活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

小沢環境相  渡辺喜美氏招聘の無節操

2010-08-22 21:51:04 | Weblog
小沢鋭仁環境相が自らが主宰する勉強会に、みんなの党渡辺喜美代表を講師として招聘することが報じられた。理由はどうあれ、菅内閣の閣僚の一員として、あまりにも無節操なことである。

渡辺代表は格差・貧困社会を招いた「構造改革」の熱心な推進論者である。それを承知で講師を依頼することは、国民生活をさらに疲弊させることとなる。このことは民主党のマニフェスト、国民の「生活が第一」を根底からひっくり返すものである。

みんなの党がこんかい躍進したのは、徹底した「公務員叩き」をすることで国民の歓心を買ったことにある。同時に、菅直人首相の消費税増税発言に助けられたからである。

小沢氏は勉強会を開くならば、「ねじれ国会」を招いた参院選敗北の総括をするべきではないか。本来であれば、仙谷官房長官や枝野幹事長は責任を取って辞任していなければいけない。党内から無責任体質の追及の声が上がらないことに民主党の病根がある。

このような状況にありながら、ポピュリズム渡辺代表に寄り添うことは、同代表の力を借り常に権力の座を占めたいことの表れである。党内事情をおもんぱかることなく、自己の利益を図る優柔不断な行動で、受け入れがたいものがある。

民主党執行部は小沢氏が、みんなの党の軍門に降るかのような振る舞いを見せていることに重大な関心を寄せるべきである。二足草鞋の小沢氏は自民党に回帰したい、願望の持ち主に見えて仕様がないからだ。