活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

GDP神話がもたらしたもの

2011-02-16 22:32:37 | Weblog
2010年のGDPは、日本が2位から3位に転落したと内閣府が発表した。急成長目ざましい中国が取って代わった。

経済大国といわれて久しかったが、世界第2位を実感することは一度もなく、まさに神話の世界であった。バブルの崩壊後、失われた10年を経過しても、一向に景気が回復しない、閉塞状態が続いていることも心理的に影響しているのかも知れない。

悪政の自民党政治から、無知で世間知らずの民主党政治に変わったが、まるで幼稚園並みの政治が続いている。国民の多くは、明日の希望が持てない生活を、日々強いられているが政治はまったく反応しない。

雇用環境などまったく改善されていない。特に若者たちは深刻である。卒業イコール失業の現実があるからだ。職を得ている人でさえ、常にリストラの脅威に晒されている。人間らしい生活には、程遠い毎日を送ることを余儀なくされている。

デタラメな政権運営を続ける為政者たち。これに便乗して利益だけを求めるために、人を使い捨てするモラルなき経営者たち。これが経済大国といわれるわが国の偽らざる現状である。人間が粗末にされて、GDP2位が維持できるわけがない。

GDPや経済大国を誇るより、人間が大切にされる社会の到来は、そう遠くはないこと信じたい。そのためには政治を変える必要がある。


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