婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

おとうさんがいく

2009-03-30 11:00:08 | Weblog
どちらをむいても 頑張る日本のおとうさん

50歳を半ば過ぎると あまりいい仕事にはありつけません。かといって妻子を養うおとうさんは いつまでも失業しているわけにはいかない まぁ通勤時間がかかろうが あまり経験したことのない業種であろうが 面接で採用されれば働きます。
 長い時間電車に揺られて 慣れない仕事 疲れて帰れば お母さんと子供達で夕飯をすませた後 わきあいあいとテレビをかこんでいるわけです。
 「ただいま」
 「あっお帰り」と声をかけられるのはまだいいほうで 無言で目だけが動く
 おかあさんは こんな時間からまた夕飯のしたく?食べてきたらいいじゃないと思いながら のそのそと動くか あるいは あごをしゃくります。
 「そこにご飯があるわよ。適当に食べて」ってな調子。
パパゴンが冷たい風をともなってジャーンと帰ってきたため 一瞬座は白けますがじょじょに復活。妻子でもりあがる茶の間。
 楽しそうな声は余計気が滅入る。
おとうさんは、昼間 社長さんに
 「〇〇君 いつ仕事をやめるの?」
 「来月からは10万ほど給料を下げるからね」と屈辱的なことを言われたことを一人 噛み締めて 空腹すぎた胃に夕飯をながしこむ。

こちらも50代半ば、出稼ぎ。
 午前9時から午後の3時まで仕事 宿舎に帰ってフロに入ってご飯を食べて仮眠(3時間ぐらい)。皆がそろそろ休む頃 夜の11時から朝の4時まで仕事 その後フロに入って仮眠(3時間ぐらい)。
 「昼夜働くと2万ちょいぐらいになって助かるんだ」
職種は『軌道』(線路の工事)。大きい会社が鉄道から仕事を請けて またその下に〇〇軌道という会社が仕事を請けて そこがようは出稼ぎや日雇いの人をやとって この鉄道関係の仕事に従事できるのはとてもいいほうなのだそうだ。
 「飯が楽しみだよ」
 「働くところがあるからいいな」
寒いあいだは 髭でもあると少しはあったかいんじゃないかって伸びっぱなし 髪は手櫛だよ。こうやって さささってな。                   「でもよ 最近は日雇いでも身だしなみにうるさいからよ髭の周りを剃ってるんだぞ」
 「軌道の仕事はな定年がないんだ」
地方から3人の子供達を大学へ進学させて 妻子のためにもくもくと働くおとうさん。

生きるために食べる 食べるために働く 
ただ生きる
生きる


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-03-31 15:01:40
そうかもしれません。
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Unknown (hachiya)
2009-03-30 19:30:24
何処で仕入れたのやら、また大変なのは男女同権。
思いやりの欠如も男女係わりなく、人の振りみて・・・
生きずらいのは何処も同じ?
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