活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

これは大変(6)

2007-05-09 22:00:30 | Weblog
浴槽電気湯沸かし器で発火事故8件 1万台をリコール(朝日新聞) - goo ニュース

給湯専用のお風呂の最大の欠点は追い炊き出来ないことです。それの追い炊き用として利用されている電気式の「投げ込み湯沸かし器」があること初めて知りました。1万台以上すでに流通していることから、人気があったのでしょう。家族全員が短い時間で入浴できればそんな心配は不要ですが、そのような家庭は珍しいでしょう。だから売れたのでしょう。

しかし、この追い炊き湯沸かし器が発火し部屋などを焼いた事故が各地で起きていることで、経済産業省は消費者に対し使用中止を呼びかけ、同時に輸入販売元に自主回収を指導。幸いにもほとんどが回収されているようです。

どうしてこのような事故が起きたのか新聞写真で本体が掲載されていましたが、200リッター程度の、お湯の量を一定の温度に保つのは少々ムリと思えます。夏であれば少し冷めても我慢できますが、冬は冷めるのも早く、湯温維持のためこの湯沸かし器はフル稼働状態で、過負荷になって電源コードが焼け火災になったように思えるのです。

この湯沸かし器で気になるところがあります。本体を浴槽から出してから入浴すると思うのですが、そのまま入浴できるとしたら感電が心配です。安全装置はついていると思いますが一緒に入るのはイヤです。浴槽から出しても電源を切らない限り本体は動き放しのため発火したものと考えます。自動電源遮断装置をつけても発火したということは、湯温が上がらないため、湯沸かし器が長時間作動していたからでしょう。電気代もかさんだことでしょう。

輸入販売元は安全装置を取り付けるそうですが、失った製品の信頼回復は大変な努力が必要だと思います。消費者とのトラブルもなければよいですが。経済産業省もこの製品の輸入販売を認める前に、事故を予見できなかったのでしょうか。結局、経済産業省は無傷で消費者と販売元が深傷を負わされたようでやりきれない思いです。昨年から湯沸かし器関連は用途が違うとはいえ受難続きです。