パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

だぶるdeナンセンス

2009-07-26 12:07:16 | Weblog
 ここのところ,何かと忙しくて更新ままならず。

 ということで相変わらずのゴキブリねた。

 流しに、口を開けたままのゴミ袋を放置しておいたら、大きいゴキブリが三匹も入り込んでいたので、しめしめと、翌日,美味しそうなバナナの皮とか、何やらを入れた袋をわざとらしく口を大きく開けて、誘い込もうと思ったが、ぜんぜんだめだった。

 待ちぼうけ~♪というやつだ。

 それにしても、よく考えたら、ゴキブリが何匹住んでいるのかと気づいてぞっとした。

 そしてそれが、ご主人様のいない間、好き放題をしている。

 聖書に、あったな~。

 ご主人様が留守にしている間、使用人たちが好き放題しているところにご主人様がいきなり帰ってくる、というのだ。

 神様は、この「ご主人様」のようなものだから、いないからといって好き勝手してはいけないというのだ。

 わかったか、ゴキブリども。

 「朝生」を少し見る。

 民主党の政策がいかにバラバラかを露呈した番組だったが(たぶん,小沢が強引にまとめるだろうから、そこは私なんかは心配してないのだが)、番組最後のアンケートを見ると、「今回の総選挙のテーマは?」という質問に、「政権交代」と答えたのが60パーセント。

 この「60パーセント」は政策がどうだろうと,民主党に入れると答えたに等しいから,必死に政策の矛盾をついた自民,公明は涙目というべきか。

 いや、そんなことはわかっているのだろうが。

 今日の「サンデープロジェクト」で民主の藤井裕久が、今回の景気対策予算に、最高裁の建て替え計画が入っているそうだ。

 ええええ? まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ使えるだろうに。

 今の最高裁は、有名な建築家が鳴り物入りで設計した建物で,完成後、結構論議を呼んだ。

 私はその前で、「へーこれが話題の最高裁」かと眺めたことを昨日のことのように覚えている。

 建て替えもナンセンスだし,建て替え需要が景気対策になるという考えもナンセンス。

 だぶるでナンセンスだ。

 最高裁の長官は、「必要ない」と言明せよ、だ。

ワトソン君頑張る

2009-07-20 19:46:44 | Weblog
 連休だったのか…

 ということで、その連休の前の日くらいだったが、京浜東北線で赤羽に向かう車中アナウンスで、埼京線が信号トラブルで遅れているという。

 それで、赤羽で降りるのはやめにし、京浜東北線で秋葉原経由中央線快速で新宿まで行くことにしたら、新中里あたりで、再び車内アナウンスがあり、常磐線で事故があったため、常磐線をご利用のお客様は云々と言い出した。

 私は常磐線には関係ないので、そのまま聞き流していたら、上野に着く少し前に、また車内アナウンスがあり、つい今しがた、中央線で人身事故があったので、新宿三鷹方面の方は総武線をご利用くださいという。

 いやはや。

 中央線の人身事故というのは、やっぱり自殺だろうなあ…。

 全英オープンゴルフでトム・ワトソンお爺ちゃんが大健闘。

 最終ホールでボギーとなり、やっぱりこれが限界だったのかなーと思ったら,やっぱりプレーオフになったらまったく冴えない。

 なので、シンクとのプレーオフは最後まで見なかったのだが、まさかの大大逆転があったり…はしないだろうな。

 番組中,何度も、30年近くかそれ以上昔の全英オープンにおけるジャック・ニクラウスとの死闘を話題にしていたが,私はそれをテレビで見た。

 最終ホールで、ニクラウスが超ロングパットを決めてワトソンに追いつき、それをワトソンが、バーディーを入れて突き放したというストーリーだったと思うのだが,そのニクラウスのパットを待っているとき、ワトソンが、キャディーだか誰だかと小声で話しているのがマイクで拾われたのだ。

 「ジャックは必ず入れるよ」

 その直後,ワトソンの言葉通りになったわけだが、このことにアナウンサーも解説者も、誰も触れていなかった。

 もったいないなー。

 それとも私の勘違いで,別の試合のことだったのだろうか。

 しかし、ワトソン,しわだらけで年よりずっと老けているように見えたので、頑張れば頑張るほど不思議な気持ちになった。


 バナナの皮などを入れて、口を固く縛って2,3日放置しておいたポリビニールの買い物袋の中に、かなり大きいゴキブリが3,4匹も潜り込んでいた。

 いったい、いつ、どうやって入り込んだのだろう?

