パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

マイケルさん

2009-06-30 19:32:03 | Weblog
 マイケルさんマイケルさん、ってなんだろう?

 気持ちが悪い。

 プレスリーが死んだ時、「プレスリーさん」なんて言ったか?

 マイケルさんがワールドツアー再開の記者会見をしている時、「マイケルさん」なんて言ってたか?

 どこかのウェブメールを取得した時、IDを自分の本名、「潮田文」にしたら、開設後、画面の右上に、いきなり、「文!」と出た。

 びっくりした。

 おふくろだって、「文ちゃん」だったぞ。

 ハロー,マイケル!という、あちらノリをそのまま持ち込んで、親しみを出すために、呼び捨てにしたんだろうが、日本では普通、名前の呼び捨てということはしないんだ。

 でもだからといって、「マイケルさん」というのも、またおかしい。

 「死んだ」ことで、改まった言い方をするべきだと考えているのだとしたら、「マイケル・ジャクソン」とフルネームで呼ぶか、マイケル・ジャクソン氏とすればいいと思うが。

 ジョン・レノンが死んだときは、マスコミは「ジョン・レノン死す」であって、「レノンさんが撃たれました」、なんて言わなかった。

 でも、これからは、ポール・マッカートニーが死んだら、「ポールさんが亡くなりました」と言うのだろうか?

 …そうか、わかったぞ。

 「マイケルさん」が気持ち悪いのは、それが改まって言うばあいの「さん」なのか、愛称の「さん」なのかがわからないからだ。

 ところで、そのマイケルさんが死んだのは鎮痛剤の飲み過ぎらしいのだが、鎮痛剤を飲まねばならないほどの「痛み」とはなんだったのだろう?

 マスコミさん、教えてください。

ベーシックインカム再び

2009-06-27 20:25:48 | Weblog
 googleのウェブメールはnanbara66というカッコいいIDを獲得できたものの、なぜかアドレス帳とメール作成のページがリンクされていない感じで、そんなわけはないだろうと悪戦苦闘した結果、どうも、こっちのやり方がまちがっていたのではないことがわかり、結局、大分以前に獲得してあった、gooのメイルにした。

 アドレスは、dotti5@mail.goo.ne.jp

 インポート機能がないらしいことを除けば、gooにしては珍しく、かなり使いやすい。

 一方、グーグルのメールはインポートはばっちりできたのだが、インポートできても肝心のアドレス帳がうまく使えないのでは…。

 東国原知事問題で、民主党の岡田幹事長がテレビで、「東国原知事は政策本位と言いながら、その政策と対立している自民党のトップの座を要求するなんて支離滅裂である」と批判していたが、東国原は、「自分を総裁にするとしたら、自民党は私の政策を受けいるということ」と言っているので、ちっとも「支離滅裂」ではないと思うが…。

 「朝生」を見る。

 相変わらず、共産党がもっとも冷静で着眼点も悪くない。

 昨日は、日本の都道府県でもっとも自殺者の多いところはどこかという問題を持ち出し、ずばり「愛知県だ」と言っていた。

 愛知県というと、トヨタのお膝元…ということと関係あるのか?

 経営コンサルタントの堀が、「それは対人口比か、実数か」と聞き、共産党が「実数だ」と答えると、「そりゃーあんた、対人口比でないと意味ないよ」とえらそうに言っていたが、「愛知よりずっと人口の多い東京の3倍(とか言っていた)もいる」と言われて黙ってしまった。

 てことは、自殺者の対人口比だと、東京の10倍になるのか? 愛知県の自殺者は。

 これをすべてトヨタのせいと決めつけるのは速いかもしれないが、それはそれとして、「有意味な統計数字の取得」が喫緊の課題なのかもしれない。

 しかし、「貧困問題」を語るなら、なんでベーシックインカムを語らないのか?

