Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ビートたけし

2011-07-29 06:46:53 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ
ツービートの頃のビートたけしの毒舌に新しい切り口を覚えたものですが、1986年暮れの写真週刊誌『フライデー』襲撃でたけし軍団メンバー11人と押しかけ暴行傷害事件を起こしました。
その時点で、ビートたけしへの関心はなくなりました、「何故1人で襲撃しなかったのか。」が理由です。

案の定、彼の毒舌は反体制的な文化人、団体と称される人々に対して吐き、体制派の文化人、団体と称される人々に対しては批判せず無視のスタンスです。
ここに彼の巧妙な狡猾さをみることができます。

彼は地震が起きたら原発に逃げればよいと放言しており、原発に係る発言をフォローしていないことから、「原発文化人50人斬り」( 佐高信 毎日新聞社)に目を通しました。

佐高信の毒舌の類に対して様々な批判もあり、出自が原因のひとつと考えますが、姜尚中東大教授同様に「北朝鮮問題」はスルーします、人権が疎んじられていることに舌鋒鋭く企業社会批判を続けているのですが、逆にダブルスタンダードが炙り出されています。

その典型がこの書籍にも表れており、佐高信が原発おばさん「森山良子」、原発おじさん「C.W.ニコル」、「北村弁護士」とした方々が説明なく抜けています。


はまなすの花ですが、真紅ではなく明るい赤色です、珍しいとか。

1982年1月の「核戦争の危機を訴える文学者の声明」*を真っ向から批判した吉本隆明についても批判しています。
「『反核』異論」(吉本隆明 深夜叢書社)において、「反核兵器」は米国だけではなくソ連も同列に批判すべきだ、と自明のことが書かれていました。「原子力」についてはすんなり落ちなかった(科学の捉え方に異和が)覚えがあります。

「原子力」は核エネルギイの解放で、宇宙の構造の解明、物質の起源への接近の第一歩であり科学の本質である主旨だった記憶があり、原子力発電そのものを拒絶しないスタンスの理由になっていると考えています。

宇宙の構造の解明、物質の起源への接近は核エネルギイの解放とは直接関係のない所で進められています。

*同声明に署名した方々は、葦牙**HPで確認できます。
**「葦牙」は、民主主義文学同盟の『民主文学』1983年四月号の広告掲載を「赤旗」から拒絶(いわゆる『民主文学』四月号問題)で日共を離反したグループの文芸誌。

(2011.07.18記)