月並みな言葉しか思い浮かばないが 緑が目にまぶしい季節になってまいりました。
連休中 闘病生活をおくっている友が久しぶりに泊りがけで遊びにきました。
余命宣告を受けてから 一年以上も経過しています。
電話のむこうでは、まだまだ威勢がよくて
「宣告した女医さんに まだ生きてるよって言ってやりたいよ!」なんて言っていたが
実際に姿を見て言葉をのんだ。
その姿より 夕飯時
「言ってなかったけれど 今年の初めぐらいからビールやお酒をやめたんだ」
これには、びっくりした。
飲めなくなったら死んだ方がましだと言っていたからだ。
タバコは、相変わらずだった。
食べ物は、ほとんど流動食に近いものに変わり 体調を見ながら一食抜くこともある。
一口をゆっくりゆっくり流し込むので 主にお粥や甘いものに偏ってしまっていた。
大好きなウィンドウショッピングも自分から もう帰りたいと言ったのには驚いた。
「あのね もうストッキングを脱ぐ力も残っていないから脱がしてね」と帰る道々。
その脚は、破裂しそうなほどのむくみぐあいだった。
一生懸命 ストッキングをひっぱりながら涙があふれてきて困ってしまった。
「指も変形して握力もほとんどなくなってきたんだよ。風呂やトイレに行けなくなったら緩和ケアに入院するんだ」
「・・・・」
「子供たちに迷惑かけるから・・」
「・・・」
「子どもに旅行に連れて行ってあげるって言われても なんだか もう何も楽しくないんだよ。なんだろうね これって・・・」
黙り込んではいけないと思いながら 私は言葉につまった。
ずぅっと
木製パレット屋のつぶやき