 森永卓郎は、この問題をどう考えているのだろう。

 「森永卓郎 ベーシックインカム」でググったら、森永の基本スタンスは、ベーシックインカムを語る前に、大企業や大金持ちからもっと税金をとれ、というものらしい。

 森永は、何かの話のついでに、健康保険や厚生年金を税金で賄うようにすると大企業が儲かると言っていた。

 なるほどね。

  ベーシックインカムは、国民の最低収入を、国が国民から集めた金で直接に払うという制度だから、企業が負担する人件費がぐっと減る制度でもある。

 したがって、ベーシックインカムに共産党が反対するというのはわかるのだが、森永は社民主義者だろう。社民主義者は基本的にベーシックインカムに反対ではないはず。

 なんで、森永はかたくなにベーシックインカム論議をシカトしようとしているのか? 

 論議くらいしてもいいだろうにと、ベーシックインカムのベの字も出てこない、『朝生』を見て、改めて思った。

勢い

2009-06-25 15:28:15 | Weblog
 ウィンブルドンのクルム伊達は見事だった。

 解説者が、相手選手が、世界ランク9位という強豪でなければ勝てたかも、と当たり前のようなことを言っていた。

 これは当たり前ののようだが、案外含蓄がある言葉じゃないかと思う。

 というのは、世界のトップテンに入るような選手は、試合が自分の思い通りにならないような場合でも、プッツンせずに頑張ることができる。

 伊達の相手選手はまさにそれで、2セット目の半ばまでは伊達に実力を封じ込められていたが、試合を投げることをせずに頑張った。

 このようなことはトップランクの選手でなければできない。

 そう解説者は言っていたわけだ。

 実際、たとえば、昨日、杉山に負けたスペインの選手なんか、杉山よりも球の質とか速さとか、素人目にずっと上のように見えた。

 しかし、結局途中でばたばたと崩れてしまった。

 思うような結果を出せないでいる時に、自分を見捨てずに頑張れるかどうかの差なのだ。


 2chに投稿しようとしたら、モバイル規制とかで投稿できなかった。

 これほど規制だらけで、いったい、誰が投稿しているのか?

 その2chのニュース速報で見たのだが、西武鉄道の株主総会で、一部株主が「痴漢冤罪防止のための男性専用車両の導入」を提議したが、アメリカの投資ファンドの反対で否決されたとか。

 おいおいである。

 アメリカの投資ファンドが常識的な判断を下さなかったら、この非常識な提案は通ってしまう可能性があったのか?

 「痴漢冤罪防止のため」とあるのは、普通、女性が男性に痴漢行為をしかけることはないために、「冤罪防止」という苦肉の策を考えたのだろうが、「痴漢と間違われたくない男性のための男性専用車両」なんてアイデアをまじめに考えるやつがいるのが信じられない。

 イグなんとか賞に値するぞ、本当に。

 昨日、久しぶりに秋葉原のソフマップのMac店に行ったら、G4搭載のMacブックの中古が、Eモバイル込みでほぼ半額になっていた。

 つまり、8万円のMacブックだったら4万円だ。

 隣を見ると、G4搭載でもさらに旧型と思われるノートが、通常のADSL回線申し込みの条件付きで、10円とか100円となっていた。

 ドヒャーである。

 中古でもかなり新型に近いMacを確保しているEモバイルに対し、それより前の、しかも、中には「保証なし」なんてレッテルを貼られたものしか確保できなかった通常のプロバイダー。

 勢いの差を感じた。



 

猫と恐竜

2009-06-20 19:55:39 | Weblog
 昔の「オールナイトフジ」の夢よもう一度が見え見えのケンドー小林が総合司会(?)のフジの深夜番組は面白いのかな?

