「朝生」で卓球世界選手権を見たわけではない。
タイトルのつけ方が悪かった。
古本屋で、鉛筆くらいの身長の超未熟児で生まれた全盲の少女の手記をぱらぱらと読む。
全盲の人は何を見るのか?
暗闇を見るのか?
といったところに興味があったのだが、わからなかった。
そもそも「三重苦」のヘレン・ケラーにしても視覚、聴覚を失ったのは生後1年ほどで、パソコンで言えば、基本OSはインストール済みだった。
だいたい生後100日で、「経験」の基礎となる「知覚」が形成されるらしいのだが、これに失敗すると、生き延びることは無理らしい。
我々が見たり聞いたりして「知っている」ことは、「知覚」の上に書き込まれたもの(ということは、ようするに「言葉」なのだが)として知っているので、「知覚」そのもについては、それがどんなものか、どんなものであり得るのか知らない。
全盲の少女の場合も同じだ。
ただ、われわれには知らない、何か別の方法で「外界」について知ったことを、「知覚」に書き込んでいるのだ。
そんな風に想像するのだが、この本のあとがきに、面白いことばが書かれていた。
出産を担当した医師の話で、「この赤ちゃんは、将来、もののかたちを、見ることで知ることはないでしょう」と母親に言ったというのだ。
微妙というか…。
話が変わるが、サッカーワールドカップフランス大会の予選で、加茂監督が成績不振で解任され、岡田監督にバトンタッチした時、対ウズベキスタン戦で、大黒柱、中田ヒデをメンバーから外したことがあったが、その真相は、実は、中田の反応を見るために、わざとメンバーから外したんだそうだ。
外れた中田は、しかし、反発することなく、黙々と練習に励んだので、これを見て、岡田監督は、中田秀を中心にチームを作ることを決めたというのだ。
このエピソードを暴露したのは、当時のチームのコーチングスタッフの一人だが、「美談」風にテレビで紹介されていた。
う~ん、そうかなあ。
そこまでしなくても、中田が信用できるかどうか、わかるのではないだろうか?
また、わかるようでなければならないのではないか?
もちろん、岡田監督はわかっていた。
でも、試した。
てことは、岡田監督は自分を信じられなかったのだ。
また、岡田監督は、愚直でもコツコツがんばる選手が好きなんだそうで、これもまた、「美談」風に語られていたが、要するに、岡田監督は意外に(というか、わかるひとはとっくにわかっていたかもしれないが)、猜疑心の強い、独裁者タイプの指導者であることを示しているのではないか?
例えば、自分が中田だと仮定する。
私は中田がどんな性格か知らないが、もし私だとしたら、根がまじめ(笑)なもんだから、コツコツがんばる姿を評価してくれたと思うと、嬉しくなるだろうが、それは、今後もずっと岡田監督のために「がんばる」自分を演じ続けることを意味するかもしれない。
要するに、岡田監督の「ポチ」になるってことだ。
考え過ぎかもしれないが…もっとチームに自由の雰囲気が欲しい。
とか言うと、日本選手の実力はそこまでない。忠誠心で縛らないとダメだ、みたいな反論が返ってきそうだが、でもアメリカのマイナーリーグで野球をやっているニシ選手は、「生まれて初めて野球そのものを楽しんでいる」と言ったとか。
ん~なんか、大問題に突入してしまった。
タイトルのつけ方が悪かった。
古本屋で、鉛筆くらいの身長の超未熟児で生まれた全盲の少女の手記をぱらぱらと読む。
全盲の人は何を見るのか?
暗闇を見るのか?
といったところに興味があったのだが、わからなかった。
そもそも「三重苦」のヘレン・ケラーにしても視覚、聴覚を失ったのは生後1年ほどで、パソコンで言えば、基本OSはインストール済みだった。
だいたい生後100日で、「経験」の基礎となる「知覚」が形成されるらしいのだが、これに失敗すると、生き延びることは無理らしい。
我々が見たり聞いたりして「知っている」ことは、「知覚」の上に書き込まれたもの(ということは、ようするに「言葉」なのだが)として知っているので、「知覚」そのもについては、それがどんなものか、どんなものであり得るのか知らない。
全盲の少女の場合も同じだ。
ただ、われわれには知らない、何か別の方法で「外界」について知ったことを、「知覚」に書き込んでいるのだ。
そんな風に想像するのだが、この本のあとがきに、面白いことばが書かれていた。
出産を担当した医師の話で、「この赤ちゃんは、将来、もののかたちを、見ることで知ることはないでしょう」と母親に言ったというのだ。
微妙というか…。
話が変わるが、サッカーワールドカップフランス大会の予選で、加茂監督が成績不振で解任され、岡田監督にバトンタッチした時、対ウズベキスタン戦で、大黒柱、中田ヒデをメンバーから外したことがあったが、その真相は、実は、中田の反応を見るために、わざとメンバーから外したんだそうだ。
外れた中田は、しかし、反発することなく、黙々と練習に励んだので、これを見て、岡田監督は、中田秀を中心にチームを作ることを決めたというのだ。
このエピソードを暴露したのは、当時のチームのコーチングスタッフの一人だが、「美談」風にテレビで紹介されていた。
う~ん、そうかなあ。
そこまでしなくても、中田が信用できるかどうか、わかるのではないだろうか?
また、わかるようでなければならないのではないか?
もちろん、岡田監督はわかっていた。
でも、試した。
てことは、岡田監督は自分を信じられなかったのだ。
また、岡田監督は、愚直でもコツコツがんばる選手が好きなんだそうで、これもまた、「美談」風に語られていたが、要するに、岡田監督は意外に(というか、わかるひとはとっくにわかっていたかもしれないが)、猜疑心の強い、独裁者タイプの指導者であることを示しているのではないか?
例えば、自分が中田だと仮定する。
私は中田がどんな性格か知らないが、もし私だとしたら、根がまじめ(笑)なもんだから、コツコツがんばる姿を評価してくれたと思うと、嬉しくなるだろうが、それは、今後もずっと岡田監督のために「がんばる」自分を演じ続けることを意味するかもしれない。
要するに、岡田監督の「ポチ」になるってことだ。
考え過ぎかもしれないが…もっとチームに自由の雰囲気が欲しい。
とか言うと、日本選手の実力はそこまでない。忠誠心で縛らないとダメだ、みたいな反論が返ってきそうだが、でもアメリカのマイナーリーグで野球をやっているニシ選手は、「生まれて初めて野球そのものを楽しんでいる」と言ったとか。
ん~なんか、大問題に突入してしまった。