 ビニール袋をひっくり返したりして調べたが、入り込める余地はない。

 小蠅のように、中で生まれて育ったはずはない。

 ゴキジェットを袋の口から吹き込んでからまた縛り、捨てたけれど,本当に不思議である。


いろいろ決着したみたい

2009-07-13 19:08:55 | Weblog
 遂に衆院解散総選挙決定…といっても、解散は来週早々で、総選挙自体は来月末だそうだ。

 選挙に準備期間がほしいということらしいが,本音はそのあいだに麻生を変えられれば変えたいということなのだろう。

 対する民主党は、内閣不信任案を提出。

 今さら不信任案なんて、どんな意味合いがあるのだろうと思っていたら、内閣不信任案を与党に否決させて、与党として麻生を変えづらくさせるためらいい。

 なるほど。麻生自民党総裁だったらきっと勝てるだろうから、変えさせたくないということだったのか。

 「アッタマいー!」というほどの話でもないような。

 ともかく、来月末まで一ヶ月半、麻生の立場はどうなっちゃうんだろう。

 名ばかり首相として、別荘でのんびり過ごせばいいだろう…というような話でもないような。

 臓器移植法案、原案通りに可決。

 民主党優位の参院では、「もっと慎重に」という意見に押されて、「臓器提供時に限って脳死を人の死と認める」という欺瞞的修正案が通ってしまわないかと思ったが、それはなかった。

 まずまずよかったと思うが,これは、党による縛りをなくしたことが大きかったのではないか。

 「党による縛り」がなければ、なんにせよ、大体は常識的なところに落ち着く。

 しかし、「脳死判定されても、もしかしたら意識はあるんじゃないかと思ってしまう感覚は否定できないから、脳死を人の死とする案には反対」なんてのが、立花隆のような日本のインテリのトップの多くの意見で、現在も少なくないことを知った時には驚いた。

 脳死判定されても、家族が反対すれば臓器提供は行なわれないのだから、それでいいではないかと思ったら,「世間の口が怖い」と言う。

 しかし、臓器提供の是非を決める場面がマスコミ注視の元でなされるわけはなし、ちょっと気を使い過ぎではと思ったら、どうも、「脳死を人の死と認める法案が存在することで、世間の批判を浴びるかもしれないと思わせられてしまうのが嫌」ということらしい。

 ちょっと高級な言い方をすれば,倫理判断を他人に強要されるのは嫌ということのようだが、これはちょっとわがまますぎないか。

 それはともかく、前にも書いたけれど、「党議拘束」は、憲法の「表現の自由」に抵触するといってもいいのだから、原則的に「投票行為における党議拘束は行なってはならない」と法で決めると、いろいろな場面でぐんと事態は変わってくると思うのだが。

 どうですかね、櫻井よしこさんあたり、「党議拘束は憲法違反」って提議してくれないかな。

深夜の彷徨(アルツハイマーでない)

2009-07-12 21:06:34 | Weblog
 最終電車でアートブレーキーのドラムソロにウォークマン(テープ式の、東芝製ウォークマン。音質がiPodに比べて断然いいので,最近はいつもウォークマンでテープばかり聞いている。「音質」について、詳しいことはわからないが,迫力がある)で聞き入っているうち、赤羽駅を乗り過ごし、戸田公園まで行ってしまった。

 最終電車でなければ,赤羽に戻ればいいのだが、もう電車は一切ない。

 前にも書いたが,埼京線、12時前に最終電車が新宿を出てしまうというのは、早過ぎではないか。

 と文句を言ってもしょうがない。

 深夜12時半過ぎに戸田公園前駅に呆然とたたずみながら、道路案内図を見ると、西川口まで案外近い。

 もしかしたら、歩いて行けるかも、と思い、歩き始めた。

 以前,ちょっとだけ住んだ千葉県に比べると,道路案内図が断然充実しており、夜中ながら、「西川口方面」目指してずんずん歩いた。

 歩き始めて15分くらいしたころ、間違えていないか,通行人に聞いたが、「西川口ならあと40分ぐらい」と言われて、「えー、そんなにあるのか」と思ったが,歩き始めた以上、初志貫徹。

