ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

タイタンの戦い

2010-04-07 04:08:29 | た行
初めて「3D映画でよかった!」と思いました。

「タイタンの戦い」71点★★★


あの「アバター」主演でブレークした
サム・ワーシントンを主役に迎え

古代ギリシャの神々
人間の戦いを描いた
超スペクタクル映画です。


で、なぜ3Dでよかったかというと
バトルシーンが全然
血なまぐさくないから。


特に手前で起こってるバトルには
スピード速すぎて
全然、目が追いつけない!

ゆえにグロさも、血みどろも感じない!

「300(スリーハンドレッド)」的な
斬ったはった系が苦手な向きには

こりゃ、いいわ(笑)。


展開もそりゃあもう“ざっくり”で
「あ、ココもう飽きたでしょうから
次、いきまーす
ってな感じでどんどん進みます。

人物描写も「邪魔くさいわ!」とばかりにぶっ飛ばし
とにかく視覚効果とアクションに
終始している。


こういう映画を
「中身がない」とか批判する気には
番長、全然なりません。


逆に
「求める者に、求めるものを与えよう
と徹底して割り切ってる感じが
好ましいとすら思いますね。


106分という長すぎない
ボリュームもちょうどいい。


役者もけっこういい人選んでいて

冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)に
神の王ゼウス(リーアム・ニーソン)。

そしてゼウスと人間の間に生まれた「神の息子」が
ペルセウス(サム・ワーシントン)。


さらにペルセウスを助ける戦士ドラコに
「誰がため」「シャネル&ストラヴィンスキー」のマッツ・ミケルセンと
なかなかの配役です。


しかしギリシャの神々に
人間と神のハーフって
「パーシー・ジャクソン」とまんま
丸かぶりですよねえ。


ゼウスやハデスなど同じキャラが出てくるので
どちらが迫力あるか
見比べるのもおもしろいかもしれませんよ。


見る人を石にしてしまう
メデューサは
どっちがおっかないでしょうねえ。


★4/23から丸の内ピカデリーほか、全国で公開。

「タイタンの戦い」公式サイト
コメント (5)
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