Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

生物多様性

2010-06-25 04:28:24 | 未分類
前半、フリーキックから本田、遠藤ゴール!

今年は「国際生物多様性年」として、①生物の多様性の保全②生物多様性の構成要素の持続可能な利用③遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分)及び生物多様性の2010年目標(生物多様性の損失速度を顕著に減少させる)を達成するための認識を高めることが目的となっています。

日経BPネットの「生物多様性の重要性と保全の難しさ 喪失の危機が人間生活に深刻なダメージを」(08.12.25 鷲谷いづみ)を読んでいましたので、店頭にあった岩波ブックレット「生物多様性入門」(鷲谷 いづみ)に目を通しました。

「生物多様性の重要性と保全」について、図画入りで分かりやすく書かれています。

人間の生活は、自然(生物多様性)から様々な恩恵を受けているが、その自然が壊れつつあるから、自然保護(保全)しなければ、持続的な人間の生活が成り立たない。

ただそれだけのことで新しい思想は書かれていませんでした。
自然をダシにした資本主義体制に対する社会民主主義そのものです。

資本家の生活は、労働者の様々な労働を搾取することにより成り立っているが、搾取しすぎて労働者が生き死の瀬戸際にあるから、労働者の保護(法整備、賃金、厚生等)をしなければ、資本家の豊かな生活は持続しない。

地球温暖化はエセ科学であることが濃厚と考えており、自然は穏やかなものではなく、猛々しいものと考えています。
自然界は人間に対して、一斉に枯れる(ゼネスト)、不稔(サポータージュ)、渇水(ストライキ)、ウイルス(毒ガス)、大災害(無差別テロ)等を仕掛けています。
改良主義で、猛々しい自然界の反撃を凌げる、管理できると考えているところが愚かであり浅はかです。

生命誕生から約40億年ですが、現在の瞬間を切り取っただけのことで、1000年後、1万年後、100万年後の視点がありません、つまり、著者の人間そのものの哲学が欠落していることを物語っています。

特にこの類の啓発、啓蒙、入門等の書籍に多いのですが、自分自身の日常生活のスタンス(哲学)が書かれていません。さらに「生物多様性の保全」は他の団体(企業、NPO、行政)に放り投げた結論で締めくくっています。
著者にとって、「生物多様性の重要性と保全」は飯の種のための、単にスローガンなのかもしれません。無批判に地球温暖化を是としていていることからも言えます。

また、人種間の子孫が雑種として否定すべきと読める内容(P9交雑の否定、P13日本人一人ひとりの個性である種内の多様性の保全)があり、日本人は人種の雑種の典型である視点が欠落しており、また人種間の婚姻を否定することになります。
これは様々な格差の固定化(性、教育、金銭、文化、出自、肌等)に連なる思考となる芽そのものです。
 著者は、意識せずに書いたのかもしれませんが、あまりにもお粗末で、専門○○○○の典型です。


生物多様性の説明は秀逸な入門書になっていますが、それ以外は哲学の欠落した内容です。

約30億年後の地球は、両極にだけ水分が存在(現在、水素3kg/秒、ヘリウム50g/秒が地球から宇宙へ散逸しているため。)し、約50億年後には、太陽は地球の公転軌道付近まで膨張するとみられています。
このような視座からは自然、人間の「存在」が明確に照射されます。
逆説的比喩の洗礼を浴びますが ・ ・ ・

このような時間軸を持たないにしても、240万年の原人ホモ・ハビリスに始まって、旧人ホモ・ネアンデルターレンシス、新人ホモ・サピエンス・イダルトゥ (16万年前に絶滅)等と、多くのひと属は絶滅しています。進化の過程を見ますと、ホモ・サピエンス(誕生から26万年経過)もやがて絶滅するのでしょう。

ただ、自然の生態系の一部に組み込まれた「ネオ・ホモ・サピエンス」の出現が用意されているのかもしれません。


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