ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

芦屋釜の里

2008年08月08日 | 北九州
知る人ぞ知る湯釜の産地として一世を風靡した芦屋。
鎌倉時代に始まった「芦屋釜」作りも、何故か江戸時代初期には廃れてしまったらしい。
芦屋釜の里」には、その歴史を伝えるための資料館や、
四季折々の花や緑を楽しめる回遊式日本庭園がある。


受付でチケットを購入(入園料200円に、お茶代300円)


緑にかこまれているためか、暑さも少し和らいだように感じられる。
辺りを覆うせみの声にまぎれて聞こえる小鳥のさえずり。くっきりと青い空。


製造過程を見学することができる芦屋釜の工房。

国の重要文化財に指定されている茶の湯釜は、全部で9個あるそうだが、
そのうち8個までを芦屋釜が占めているというから凄い。

工房の庭に咲く百日紅。


萱葺き屋根の裏門。


裏門の近くには、白い百日紅。くしゃくしゃと絞ったような花びら。


手入れの行き届いた庭園。池の向こう側は蘆庵(ろあん)と呼ばれる茶室。
茶室の前に広がる池は、芦屋から望む玄界灘を見立てて作られているそうだ。


反対側に廻ると、蘆庵の入口がある。





つくばいにきれいな清水が溢れる。


子供の頃は、どこにでもいたシオカラトンボ。


セキレイは、長い尾を上下させながら、きびきびと歩きまわる。


近寄ると、木の幹を歩き回って逃げるクマゼミ。意外と足が速い。


庭園を散策した後は、立札席で抹茶をいただき、ほっと一息。
 

名声を博した芦屋釜も、室町時代にその絶頂期を迎えた後は、
西日本一帯を支配した大内氏の没落とともに廃れたと言われています。
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