 とうてい面白そうに見えないので見たことはないが、そもそも、ケンドー小林って、ケンドーカシンかと思ったらそうじゃないし、キャラクター的には完全に辺見エミリーと離婚した料理のうまいあれと重なるし、番組中ずっと流れている画面の右上の「生放送中」というテロップが、「売りはそれだけか!」と突っ込みを誘うばかりで、いたいたしいこと限りない。

 ともかくフジの番組作りの劣化ぶりは眼を覆わんばかり。

 今日も「スポルト」では、国分編集長が、これまたイタイタしい姿をさらすことになるのだろう。

 私は国分太一って、別に嫌いでもなんでもないけれど、なんでもかんでも国分からみのシナリオはいくらなんでもあれはない。

 選手にまで「編集長」って呼ばせるし。(あのー、私も元「編集長」なんすけど…)

 そもそもなんで今更国分なのか。

 V6なんか、今がまさに旬の男たちじゃないか。

 名前はイノッチくらいしかわからないのだが、みんな揃って「渋め」のいい男に仕上がっている。

 ともかくそんなわけで、昨日は高校地学の番組を見たのだが、ジュラ紀とか白亜紀など、恐竜全盛時代の話をしていた。

 恐竜の繁栄はきわめて長期間続いたのだそうで、もちろんそのことは知識としては知っていても、いまいちピンと来なかったのだが、まだ大陸が1つの時代、つまり、超大陸パンゲアの時代に登場し、その大陸が分裂し、海に隔てられた結果、大陸ごとに特徴のある姿に進化したという話を聞くと「極めて長期間」という、その長期間がとてつもない長期間であることがよくわかる。

 考えるだけで気が遠くなる。

 しかし、世界は確実にそのとてつもない長い時間を経てきている。

 たとえば、宇宙がビッグバンで誕生した時、知性体が同時に誕生し、その知性体が今までずっと生きてきたとしたら、その知性体は、「ああ、47億年というといかにも長いが、過ぎてみればあっという間だったなあ」と言うに違いない。

 とまあ、らちもないことを考えたりするのだが、そういう、「らちもない」ことを考えさせてしまう番組をつくってくれたまえよ、テレビ関係者諸君。

 ちなみに、大陸が五つに分離する間も生き続けた恐竜個体の寿命はどれくらいだったのだろう?

 番組では教えてくれなかったのでネットで調べたら、恐竜の寿命を調べるのは案外難しいらしく、はっきりとはわかっていないらしいが、小さいのは3,4年、大きいので45年くらいらしい。

 案外短い。

 そういえば、シマオマホの愛猫が今年の3月に亡くなったそうで、享年23歳!

 恐竜並み!

Eモバイルにしました

2009-06-19 17:56:35 | Weblog
 とうとう、ネット接続が切れてしまった。

 それで、速攻、Eモバイルつきミニパソコンを100円也で購入というか、契約をした。

 最初、ウィンドウズのミニパソコンで試したが、うまく繋がらず、手持ちのMacのUSB端末にEモバイルをつないだら、あっさりネットに繋がってしまった。

 ウィンドウズのほうもいったん削除してから再インストールしたらつながったが、Macでも使えるのなら、慣れているMacの方でやればよいということで、今もMacで書き込んでいる。

 しかし、これまでも、ネットを検索して適当な情報源を探すだけなら、なんであんなにいろいろな暗号を設定したりユーザー側に労力を要求する必要があるのだろうと思っていたが、Eモバイルは本当に簡単だ。

 実質上、技術的側面におけるユーザー負担は限り無くゼロに近い。

 もちろん、最初だけはドライバーをインストールする必要があるが、やることと言ったらそれだけで、あとはネットにつながってしまう。

 ただし、いわゆるダイヤルアップ方式なので、今、こうして書き込んでいるときなどは、ダイヤル接続を切る必要がある。

 もっとも上限価格が決まっているので、接続しっぱなしでも構わないのだが、一応、接続と中断をひんぱんに繰り返して使ってみて、値段と使い勝手のバランスを知ってから判断しようと思っている。

