パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

メンデレーエフの陰謀

2013-03-30 23:20:21 | Weblog
 昨日の「朝生」は、まあまあ面白かったのではないか。

 というのは、国会の議員数の格差問題で、削減ばかり言っているが、都市部の議員数を増やすという方法だってあるではないか、と田原が言ったことで、このことはずっと前から私も思っていたことで、書き込みもしたような、していないような、いずれにしても、いずれ書き込もうと思っていた。数を増やすのだったら、議員の誰も反対しないだろう。

 「削減」ばかり言ってきたのは、要するに、お金に厳しい世論を気にしてのことで、くだらないったらありゃしない。

 選択肢として、「増やす」という方法もあるが、でもそれは適当ではないので、「削減」にしぼって検討するという話なら、わかるが、まったく検討した形跡がない……うーん、なんだかつい最近書いたような気もするが、ともかく、「朝生」とはいえ、マスコミの口からはじめ「増やす」という選択肢を聞いたことは一つの成果ではある。

 民主党系の出演者だったかと思うが、脱原発の世論を盛り上げるのに際し、「化石系エネルギー」の選択肢を省いてしまったのが失敗だったと愚痴っていた出演者がいたが、これも、選択肢を世論におもねって「再生可能エネルギー」だけにしぼったという意味で、議員定数問題と同じである。

 大体、化石エネルギーはCO2をまき散らして、環境を破壊するという意見は、原子力推進派の陰謀ではないかという話はずっと前からあったわけだし、3、4年前、ということは、原発事故が起きる少し前、イーテレで、化石エネルギーについて、石炭が恐竜時代以来の植物の化石であることは疑いようのない事実だけれど、石油が、動物の死骸ばもとになっているというのは、あくまでも仮説、それもかなり怪しい仮説で、石油がどういうふうにできているのか、実はまったくわかっていないと専門家が解説していた。

 その専門家によると、石油は実は、地球の深部で今も形成され続けている可能性もあると、はっきり言っていた。

 ……というわけで、今さっき、ウィキペディアを見たら、石油の起源は「有機物起源説」と「無機物起源説」の二つがあって、「有機起源説」は、従来通りの定説だけれど、この「有機物」は動物だけでなく、植物も含むらしい。

 問題の「無機物起源説」だが、驚いたことに、例の、元素周期表の考案者で有名なメンデレーエフが1870年頃に提唱したのが最初で、星の形成期にさかのぼって説明されるものらしい。

 そして旧東側諸国では、この「無機物起源説」が当然のように教科書等で教えられていたそうだ。

 一方、西側諸国、要するに資本主義社会では「有機物起源説」が定説で、「無機物起源説」は、その存在すら覆い隠され、東が崩壊した今、「無機物起源説」はまったく日の目を見る機会を失ってしまった。

 しかしこの「無機物起源説」は、メンデレーエフという、たぐいまれな才能を持つ物理学者が主張したということも説得力があるが、枯渇した油田が、後に復活する例が多くあるのだそうで、これは「無機物起源説」でなければ説明がつかない。

 いずれにせよ、ウィキペディアで見る限り、「有機物起源説」より「無機物起源説」のほうがはるかに説得力がある。

 それに、資本主義諸国における「有機物起源説」の根拠なき隆盛と、社会主義諸国の崩壊とともに日の目を見ることなく没落した「無機物起源説」の両者を考え合わせれば、いくらでも陰謀物語が、それも、決して荒唐無稽ではない陰謀物語が想像できてしまうではないか!

 しかし、石油が実質無限にあるのだとしたら、それを隠す必要がどこにあるのだろう?

 ここに陰謀の謎の鍵があるにちがいないが、それはぼちぼち考えるということで。

 

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