活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

自民党の改憲草案から見えてくるもの

2012-05-04 18:12:16 | Weblog
国民にすっかり見放され、失地回復がままならない近ごろの自民党である。その自民党がつい先日、明治時代に逆戻りするような憲法改正草案を発表した。

このあきれた内容は、ひと言で表せば橋下徹「維新の会」の主張にあやかり、また、おもねたものであると断じることができる。橋下の力を頼んで、党勢拡大したい思惑もぷんぷんしてくる。第二党の自民党がこんな馬鹿げた議論をしていたというからあきれるしかない。

草案は橋下が日ごろ口にする、憲法改正と日の丸、君が代の強制もしっかり盛り込まれている。このことはとりもなおさず、わが国を「戦争できる国」につくり変えようとしたい、橋下の本心も代弁されたものとなっている。

加えて、大日本帝国憲法のよみがえりまで意図されたものとなっている。国家権力が国民の自由と権利を徹底的に奪い尽くした戦前・戦中時代。今度は老いぼれた自民党がその時代を復活させようと血道を上げ始めた。

このように自民党の改憲態度は、不穏であり油断することはできない。このことを改めて認識しておく必要がある