 ともかく、まっすぐ行って、途中で左に曲がればいいらしいことはわかったが、どこで曲がればいいのか,よくわからなくなったので、交番で聞いた。

 「西川口に野球場やプールのある大きな運動公園があるんですが、そこに行くにはどうすればいいのですか?」

 その運動公園の近くに住んでいるのだ。

 当然,警官なら、運動公園が所在していることくらい知っているだろうと思ったのだが、驚いたことに,知らない。

 数ヶ月前にはプロ野球の公式試合すら行われた,ナイター設備だってある野球場で、今は高校野球の予選真っ最中のはず。

 それを警察官ともあろうものが,「知らない」、なんて、これじゃあ、殺人凶悪犯人が捕まらないのも当たり前だ。

 結局,地図を見せてもらって,「ほら、これですよ」と警官に教えると、警官は,「じゃあ、この道をまっすぐ行って、高架道路があるので,それを渡ってから信号2つ目を左です」と答えた。

 オレが教えた地図を見ながら、オレに教えているのだけれどね。

 まあいい。

 それで,どんどん歩くとやがて高架道路に出た。

 そしてその上から下を見ると,駅がある。

 丁度そこに歩きかかってきた若い女性に、「あの駅は…」というと、おびえたように逃げようとする。

 逃げられちゃうと、また通りかかる人を待つのが時間も時間だし,大変だと思い,逃げようとする彼女に向かって,「…西川口駅ですか?」と言うと,その女性は、逃げながら首を縦に振った。

 やれやれ。

 あんなにおびえると、かえって、「そんなにオレが怪しいのか?」と逆にいちゃもんつけられてやばいと思うが、まあいい。

 それで、西川口駅に来ればいつもの場所なんで,もう大丈夫と思い,高架道路を渡りきらずに、下に降りると、そこはいつも使っている東口ではなく,西口だった。

 少し前まで,西川口というと、関東有数の歓楽街だったそうで、東口にはその面影はほとんど残っていないのだが、西口は、かつての「三業地」の雰囲気がぷんぷんする。

 フィリピーナがぞろぞろ街にいて、「お茶飲まない」と、小さな声で誘ってくる。

 熱帯夜だったこともあって,ぽん引きも全員表に出て、涼みがてら、待機している。

 駅のプラットフォームから望見して、なんとなくそんなフンイキは感じていたが、こんなだとは思わなかった。

 それで、降り口を間違えたことに気づき,東口に渡ろうと駅に向かったら、駅はシャッターが閉まっている。

 それで、駅前の交番で聞こうと思ったら誰もいない。

 まったく使えないなあ,警官って、と思いながら、もとの夜の街に戻った。

 もちろん、例の途中で降りてしまった高架道路に戻ればいいのだが、ちょっと歓楽街を外れると真っ暗なので,その方向がぜんぜんわからないのだ。

 それで、うろうろしていると、太った中年過ぎのぽん引きのおっさんが、道路の縁石に腰掛けたまま、「お兄さん、何さがしてるの? 食事?」と聞いてきた。(お兄さん?)

 様子からみて、「女性」をさがしているという風には見えなかったのだろう。

 「駅の向こう側に渡りたいんだけど、どうすればいいのかわからないんだ」

 というと、すぐに教えてくれた。

 警察よりよっぽど役に立つぜ。

 というわけでなんとか我がアパートに帰り着いたのだが、何しろその間ずっと深夜で、その割には人が多く歩いていた感じではあるものの、すべて「イメージの中」の街を、イメージをたよりに歩き続けた感じで、半分,夢を見たような感じだった。

 万歩計を見ると、戸田公園駅を出てから、約8000歩。(朝からの合計で1万8000歩くらい)

 そんなものか。

 都議会議員選挙に投票してきた。

 一部マスコミで話題の、「セクシーすぎる候補者」、後藤まいという女性は,私の投票区域の立候補者だった。

 知らなかった。

 名前の脇に顔写真でも貼ってあれば,彼女に投票したのに、民主党に入れてしまった。

 悪いことをした。

 なぜって、彼女は無所属で、応援する人は多分誰もいない。

 それでも立候補するということは、それだけ一生懸命なんだろうし、入れてあげたかったが、残念。

 民主党に入れたのは,これまで何度も書いているように、都議選の選挙議題ではまったくないけれど、すべて高速道路無料化に期待してのもの。

 無料化というか、正しく言えば「自由化」だ。

 実際、アメリカでは高速道路はフリーウェイというんじゃなかったかな。

 いずれにせよ、「自由化」は,官僚が一番嫌がる政策だろう。

 だから期待する。
 

雑感2つ

2009-07-07 20:45:19 | Weblog
 ちょっと油断すると、あっというまに間隔が広がってしまう。

 フェデラー対ロディック戦を見る。

 なんとまあ、男子テニス選手はあそこまでかっこいいのか。

 それに比べて、女子世界ランク1位でありながら、ビーナス・ウィリアムスにこてんぱんにやられてしまったサフィーナのお粗末なこと。

 本人、「穴があったら入りたい」心境だろう。

 でも、引退して隠居生活になってしまうと…老ボルグは…まあ、やむを得ぬとはいえ、まだ老いていないはずのサンプラスなんか、まるで安物のテレビドラマの悪役みたいで、笑ってしまった。

