パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

映画,CM、アニメあれこれ

2008-05-17 21:30:29 | Weblog
 「鮫肌男と桃尻娘」を見る。といっても、途中、30分ほどだけれど、面白い。若人あきらが、殺し屋みたいな役で、くねくねしながら、消音銃で人の足の甲を撃つ場面とか。浅野忠信が乗るシボレーカマロもかっこいい。(こういのって、大事だと思う)

 全体のストーリーはわかるまでには至らずに寝てしまったが、多分、公開時には評論家たちなんかも誉めて推してはいるのだろうけれど、なんで、「隠し砦の三悪人・ラストプリンセス」みたいなのが出てきちゃうのだろう(見ないでごめんなさいだが)。ともかく、日本映画にはレベルの差がありすぎる。とんでもないのに当たっちゃうと、もう金輪際見るものか、なんて思ってしまう。これは、当事者にとって、ずいぶん損なことではないのか。何か、「酷すぎる」ものをカットする方法(システム)を考えるべきではないのか。

 殺し屋といえば、「ゴルゴ13」のアニメが最近お気に入り。ウィキで調べたら、アニメ版ゴルゴは、劇場用だけで、テレビではこれまでやってなかったらしい。ちょっと意外だが、テレビ東京は絶好の題材を手に入れたのではないか。

 漫画の「ゴルゴ13」はほとんど読んだことがないのだが、その範囲内の印象では、ストーリー的に結構あっけないのが多いような気がしていたが、テレビアニメはそれに拍車がかかっている。

 私の見た先々週の作品は、どう考えても「無理」なシチュエーションで狙撃を成功させ、「あいつがやったに決まっているのに、でもとても陪審員を納得させることはできない」と歯ぎしりする刑事に、ゴルゴが「じゃあな」と言って帰ってゆく。「くくく」と悔しそうに見送る刑事。「目撃者がいれば」な、と最後につぶやく刑事の脇を、ネコが「にゃ~」と鳴きながら横切る、というもの。つまり、このネコが目撃者だったと思わせたいわけだ。

 なんとも「手抜き」のストーリーだが、こういうのが案外好きだ。

 あれ? これ、前に書いたっけ? 書くことは書いて、そのまま話題を変えたので、「没」にしたと思ったのだが…もし、2度目だったらごめんちゃい。

 で、昨日の「ゴルゴ13」は、厳重警戒下、野球場で開催された大統領選挙演説会場に忍び込み、大統領の側近を狙撃するというものだが、もちろん、会場には金属類は持ち込み不可なのだが、ゴルゴは強化プラスチック製のピストルを持ち込む。一発だけなら撃てる、という設定だ。そして、撃ったあと、風船に結びつけて、会場上空を飛び交う無数の風船にまぎらせて飛ばしてしまう。もちろん、警察はまたまたあとで気づき、歯ぎしりしてくやしがる。

 昔,ヒッチコック劇場で、かちかちに凍らせた肉のかたまりでダンナを殴り殺し、捜査にやってきた刑事に、その肉を料理して食べさせるという話があったが、証拠品の隠滅という意味では、風船で飛ばすというのも秀逸なアイデアだと思うが、もっとも、プラスチックの拳銃なんて、一発とはいえ使えるかどうかわからないけれど。

 しかし、ゴルゴの声を館ひろしがやっているのだが、「無口な殺し屋」だから、極端に台詞が少ない。昨日のなんか、途中で見始めたものだから、ついに館の声を聞くことなしに終了。それなのに、タイトルロールにはいの一番に「館ひろし」の文字が…。おいしい仕事だなあ、館さん。

 ついでなので、最近気に入っているもの、その3で、ソイジョイのCMに出てくるイチゴの形をした帽子をかぶって出てくる女の子がいい。これまでのシリーズは、よくできているかもしれないけれど、あまり好きではなかったのが、これは好き。誰かと思ったら、田中麗奈だった。ちょっとイメージがちがっちゃってるけど、いい。「清純派」のイメージしかなかったけれど、こういう女優さんだったんだ。