婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

帰国

2009-05-14 11:57:13 | Weblog
成田空港はマスクの人々でいっぱいなのだろうと想像していましたが 案外少ない。
笑えたのは 成田空港駅に降り立つ時 おもむろにマスクをかけ
空港内がそんな人が少ないと知るや 皆はずしていました。

さて ロサンゼルスからの帰りの機内では マスク姿が5分の1ぐらい。それぞれのお国柄のマスクがみれました。日本の旅行者は、いわゆる団塊の世代がめだちます。長年つれそった夫婦が、意外な事に 夫が妻にたよりきってついて歩いている姿に
「あれっ!?逆転?」
女は強しです。
飛行機内でも食事 ビデオを見るとかささいなことでも
「おい、これはどうやるんだ」
「おい、見えないぞ!」
「おい、フタがあかない」
ふきだしそうになったことが
「おい、後ろの子供がうるさいから注意をしてもらってくれ」
その時だけ妻が口を開いたのです。
「子供はうるさいものです。」
「・・・だけど・・」
不満そうに虫メガネでビデオを見ていました。
そんな感じであっというまに日本に着きました。
機内アナウンスはお決まり。
飛行機がとまってから荷物をおろしてくれとか言っています。
(検疫は?通路に荷物がおりたら邪魔でしょ?)
どうするのだろうと思っていたところ
数分後 インフルエンザの検疫をするため機内にとどまるようにいわれました。
外国の方々は荷物をおろしているのがめだちました。
日本人はこれから検疫の問診があるのを知っていたためか 黙って座っています。
「検疫をすることになっているんだから飛行機のそばで待っていればいいのに!」
夫が妻にぼやきます。妻は知らん顔。
しばらく待って 頭からすっぽりと防護服に身をつつみ(背中のあわせは白のテープでペタッととめています) 先端にフタのようなものがついたマスクをしてメガネ。
自分がバイキンになったようで
どうだ!こわいかぁーと目をむく
冗談のうちはよかったのですが
どうやら発熱をしている人がいて
機内に緊張が走り インフルエンザの検査のためその周囲が待機
係官が黙ってグリーンの丸いシールを座席にはりだして
運悪く 私の座席もはいってしまう。なぜか通路をはさんで一列。
「なんだよぅ~俺達 一生懸命気をつけてたのによぅ」
おじさんほえる
「おたがいさまでしょ!」
おばさんぴしゃり
結局 しばらく待たされてインフルエンザではなかったのです。
歓声があがったが 誰も疑われた人の容態を心配はしていません。
疲れきってのろのろと
喫煙所でおいしい一服

ぼんやり 早く家に帰りたいと思いながら
また一服
ウイルスと共存できればいいのに
とりあえずまだ生きていることに感謝
帰ったぞぅ!