Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

何のために

2009-10-20 20:04:10 | 未分類
加藤和彦氏が自死しました。

「帰ってきたヨッパライ」、「悲しくてやりきれない」や放送禁止(放送局の自主規制)となった「イムジン河」が話題となっています。
ザ・フォーク・クルセダーズの曲では、「何のために」(作詞:北山 修、作曲:端田 宣彦)が強く印象に残っています。

当時、友人が「何のために」は放送禁止になったようだと話してくれましたが定かではありません。

ザ・フォーク・クルセダーズが1年間活動していた1968年について、資料、写真、回想等で出版が盛んです。

1月エンタープライズ寄港反対運動 3月米軍がソンミ村500余人虐殺 3月東大全学闘争委員会が安田講堂占拠 4月黒人運動指導者キング牧師暗殺 8月チェコスロバキアにワルシャワ条約機構軍侵攻 10月21日新宿騒乱事件 11月反日共系学生4300人首相官邸乱入 11月「キャラメル・ママ」「とめてくれるなおっかさん」 2月金嬉老事件 12月3億円事件 等々

当時、ノンポリもセクトもノンセクトもザワザワしていました。

淡白な言葉がつたない表現を際立たせており、「厭戦」を超える「何か」が強く印象に残っています。
オリーブの花言葉は「平和」、心もとない神、死に向かう男、男の微笑みを見たのは誰等と考えると、「何のために」は一人の男の物語ではなく、誰彼とはなく根源的な問いであることが見えてきます。


フォークル大百科事典の歌詞カードより

自分自身の最も閉ざされた個所において身の毛もよだつ厳しさで暴威をふるうのが感じられる、仮借ない衝動に身を委ねずには生を完遂しえないことに、彼は気づかされる。
「死を前にしての歓喜の実践」(ジョルジュ・バタイユ 奢覇都館)16Pより


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