奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

ヤギがたいへんなことをしてくれた

2015-12-08 20:00:25 | 暮らし
かれこれ半年ちかく我が家で雑草退治の手伝いをしてくれていた近所のニシダさんちから借りてきた
ヤギのうるる。
毎朝顔を見にいくといそいそと近寄ってきて匂いを嗅ぎながら挨拶をしてくれる姿に接していると
完全に情が移ってしまい、なかなか返すことができずにずるずると時間がたっていた。




うるるは最近贅沢になってきていて同じ草を食べるとすぐに飽きてしまう
この間運んできた彼女の大好物のパパイヤの葉も3日後には食べなくなってしまった




しょうがないのでもうひとつの好物であるシャリンバイの葉が食べられるビニールハウスの脇へと
連れていってそこにつないだ




ここの位置は中に大切なマンゴーの木がある場所だった
一昨年の台風で枯れてしまい今年ようやく葉が生えてきて来年の夏はまた実がつくだろうと楽しみに
していた大切な大切なマンゴーの木である




朝いつものとおり様子を見に行くとうるるの姿が見当たらない
つないでいたひもが杭からはずれてしまったのかと思ったが次の瞬間すごくいやな予感が脳裏をよぎった
あわててビニールをめくってハウスの中をのぞくと・・
やられた!!
大切なマンゴーの葉が全部食べられている
その横できょとんとした顔でヤギがこちらを見ている



しかも葉だけではなくごていねいに木の皮もきれいにかじられていて丸裸の状態だ
もう二度と葉が生えてこないかもしれない
久しぶりに頭に血がのぼった
「何をしやがるんだこのアホンダラー!」本気で叫びながらハウスの中から引きずり出し首を絞めて
やろうとしたが、いかんせんヤギの首はすごく太くて絞められないし角をもっているので正面から
うかつには近寄れない
しばらくの間ヤギの尻を蹴ろうとして追いかける人間とそれを巧みに避けるヤギの追いかけっこが続いた
やがて息があがり少し冷静さを取り戻した人間はヤギにむかってこう語りかけた
「わかってる、うるる。お前が悪いわけじゃない。マンゴーの木のそばにお前をつないだこっちが
悪かったんだ」





しかし相変わらず状況をまるで理解できないままに、うるるは1時間後には強制退去処分となった
言葉少なにとぼとぼと実家のニシダさんちに向かう我々の耳の中ではドナドナの音楽が流れていた

うるるよ
長い間雑草を食べてくれてありがとう
雑草を無理に食べさせるくせにマンゴーの葉を食べると怒る人間の身勝手さは充分わかっている、頭の中だけでは・・
もしマンゴーが復活してまた葉をつけるようになったら、すべてを水に流してまたいっしょに過ごそう
その日が1日も早く訪れることを祈っているよ

最後に以前うるるは処女だと書きましたがニシダさんによると数年前に一度出産を経験しているそうです
訂正致します
このあたりにオスヤギがいたとは知らなかった

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