Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ちょっと一服 No.126

2014-01-29 21:20:00 | 走り書き
小さな物語
駅ナカの一角にある喫煙スペースで、乗車前に一服します。
いつも7~8人くらいの方が喫煙していますが、僕のように「ボー」としているのは他に1人、2人居るか居ないかで、他の方は小さなデスプレイに見入っています。

このような風景は当たり前となっており、敢えてポスト・モダン固有のひとつである「小さな物語」が綴れますが、その気になれません。
「大きな物語」を書き綴る訳ではありませんが、二つの物語がせめぎあっている今日この頃です。



猪瀬直樹
猪瀬直樹の都知事辞任は、人間として未熟すぎる典型でした。

昔日、『ミカドの肖像』(小学館)を読み、同氏の調査能力、インタビュー能力が結実していると感じましたが、その後、江藤淳、梅原猛らの文化人に取り入っている様(噂の真相90年3月号外)を読み、その後一切同氏の本は手にしていません。

猪瀬直樹は、攻める舌鋒は鋭く、切れ者の如く立ち回っていましたが、攻められるとあまりにも愚鈍の発語に終始していました。
攻める時は、己の幻想にすぎない自己同一性(self identity)に揺ぎない確信があるゆえに舌鋒は鋭く攻めますが、攻められる側になると幻想であるゆえに己自身を喪失しているので(そのことすら気付いていません)愚鈍そのもの、人間としてあまりにも未熟すぎることを晒しました。

学生時代に革命的共産主義者同盟(所謂「中核派」)に属していましたが、彼自身の裡においての「総括」は皆無と考えます。



都知事選

「脱原発」が最大の争点と考えていましたが、世論調査によると三番目くらいに位置するようです。(窺った見方をすると、都民は政府、自民党、マスゴミに手篭めにされたのでは?)

口先だけの功名心の塊のような舛添要一がリードしているようですが、政権を放り出した細川護熙が当選するには、投票率が60%前後以上必要な情勢です。

自分自身は北海道電力の泊原発再稼動は阻止すべきとの立ち位置ですが、投票率が上がり細川護熙が当選、また舛添要一が当選しても細川護熙と宇都宮健児との得票数が舛添要一を上回る、これらのことは「脱原発」をとなえる人々の考えている事に対して、強くする、重くする、止揚する等を与えるものではないと考えます。

「脱原発」をとなえる人々にとっての「脱原発」は、一人ひとりの固有の事柄であり、自ら考え続ける質だからです。

蛇足ですが、帝国陸軍の陸軍大将の人物伝を何冊か読んだことがありますが、右系の評論家の言説を寄せ集めた雑文で賞金をせしめた元航空幕僚の超低レベルな醜態、航空自衛隊は大丈夫なのかな。



***
ブックマークしています晴走雨読氏のブログのアップがしばらくなく、気になっていましたが復活しました。

PC不調が原因とのこと、多分にウイルス地域で一瞬の悦楽に呆けたのでしょう。(晴走雨読氏ではなくPCがですよ。)


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4 コメント

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久しぶりに会えました。 (晴走雨読)
2014-02-02 17:31:56
積もる話もあるのですが、ワンちゃんとニャンコちゃんが元気で何よりです。

都知事選は、二流どころ、賞味期限切れ、胡散臭さ、盛り上がりに欠けています。

猪瀬氏の脂汗が大した見物であった後では、すべて迫力不足だと感じます。

新しい犬HKの会長は、これから見せてくれるような予感と楽しみがしています。

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晴走雨読様へ (管理人)
2014-02-25 10:27:43
コメントありがとうございます。

偏屈な書籍との格闘、奇天烈な思念等にどっぷり漬かっており、時々ブログの下書きはするのですが、電子ノートを閉じた時点で完結してしまいます。

また、自らの立位置確認のため偏屈な書籍の読後メモをレビューすればよいのでしょうが、このようなスペースには相応しくない(自己規制?)ためメモに留めています。

後期は終え前期の履修の申し込みをしたところで、もう一つの講座を受講していますが、怠け者の自分にとっては月日を確認できる機会となっています。

相変わらず肩こりに悩まされており、雪解け後に何か身体を動かすことを考えている今日この頃です。
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Unknown (唐変木)
2014-05-30 21:07:37
その昔、「ミカドの肖像」と「昭和16年夏の敗戦」を読んだことがある。その内容はあらかた忘れたけれど、よく調べたものだとの印象をもったことだけは憶えている。 小泉内閣での道路公団の民営化○○委員でのしゃべくり、次いで石原の手下(副知事)と増長しだし、極めつけのポストで知事。そしてオリンピックゲーム誘致の成功と、まさに順風満帆の船出で当人は「末は博士か大臣か」とほくそ笑んでいたと想像します。だが、塞翁が馬のたとえの如く得意満面と脂汗の記者会見ーなんだか悲喜劇をこえて哀れさを感じた。今の今までせっせと築いていたのは所詮、バベルの塔、あるいは裸の王さまにすぎなかったということになる。 初心にはあったであろう作家としての本分をいつしか忘れ、出世欲、権力欲、名誉欲(バカの三拍子)に溺れた人間の成れの果ての姿がここにはある。非情だけれど身から出たさびです。 因みに吉本隆明は「ミカドの肖像」を批判していたし、本田靖春も「我、拗ね者として生涯を閉ず」のなかでその人品好ましからずとのニュアンスの記述があるということだ。そういえば、5千万円の報道がされる前に貴台の愛犬日記においても猪瀬の貧相を看破されていました。  追記ー醜態は彼の伴侶の生前でなかったことはせめてもの慰めと思う。
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唐変木さまへ (管理人)
2014-06-06 09:48:59
コメントありがとうございます。

攻めることが得意な人は、攻められると脆いもので、
また、攻められても平然な人は、攻めることが不得手なもので、

どちらも無意識に自己同一性たらんとする、陳腐な質だと考えます。

端折り過ぎて申し訳ありません。
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