 ただし、メールは旧OCNのアドレスは使えなくなったので、グーグルのフリーメールにした。

 新メールアドレスは、nanbara66@gmail.comだ。

 このメール設定も以前に比べて、以前のアレはいったいなんだったのだ?と思うくらいに簡単だ。

 本当に、以前の、あの煩雑さはなんのためだったのだろう。

 すべて、「素人の直感」のほうが正しかったんじゃないかと思う。

 あと、普通のダイヤルアップだと接続中は電話は使えないが、Eモバイルは「電波」だからそれもない。

 ほぼいいことづくめだが、問題は大容量のダウンロードに時間がかかりそうなことと、使用料の上限約7000円を5000円くらいにすると、無茶苦茶普及すると思う。

 それから、くっついてくるミニパソコンは実質上不要という問題だ。

 たぶん、「ミニパソコン一台がたったの100円!」と謳いたいがためにくっつけているんだろうが、それよりも、売るのはEモバイルのみにして、使用料の上限を5000円に下げた方が絶対によい。

 5000円が無理なら、6000円でもいい。

 それとも、「おまけ」のミニパソコンの値段なんかはまったく問題外なくらい安いということだろうか?

 あどこのEモバイル自体に携帯電話機能を持たせちゃうというのもありなんじゃないかと思うが、もしかしてやってるのかな?

 しかし、私の場合ファックスがないとダメというひとが少なからずいるので、固定電話は離せないのだが…。

 あと、相変わらずだなーと思ったのが、ウィンドウズでネットにつなぐと勧誘広告的な情報が勝手気ままにひっきりなしに飛び込んでくることだ。

 これは対変にわずらわしい。

 これまで、たびたび、「ウィンドウズパソコン」を試してみるという選択肢に誘われ、誘われては挫折してきたのだが、もうはっきりウィンドウズは捨てるで決定だ。

 仕事用にMacのOS9、ネット用にタイガー、これで決まりだ。

肉を切らして骨を断つ

2009-06-16 19:23:06 | Weblog
 『日の名残り』を見る。

 例によって途中からだったのでタイトルがわからず、先ほど「アンソニーホプキンス 執事」で検索してわかった。

 原作が日系英国人であるとか、なんとなく情報はあったのだが、イギリスマニアにはたまらない映画だ。

 私もちょっとイギリスマニアなので、たまらない。

 執事の働きぶりももちろんだが、所謂、労働者階級の、「雇ってもらう」ことに対する欲望、得たときの歓喜などが面白かった。

 メイドが男とできちゃって、結婚したいので職を辞めたいと言ってくるエピソードもよくきいている。

 多分、結婚したらとたんにけんかばかりすることになるのだろうなあ、という感じで、相談されたメイド頭が、「よく考えたの?」と諭すのもよくわかる、まあ、はっきり言ってアホカップルなのかもしれないが、戦後の世界というのは、このアホカップルのような存在がすべてを決める社会になった。

 もちろん、イギリスだけでなく、世界中の先進国は皆そうなった。

 郵便の不正問題が、民主党の議員が介在しているとかで、かなりきな臭い展開になりそうだ。

 福祉関連法案をスムースに通すため、民主党の石井一議員からの要請を受け入れたとかいうストーリーのようだが、もし本当にそうなら、なんで一人だけ?ということになる。

 そもそも、「よろしく」の一言で相手の要求を推測した上、自分の要望も以心伝心で伝えるなんてことができるのか?

 しかも、法を破ってまでとなると、あまりにも不自然に過ぎる。

 それとも、いざとなったらそれをバラす目的で違法を承知で引き受ける、「肉を切らして骨を断つ!」作戦か?

 西松建設問題に次ぐ、官僚による捨て身の民主党政権奪取阻止大作戦、さてどうなるか。(勝手に決めつけてますが)

人生、何が起きるかわからない

2009-06-14 19:34:01 | Weblog
 人生、何が起こるかわからない。

 九回2死、ランナー1,2塁でA・ロッドが平凡なフライを打ち上げ万事窮すと思ったら…というのもそうだけど、三沢光晴がバックドロップを受け損ねて死んでしまうとは!

