Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

一週間de資本論 その3

2010-10-07 06:28:08 | 未分類
止揚するマルクス主義

先日、カタバミさんのコメントへのお礼にも書きましたが、現在語られている多くのマルクス主義は崩壊していますが、古代ギリシャ以来の先哲と同じく、マルクスの哲学は評価すべきと考えています。(マルクス自身は、哲学ではないと否定しています。)

第4回でジャック・アタリは「マルクスはマルクス主義者ではない」と語っていますが、正にそのとおりです。(このフレーズは、マルクス自らの言葉として、エンゲルスの手紙にも出てきます。)

マルクス主義者は「マルクス」を自由に読めなくさせていますし、自らも自由に読むことを放棄しています。
的場昭弘は、出版予定のジャック・アタリの「マルクス伝」PRのために、最初と最後にジャック・アタリを持ってきたのかと思いましたが、最後に「資本論は色々な視点で読むことができる。」と話していました。

彼は、マルクス主義否定とマルクス評価の思潮が大きなことを知っていますが、「資本主義以前の世界」、「資本論として問題としていない」の発言等から認識はしていないと言えます。

僕は、「止揚するマルクス主義」は評価しますが、そのためにはこれまでの生きざまの自己否定(≒全否定)が必然ですが、彼らは忌避します。
この程度の質の、同一性の担保の如き人間性の方々が、人間の解放を訴えるとは、あまりにも貧困なる知性(痴性?)です。

四回の放送を見て、第1回放送の内容とジャック・アタリの映像が収穫の「一週間de資本論」でした。



「似非前衛」の続き見たいな気分(気分です)でだらだら書いてきましたが、読み返してみると、既成左派にも、その残滓にもウイングが広がってしまいました。

書き終えたら、十数ページになってしまい記憶に頼った引用があまりにも多いため、出典確認が大儀のため端折り過ぎましたので、誤謬等は無視して下さい。


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