活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

北ミサイル発射と救いようがない安倍晋三の甘い対応

2014-07-29 19:25:07 | Weblog
北朝鮮が今年に入って、すでに13発のミサイルを日本海に向け発射した。最後の1発は7月26日だったが、この日は、金正恩自らが北朝鮮人民軍のミサイル発射を指導したと、朝鮮中央通信は伝えた。

「死の商人」経団連を引率し、中南米を訪問中の安倍晋三は27日、「国連決議に違反する」とコメントした。日本メディアもミサイル発射は米韓を意識し、牽制したものと論評した。安倍とメディアの「通り一遍」のコメントはいかにも緊張感の足りなさを暴露した。

北のミサイル発射は、日本の集団的自衛権行使容認の閣議決定と関連する。それは「朝鮮有事」の際、自衛隊と交戦することを想定しなければならなくなったからである。いわば、米韓プラス日本が相手ということになり、必然的な緊張の高まりは言わずもがなである。

ところが、安倍晋三は低迷する自己の支持率回復の手段として、5月末に北との間で拉致問題打開の再調査で合意した。安倍は北の対応を「かつてないいい態勢だ」と評価した。そして、経済制裁の一部を解除するはしゃぎようまでメディアに露出させた。

経済制裁しても拉致再調査はいっこうに進展せず、ミサイル発射も抑制できない安倍政権内部には手詰まり感が強く漂っている。思い付きと甘い対応しかできない、安倍の政治的力量の不足は救いようがない。