パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

デフレ下の「価値」とは

2009-11-22 18:39:21 | Weblog
 デフレの恐怖、連鎖断ち切る「付加価値」

 という見出しを見て相変わらずサンケイはあほなこと言っているなと思い、たまには読んでみようと買ってみた。

 みると、東芝が、今考えうるあらゆる付加価値をつぎ込んだ、価格百万円前後の高機能テレビを年末に売り出すことになったのだそうで、東芝の担当重役いわく「安さばかりを追ってもしょうがない」「デフレへの挑戦」なんだそうだ。

 バッカジャナカロカ。

 と思わずトニー谷になってしまったが、根本的に考え違いを犯している。

 デフレ状態において「価値」があるのは、低価格なんだ。

 つまり、できるだけ付加価値を削り、必要最低限の機能だけで、低価格を実現することが、今は「価値ある行為」なんだ。

 しかし、日テレの番キシャを見ると、ここでも、「低価格は誰も幸せにしない」と叫んでいた。

 「高くても売れるようなものを作ること」がデフレ対策だなんて、頭が悪すぎる。ホント。

 「価値とは何ぞや」という哲学的思考を怠ってきたために、こうなる。

 カナダのスケート大会を見る。

 地元のロシェットがぶっち切りの高得点をあげたが(ショート段階で)、見ていて、来年のオリンピックの大本命はロシェットかなと思った。

 対抗馬ははやり浅田真央。

 キムヨナは、多分失速して4位あたりじゃないだろうか。

 というのは、ロシェット、キムヨナの高得点が現段階では抜けているし、そのままなら、二人が大本命だ。

 この二人の異常な高得点に対抗できるのは浅田のトリプルアクセル以外ないというのが現状だ。

 しかし、キムは前大会でおおこけしたように、失敗する可能性がある。

 だとすると、ロシェットの対抗として残るは浅田真央ということになる。

 彼女が、安全策をとって、技術レベルを落としたらどうかという意見に同意せず、あくまで高度な技を目指すといい続けているのは、こういう背景があるんじゃなかろうか。

 まあ、彼女がオリンピックに出れるとしたら、なんだけど。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (ぶーにゃん)
2009-11-24 18:43:09
はじめまして。最近こちらのブログにおじゃまさせていただいております。実は最近古本店で昔のアランを発見し、とても楽しく読ませていただきました。その中での読者のページは南原様のホームページにて在庫のほうがあるようなのですが、メールしてみたのですがアクセスできませんでした。読者のページ総集編という本はもう在庫はないのでしょうか?もしあるようでしたらぜひ購入したいのですが・・・よろしくお願い致します。
返信する
Unknown (南原)
2009-11-26 20:59:54
返事遅くなってすみません。

在庫は、引越しのたびに整理したものでだいぶ減ってしまいましたが、あることはあります。

それから、メールですが
dotti5@mail.goo.ne.jp
です。

よろしく。
返信する

コメントを投稿