 スポーツ選手の弱点だろう。

 カール・マルデンが死んだそうだが、享年97歳だそうで、そっちに驚いた。

 90過ぎまで現役俳優として活躍していたんじゃないかとか、そんな風に思ってしまった。

 実際のところはそういうわけでもないのだろうが、そんなイメージが。

 要するに、若い頃から老け役が多かったということか?

 ともかく、好きな役者ではあった。

  

 

悪夢の予感

2009-07-02 19:33:39 | Weblog
 枕元に置いておいた沖縄のもろみ酢の空き瓶に、かなり大きめのゴキブリが二匹入り込んでいた。

 もちろん、外に出ることはできない。

 瓶を横に倒してやると、さささっと出ようとするので、その瞬間、また瓶を縦にすると、ゴキブリはずさーっと底に滑り落ちる。

 ざまーみろと、大喜びで何回も繰り返して遊んだが、あんまりしげしげとゴキブリの動きを見すぎて、お腹とか、足の筋肉のつき具合なんかが目に焼き付いてしまい、目をつぶるとそれがありありと浮かんでしまう。

 このまま寝たらきっと夢に出てくると思うと恐ろしくなり、ただちに瓶の口からゴキジェットを一吹き吹きかけると、ゴキブリはたちまち足をばたばたさせて死んでしまった。

 死んだのはいいが、できるだけ早く、目に焼き付いてしまったゴキブリを取り払わねばならない。

 ……と思えば思うほど、あの逞しい、セクシーとすら言える脚の筋肉が……。

 やれやれである。

 ところで、東国原知事の顔はどちらかというと、筋肉質の昆虫顔である。

  恐ろしくて見ていられないという人もいるだろうが、記者に答える時の表情は、麻生首相に比べるとはるかに、というか段違いに迫力がある。

 これに対し、「東国原知事を入閣させるなんて、私,言いましたか?」

 なんて、腰の引けまくったナンセンスな責任逃れをする麻生。

 そりゃあ、一般的には知事の要求は評判が悪い。

 ビートたけしのお兄さんが、「オレが総裁になれば自民党は勝ちます」という東国原発言を、「思い上がりもはなはだしい」と批判していたが、東国原の真意は、「オレを総裁に選んだら、その時点で自民党は生まれ変わっている」はずだから、選挙にも勝つ可能性があるという意味だろう。

 私が大学時代、自動制御工学の専門家だった高橋という教授が大教室での講義で、「ニクロム線のような抵抗体に電流を通すと、その電流の大きさに比例して熱が発生する。これが電熱器だが、実際に測ってみると、比例しない。なぜだと思うか」と学生に聞いた。

 大教室での授業だったので、学生は500~600人はいたと思うが、しばらく誰も答えられなかった。

 そのうち、一人手を挙げ、「ニクロム線が熱せられると、ニクロム線の性質が変わるからじゃないでしょうか」と答えた。

 高橋先生は、「その通り! よくわかったな。それが工学的思考法なんだ」と言った。

 要するに、高校等の教科書的物理学では、媒体自身の性質が変わってしまうという、自然界では当たり前の現象は捨象してしまい、ただ公式だけを教える。

 そのように教わってきたのだから、簡単な「電熱器」の現象すら説明できないのだ。

 つまり、東国原知事の「オレが自民党の総裁になったら自民党は勝つ」というのは、決して、「オレに人気があるから、オレが加われば勝つ」という単純な論理なんかではなく、電熱器のニクロム線の発熱が、ニクロム線自体の性質が熱で変化するという「現実」を計算に入れなければならないのと同様に、「現実」を計算に入れた、かなり高度で複雑な「論理」が隠れているのだ。

 もちろん、その論理が高度で複雑だからといって、それが現実をあやまたず、正確に予言できるというわけではない。

 とはいえ、「現実に即した論理」を語っていることは事実で、ビートたけしのお兄さんは大学の工学部の教授なんだそうだから、それぐらいはわからないのはまずいんじゃないのかと、高橋先生だったら言うだろうなあと思った。