Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

金と翡翠

2008-04-05 07:00:40 | 憲法・非戦・平和
コンコルド広場からリヴォリ通りを通ってルーブル美術館に向かう途中に、ジャンヌ・ダルク像があります。
全身金色のジャンヌ・ダルク像です。

通訳の方に「何故、金色なのか。」と聞きますと「うーん、成金趣味かな。」との曖昧な答えでした。
今思うに、西洋の精神の基底には、「金」、「銀」があり、伝統文化と表裏一体と考えられます。

この国の精神の基底には、翡翠の精神があると考えます。
翡翠は、金・銀のように外に向かって輝きを放つのではなく、半透明の緑色の内に向かって輝いています。

金・銀は、他者に自己主張し、煌びやかな人間に価値を認め、翡翠は、自己に問いかけ、奥深い人格に価値を認めると言えます。

約5,000年前の縄文中期から続く翡翠が表象する精神が、この国の「伝統と文化」の基底にあります。
たかだか200年にも満たない(国学者本居宣長から300年にも満たない)明治から敗戦までの精神が日本固有の「伝統と文化」と、この平成に声高々と絶叫しているこの時代を、後世の人々は近代自我の欠落した人々の群れが跋扈したと言うでしょう。

近年、近代自我の欠落した「伝統と文化」が、個人の精神生活に土足で入りつつあり、僕の、僕達の戦前責任が問われています。


勾玉は、胎児に見えてしまいます。

*八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)については、別に書きたいと考えています。


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