入浴について

年をとってくると大半の人は、どうやら入浴が疲れてくるようだ。

しかし、91歳になる父は、お風呂が大好きなのだそうだ。
（父母は、60代から近くの温泉に通っています）

亡くなった私の親友もお風呂が大好きだった。
浴槽に浸かって蛇口からダラダラお湯をこぼしながら入っていた。
彼女曰く、「温泉気分」
そう言われると「もったいないでしょ！」って言えなかった。
そんなことをつらつら思っていて　ハッとしたのが亡くなる二週間前は、入らなかった。
体力がなくなったからです。
最後の入浴は、病院で風呂場で椅子に座っていると車の洗車のような感じで体を洗ってくれるんだよっていう話だった。
四方八方からお湯が噴射して　それが終われば椅子のまま浴槽にザブンといくらしい。
何もしなくていいって最高ねって羨ましかった。
「あんたは、フロが嫌いだからね！」
それから　まもなく緩和ケア病棟に入院した。
お見舞いに行くと数日、入浴していないとのことだった。
「今、入浴したらそのまま死にそうだ」って寂しく笑っていた。
入浴したくない年寄りや病人を親切のつもりで風呂に入れてあげるって・・
まるで『湯灌』みたいなものかもしれないって心で思ってぞっとしてしまった。
母は、数年前から週に一回ぐらいしかお風呂に行きたがらなくなった。
だから決して風呂に行ったほうがいいとは、言わないことにしている。

私は、とりあえず毎日シャワーを浴びているができたら入浴したくない。
掃除が大変だし　洗髪すると毛が抜けて減ってきているような気がするから
いつの日か一日おきにして
長く生きたら二日おきにして

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