 最後の言葉は、レフェリーに「身体は動くか?」と聞かれて答えた、「動かない」だったそうだが、「受け身の天才と言われたオレとしたことが、失敗しちゃったな~」とでも思っていたのだろうか?

 しかし、三沢って好きだったなあ。プロレスラーの中では、ケンドーカシンの次に好きだった。

 最近はエルボーばっかりだったけど、素顔は普通のおっさんなのに、リングに上がると、とたんに2枚目キャラに変身する。

 身のこなしが「さっそう」となってしまう。

 「男はつらいよ」の寅さんとその辺は共通する。

 寅さんも、実は、キャラクター的には2枚目。

 そもそも渥美清自身がそういう「顔はアレでも心は2枚目」路線の役者なので、純粋にコメディアンをやらせると、全然さえない。

 話がずれたが、今朝、サンデープロジェクトを見ていたら、田原が北朝鮮問題に絡んで、アメリカの対北の態度が手ぬるいことを指摘して、「大体日本は甘くみられているんだよ!」と周囲を煽りまくっていた。

 しかし、アメリカ(をはじめとする国際社会)に甘く見られているということは、見方を変えると、それだけ信用されているということでもある。

 つまり、「無茶はしない」とわかっているから、客観的には「無視」しているように見えることもある。

 それで気がついたというか、思ったことは、田原のような態度をこそ「自虐的」と言うのだ。

 南京問題とか従軍慰安婦問題で、一時期脚光を浴びた自虐史観批判勢力が結局ぽしゃってしまった原因も、「自虐的だ!」と非難する自分自身こそが、実はもっとも「自虐的」であること、そのことに気づかなかったところにあるのだ。

 ではなんで、気づかなかったかというと、「自虐史観」なんて命名した時点で、そのパラドックスに「気づく」可能性は、早死にしてしまった坂本多加雄氏を除き、ほぼゼロだったのだ。

 …と、いい年して煽動に必死の田原を見てそう思った。

喧嘩両成敗?

2009-06-13 19:41:49 | Weblog
 埼京線で目の前に座っている若い男性が、文庫本を読んでいる。

 どこかで見覚えのある表紙だったので、失礼して、ちょっと眼を凝らしてみたら、『ドグラマグラ』だった。

 私は、『ドグラマグラ』は途中で挫折したが、まあ、はっきり言って、「読むだけ無駄」というたぐいの本ではないのかな。

 途中で挫折した身でこんなことを言うのはなんなんだが、同じ読むなら、久生十蘭の『魔都』の方が、「読む価値あり」だと思う。

 少なくとも、舞台が今をときめく「アカサカサカス」近辺だし。

 そういえば、一週間ほど前、同じ埼京線で、赤ら顔でがっしりとした体格のいかにもアメリカのワーキングクラスといった雰囲気の白人男性が「日刊スポーツ」をひろげ、顔を突っ込むようにして読んでいた。

 2年くらい前には、京浜東北線の中で、若い黒人男性が新潮社の「日本近代小説全集」の正宗白鳥集かなにかを読んでいるところを見たことがある。

 いろいろだ。

 
 鳩山邦夫が辞任というか、更迭された。

 これで鳩山は男を上げたような格好だ。

 しかし、2万円で買った簡保の宿を6000万円で転売したからといって、2万円の値札が不当だったとは言えないだろう。

 そもそも6000万円で買った人は、その物件の仕入れ値が2万円だったことなんか知らず、「これなら6000万円出す価値がある」と本人が価値判断したのである。

 6000万円で買った物件の仕入れ値が2万円だったことを後で知って、「不当な値づけだ」と騒ぐことはできないし、実際、この件はいろいろ話題になりながら、肝心の6000万円で買った本人が文句を言ったなんて話は聞かない。

