パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

腰砕け

2008-05-10 19:01:42 | Weblog
 gooからの返事は、週明けの月曜日か火曜日だろう。楽しみだ。

 参院では、「問責よりも矛盾の追及」ということだそうで、民主党の女性議員が福田に質問をしていたが、迫力は全然なしで、そのまま委員会で否決、衆院で再議決で道路特措法案は成立する見込みらしい。サンケイには、「問責決議が可決されれば国会は完全にストップし、支持率低迷にあえぐ福田政権はがけっぷちに追い込まれることは確実だった」と書いてあった。

 サンケイが、民主党の「問責も辞さず」という戦略をどう評価していたのか、紙面を見ても今一つよくわからなかったが、いずれにせよ、この記事は、問責決議案がもし提出されたら、福田を追い込んだことが確実であることを客観的に証言した形になる。

 じゃあ、なぜ民主党は腰砕けになったのか。自民党は「狐につままれたような表情」だそうだが、多分、今の民主党の構造が、小沢一郎を民主党内少数派の旧社会党左派が支えるという形であることが原因なのではないか。山岡国対委員長も、興石参院会長も旧社会党で、興石なんか日教組の委員長だった。

 もちろん、この構造は、「権力構造」と言えるほど磐石なものではない。ただ、小沢が真の盟友をもたないが故に、「少数派」を利用しているだけた。

 しかし、なんで腰砕けになってしまったかというと、結局、「問責を出さなくとも福田は国民に問責を出されている」から、「問責の結果、国会審議拒否を批判されるリスクを侵すことはない」ということで、それを強く主張したのは、興石参院議員会長らしい。

 というわけで、「こりゃダメだ」だわ。国民が世論調査などで「問責」の意志を明らかにしたといっても、国民には福田を止めさせることはできない。その意志を受けて、国会議員が福田を首にするのだ。

 こんな憲法のイロハも民主党(特に旧社会党)は知らないのか。まして、旧社会党は護憲の鬼だったじゃないか。

 結局、「国民の意志」を御楯に、その後ろでこそこそ動くことしかできないのだ、旧社会党の連中は。決して「楯」の表には立たない。

 風邪気味で、お昼近くまで布団にくるまってテレビを見ていたら、田勢とかいう元日経の評論家が、今回の日中会談の成果を大いに称讃していた。実質的に中国はそうとう譲歩している、というのだ。

 ということは、つまり、中国は何が何でも日本の協力が欲しいということなのだろう。もしかしたら、日本という切り札があるから、チベット問題に関する、欧米、特にヨーロッパの批判を無視できたということかもしれない。だとしたら、ちょっとチベットに対して罪なことをしているとならないか、田勢さん。

 昨日、マイクロソフトのビル・ゲイツがNTVのニュース番組でキャスターのインタビューを受けていたが、自分はこれからは貧困の撲滅のために人生を送るのだと喋っていた。それに対しキャスターは、たぶん、どこの国でもそういわれているのだろうが、「ビジネスのためではないですか」と質問した。ビルは、明確に否定し、「来年、私は3000億円を提供する。見返りはない」と言っていた。そして、そのキーワードは、システム.イノベーションだとも。つまり、システムの改革だが、具体的なことは言っていなかった。しかし、そこまで言うのなら、相当具体的に考えているはずだが、なんだろう? やっぱりベーシックインカムか?(ちと我田引水)