Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

一週間de資本論 その1

2010-10-05 06:22:55 | 未分類
不生産的労働

ボーと時間が空いたので録り貯めしていた「一週間de資本論」(2CH 9月27日~30日午後10:25~10:50)をみました。
ジャク・アタリの言葉と資本論初版本の実物から始まりました。
第3回の途中で寝入ってしまいました。(後日見ることにします。)

3年前にキワ物風に出た「資本論 (まんがで読破)」、「 続資本論 (まんがで読破)」(イーストプレス刊)では、「資本論」の第1部の商品と貨幣、剰余価値、資本の蓄積過程等が描かれており、資本論の本質を外していないだけの漫画本ですが、同程度の内容でした。

僕自身は、経済については門外漢ですので、資本論の何が古典からの引用であり、何がマルクスの独自性ある思考なのか分かっておりません。
当然、資本論は目を通しただけ(精読していません。)のお粗末な状態です。

価値についても様々な論議がありますが、価値形態と価値実体とによる価値認識を避けた(廣松?)などの論考は別として、労働価値説、絶対的剰余価値、相対的剰余価値をさらりと説明しています。
また、「剰余価値」を「搾取」とさらりと説明していましたが、「搾取」そのものを定義することは難解(加減乗除の簡単な多元式で説明した書を読みましたが難解でした。)ゆえ、止む得ないのでしょう。

第1回は、的場昭弘とゲスト森永卓郎が価値について語っています。

ミニカー、フィギュアのコレクターである森永卓郎は、オタクが拘る「物」は生産者と消費者が直結しており資本の論理はない。
それに対して、的場昭弘は、なんの価値もないものに価値を見出すことは、資本主義以前の世界だ。

森永卓郎は、「物」には効用の価値があり(多分、近経の論理?)、コストを意識しない価値がある。
的場昭弘は、マルクスは乗馬、銃、ワインの趣味があり、この事については「資本論」では触れないこととした、と話し、特殊な商品は資本論として問題としていない。



僕たちの生活は、的場昭弘の言説から「資本による価値ある商品」(資本論が対象とする)と「価値のないモノ」(資本論が対象としない)で成り立っていると言い換えられますが、人として豊かさを醸成する多くは「価値のないモノ」によります。

また、同じ「価値のないモノ」である不生産的労働は、意識して見ますと日々の生活の中に一定の割合で行われていることに気付きます。


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