Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

反資本主義新党

2009-03-19 05:31:36 | 未分類
反資本主義新党(Nouveau parti anticapitaliste)について、「サルコジ脅かす急進左派の郵便局員ブザンスノ」(09.02.04ニューズウィーク日本版)、「極左指導者の人気急騰 仏世論調査」(09.02.13西日本新聞)などで取り上げられており、朝日新聞においても「人気なら、大統領のライバル」(09.03.18)で大きく掲載されました。

反資本主義新党は、トロツキスト政党で国際革命組織第四インターナショナル統一書記局フランス支部である革命的共産主義者同盟を主な母体として「反資本主義」を最大の一致点として社会党やフランス共産党、労働者の闘争などの諸党派から離脱したグループや個人、それまで非党派であった労働運動や市民運動の活動家を糾合する形で、2009年2月6日から開催された結成総会で正式に結成されました。

この党は、党首を置かず集団指導体制として、各地域や産業別委員会から選出された全国政治評議会によって運営され、共産党的な「分派・中央決定への異論を許さない一枚岩の民主集中制」という組織論は、「スターリニズム的で非民主的な組織運営」として退け、組織内の分派形成や組織決定を否定あるいは保留の権利を認める「複数主義的組織運営」を目指す、としています。

この党の基本理念は、反資本主義、反新自由主義、アルテルモンディアリザシオン、国際主義、反人種差別主義、エコロジー、フェミニズム、差別のあらゆる形態に反対を掲げた21世紀の社会主義、としています。

オリヴィエ・ブザンスノ(Olivier Besancenot)は、反資本主義新党のメイン・スポークスパーソンで、2002年、2007年フランス大統領選挙に革命的共産主義者同盟から立候補し、フランス社会党以外の「左の左」と呼ばれる左翼諸政党の中では一番多くの得票を得ました。

トロツキーとチェ・ゲバラを愛するブザンスノは、若さと郵便局員という肩書を武器に、国民が革命にいだく神話的イメージに対して「歴史の瞬間に立ち上がり、反抗して、(フランス革命や1968年学生主導の5月革命のように)一時的な暴力も辞さない」と過激なメッセージで訴えています。

この島国は、第四インターナショナル系の蛸壺状態の蠢きや、野党の惨状を考えると、とりあえず『うらやましい』とだけメモしておきます。

* ニューズウィーク日本版、西日本新聞、朝日新聞、フィガロ(孫引き)、Wikipediaなどを参照しました。


第四インターナショナルのシンボル・マーク(Wikipediaより)


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2 コメント

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 懐かしの4トロマークですね。 (晴走雨読)
2009-03-21 22:15:02
 この国の思想家は、ほとんど海外からの輸入代理店をやっているだけなので、この新党がフランスで一定の影響力を持ち始めたら必ず輸入を始める輩が出てくるでしょう。

 毛沢東のような土着的なのが出てこないといけませんね。
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晴走雨読さまへ (管理人)
2009-03-24 08:06:22
コメントありがとうございます。

貴兄の書かれるとおりだと思います。
ただの輸入業者であって、思想家ではないですね。

ゴルバチョフは、党外部の人材に支援を求めましたが、これは青年たちを利用して党の中枢攻撃した毛沢東のやり方と異なっていなかった。(幻想の過去 711Pより要旨 フランソワ・フュレ basilico)
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