婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

ふぐさし

2016-02-24 16:37:11 | Weblog

「どのぐらい生きれるかわからないから・・死ぬ前にふぐを食べたい」
「ハハハハ」笑うしかなかったが 友は、自分の息子の送り迎えつきでやってきた。
顔は、ますます小さくなって 指は、ぽきっと折れてしまいそうなほど細くなって
なんともたよりない存在感だ。
ホントに生きてるのって 何度も見てしまう。
車椅子を車にのせて 私の下手な運転であらかじめ予約してあったお店に行きました。
もしや 最後のフグかもしれないと

フグ刺し
しゃぶしゃぶ
唐揚げ
白子
思い切って豪勢にいきました。
ひれ酒のおいしかったこと
「あんた 相変わらず火のつけかたが下手ね!」って言われながら
ヒレにマッチで火をつけて
「最近 朝酒なくなったんだ!」
「ほう」
「ビールがさぁ コップ1杯のむのがやっとなんだ」
タバコにしゅっぱと火をつけながら言う友
「まだ タバコがすえるじゃない」
「まあね」
ひれ酒は、2杯がやっと
「私さぁー臓器不全で死ぬんだね」
「なにそれ」
「あんたねぇ ガンで死にましたってないんだよ」
「そんなもんかね」
「しかし フグはおいしいし 酒はうまいし 極楽極楽」


楽しいひと時だった。

  木製パレット屋のつぶやき