 この件でいろいろ文句を言っている奴は、ほぼ共通して、「簡保の宿をつくったのは旧郵政省であり、建設費用は郵便特別会計あたりから出ているのだろう。ということは税金でつくったにほぼ等しいのであり、だとしたら、オレだって簡保の宿売却に関して利害関係があり、文句を言う資格がある」という。

 こういう「屁理屈」を振りかざす連中に限って、「自己責任」をいい募る。

 こういう心の狭い連中を「言語空間」から閉め出すにはどうしたらいいのか、と最近よく考えるのだが、要するに「開かれた論議」が必要なのだ。

 「閉め出す」なんて言うと聞こえが悪いが、「真のリーダー」がいるとしたら、そういう人は、「議論をミスリードする議論」をいち早く見いだし、その「悪しき芽」を摘むことが仕事なのだと思う。

 谷川なんとかという参院自民党の幹部か何かが、「日本には喧嘩両成敗といううまいやり方が昔からあるんだから、それを使えばいいんだよ」とか言っていたが、まったくとんでもないことを言うじじいだ。

 まあ、昔の政治家なんかみんなそうだったのだが。

 しかし、そう考えると、麻生が鳩山を更迭したことは正しいのだが、麻生はそうしないと自分の地位を保全できないのでそうしただけで、実際には、もうほとんど「思考能力」を失っている、とテレビで顔を見ると思う。

これはヒドい

2009-06-11 19:59:07 | Weblog
 小谷野敦のブログ、「猫を償うに猫をもってせよ」はよく見ているのだが,今日のは驚いた。

 夏石番矢という前衛俳句の世界で有名な人がいるそうで,現在明治大学の教授をしているのだそうだが、彼が「反権威」を装いながら酷く権威的になりつつあることを、小谷野が非難しているのだが、その夏石が、京都の某カフェの主人のブログに夏石が文句を付けていて,それが酷いというので、覗いてみたら,あまりといえばあまりの酷さに唖然としてしまった。

 これで「大学の教授」とは。

 才能,実力があれば少々のことはいいんだ、という見方もあるだろうが,これはそれ以前の問題だ。

 要するに,京都のカフェの主人が、自分のブログに、主人の知人から聞いた話として、中上健次の小説の朗読会を夏石が企画し、そこで夏石が感極まって,「兄貴ー!」と言って泣き出したとかいう話を載せたら、夏石が、「それはオレじゃない。オレは中上と親しかったが、朗読会をやったことはない。中上はゲイだったが、私は中上と肉体関係をもったことはない」と訂正を要求してきた。

 それで、カフェの主人は「すみませんでした」と丁寧に謝ったのだが、夏石は、なんでなのか、その後も延々と攻撃を続ける。

 そもそも、夏石が、中上のことをまったく認めていないのに、記事で正反対のことを書かれて怒るというのはわかるのだが、夏石は、このレスのなかで、中上を「あと3年長生きしていればノーベル賞をもらっていただろう」と(この比喩も「前衛俳人」としてはなんだかなーだが)言っているくらいの評価をしている。

 だったら、あたかも「肉体関係があったかのごとき記述」があったとしても、まー別にいいじゃないの、と思う。

 ともかく一度覗いてみることをお勧めするが、明治大学教授という紛うことなき知識人(履歴を見たら、東大卒)の2chの悪質投稿者もどきの文章には、本当に驚く。

 ネットで匿名で罵詈雑言を浴びせる連中は、なんとなく「若い奴ら」という思い込みが一般にあると思うが、実は、そうでもないのかもしれない。

 カフェ店主が丁寧に謝っているのだから、それを受け入れるにせよ,受け入れないにせよ、同程度の言葉遣いは心がけるべきだろうと、常識から判断する。

 前に,ネット世論の無責任さを是正するためにネットへの書き込みは原則匿名禁止にしてはどうかと、先に提案したのだが,どうどうと本名を出しての一方的な「罵詈雑言」じゃあ、匿名禁止なんて屁のカッパである。

