Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ニュートリノ

2011-09-29 06:47:49 | 未分類
欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」において、ニュートリノが光の速度より速く飛んでいるとする観測結果があることが報道され、自分もちょっと興奮しまして「観測結果が事実なら現在の物理学を根底から揺るがす可能性あります。」と書きました。(2011.09.24共・有時試論 その23)

ちょっと考えると、質量とエネルギーの等価性のE=mc?(エネルギー(E) = 質量(m)×光速度(c)の 2乗)の光速度(c)をニュートリノの速度に置換えるだけのことに思えます。
つまり、光速度を前提にしていたことを、光より速いニュートリノ速度を前提にするだけでは、と。

約三十年前のサイエンス日本語版で、神岡鉱山地下での観測論文に、一次宇宙線(陽子)が大気圏に入り(ほとんどは大気に吸収)、粒子と衝突し二次宇宙線が発生しますが、神岡鉱山地下の観測された写真乾板に、奇妙な事例がある、との内容でした。

『その衝突が起こる前に、その衝突による二次宇宙線の軌跡が写真乾板にあった。』と。
つまり、結果(二次宇宙線)の後に原因(衝突)が発生したことになります。

昔日この論文を読み、観測精度と技術的な疑問もありましたが、古典力学の因果律の法則に限界があることを目の当たりにしたとの記憶があります。


この宇宙は、未知が溢れているニャァ~。

カルト新聞にカルト記事がありました。

『光速超えるニュートリノ 「タイムマシン可能に」』(2011.9.24 産経)
『ニュートリノが光よりも速いという実験結果。光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタインの相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。』

ニュートリノが到着したイタリアの時刻は、ニュートリノが飛び出したスイスの時刻より前になるタキオン(tachyon 超光速で動くと仮定されている粒子)が観測されたなら理解できますが、ニュートリノが光よりちょっとだけ速かっただけでタイムマシンとは、この記者はあまりにも無知です。

『「現代の理論物理がよって立つアインシュタインの理論を覆す大変な結果だ。本当ならタイムマシンも可能になる」と東大の村山斉・数物連携宇宙研究機構長は驚きを隠さない。』

村山斉氏がこのような笑える談話をしたのでしょうかね、ニュートリノの実験結果にタキオンを仮定しての話ならあり得ますが、無知の記者もどきが村山斉氏の話しを理解出来なかっただけでは、と考えます。

この新聞社にはカルト部はあっても科学部は無いのでしょう。


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