活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

これは評価します

2007-05-01 21:13:11 | Weblog
03年の鹿児島県議選での公職選挙法違反事件では取調べに自白の強要があったことから12人全員の無罪判決が確定していますが、「捜査報告書の改ざん」や「裁判での口裏合わせ」があったこと、すでに4月の始めの内部文書で明らかにされていま。そして今度は県警と地検の捜査に「裏付けに問題がある」、「地検の対応にも問題あり」と福岡高検から指摘されていながら、なにも検証せずに県警と地検が裁判に臨んでいたことが県警の内部文書で再び明らかにされました。

最初は警察と地検が足並みをそろえていたのですが、途中から両方が疑心暗鬼になり立件出来ないと分かっていながら裁判を進めていたことがハッキリしました。事件をでっち上げていたのです。無罪判決が確定してからは、経緯について検察は「答えない」警察は「知らない」と反省の色も見せずウヤムヤになること間違いなしと思っていました。

今回警察から次々と捜査の内部資料が出されたことは、世間に「警察の恥」を晒すようなものですが、12名のかたがたに大変な迷惑をかけたことを謝罪しているような気がするのです。12名の名誉も回復されなければなりません。そして罪滅ぼしをしているのでしょう。再度このようなみっともない事件を起こさないため、あえて捜査の経過を明らかにしている良識ある幹部の積極的行動を評価します。大変勇気のいることですがよく明らかにしてくれました。警察からこれだけの文書が出た以上、こんどは検察が明らかにしなければならないでしょう。