追伸 今あらためて小谷野のブログを読んだら、中上健次の朗読会云々の話は今から3年ほど前のことで、小谷野はそれを一度ミクシーで話題にしたことがあり,それをあらためて「夏石批判」のために「話の枕」として持ち出したということらしい。
 でも、話の本質は変わらない。要するに、相手が絶対に歯向かってこないことをわかって、思い切り見下しているのだ。世間にはこういう人が少なからずいることを肝に銘じておこう。


アンモニアの作り方

2009-06-10 18:20:59 | Weblog
 OCN規制がこれまで最長ではないかと思えるくらいまったく書き込めない。

 まあ、どうせ2chなんだが…。

 しかし、OCN使えねーなーということで契約解除してもいいのだが、ここのところ,全然請求書が届かず、よって「ただ」状態なので、しばらくこのままにしよう。

 なぜ、請求書が届かないのかというと、事務所を変えたからだ。

 最初のうちは、郵便局が転送してくれていたので、届いていたのだが、春頃にその「転送期間」も切れるはずだ。

 それで、今年のはじめ頃、てOCNのHPに新住所を送ったのだが、それからも、「転送」の附箋がついた状態で届くので、もう一度、新住所を送った。

 それも、前にメールで送ったので、これは再送であることを明記しておいたのだが、それでもまた「転送」の附箋付きで届く。

 で、面倒くさくなってそのままにしておいたら、その後間もなく転送期間が終わって転送郵便そのものがなくなり、それとともに請求書もぱったり来なくなった、というわけだ。

 どうなっているのだろう…。

 OCNの事務局に「宛先不明」で戻ってきてるとしたら、改めてこちらに、その旨メールで知らせるとかしてくるのではないかと思うのだが、あっちも面倒くさくて放置しているのかもしれない。

 いずれにせよ、請求書が来たら、近年話題のミニパソコンに切り替え、OCNの請求はしかとしてやろうと待ち構えているのだが…。

 最近,『ドクターハウス』という「海外ドラマ」をよく見る。

 しばらく前から、海外ドラマというか、アメリカのテレビドラマが人気だが、ものすごく理窟っぽい。

 というか、登場人物が論理学者のように「論議」を戦わせるのが「見せ場」になっている。

 そういえば、FBIのドラマで,主人公の弟が天才数学者で、事件を数学で解いてみせるドラマがある。

 あれも、よくみる。

 このドラマに、『24』で大統領の補佐官を演じた俳優が,主人公の弟の天才数学者の友達役で出てきて、いろいろアホなことを言って、天才君の引き立て役を演じているが,『24』も、一見アクションドラマだが,実際には「論理ドラマ」だと思う。

 「論理ドラマ」なんてジャンルがあるかどうか知らないが,私はこういうのが好きだ。

 私はSFが苦手だけれど、『アンドロメダ病原体』とかなんとかいう「SF」は好きだった。

 最後は、病原体そのものを抹殺するために、地下の研究所そのものを原爆で爆破するのだが、映画の大半は正体不明の病原体を研究者たちがつきとめてゆく過程がしめており、それが面白い。つまりは,「論理ドラマ」だ。

 先週見た、「論理ドラマ」では、「シュレーディンガーの猫」が出てきた。

 「犯人は猫だよ。シュレーディンガーのね」

 とか、まあ,いい加減だが、そんな台詞。

 しかし、NHKの「高校講座」で量子力学はおろか、アインシュタインの相対性理論すら、まったく取り上げられない。

 多分,生半可の知識を与えるのはまずいとか、そう思っているんだろうが,「量子力学のことをわかっている人は世界で一人もいない」、とか、偉い量子力学の権威が言っているんだし、五回は正解へのプロセスと割り切って、「生半可」でもいいから、どんどん教えるべきだと思う。

 アンモニアの作り方、なんかを教えるよりさ。