Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

南帰行 その3

2014-11-12 09:22:09 | 走り書き

雑  読

思索的に弄ぶ(される?)なんて考えず狭隘すぎる脳髄のために、「碧巌録」(岩波文庫)にしろ上巻すら読み終えておらず、残り2巻は埃まみれ。

また、念仏に向かった浄土教(法然・親鸞)のみならず日蓮、円空に深い影響を与えた、「地獄の恐怖を直視」した(これでもかと続き、途中で辟易しますが)「往生要集 」(源信 岩波文庫)を手にしていますが、傍らに「往生要集を読む」 (中村元 講談社学術文庫)をナビとしている始末。

ただ、釈迦の話を説一切有部によって編纂(釈迦死後5・6百年後)された『法句経』(「真理のことば」中村元 岩波文庫)には「地獄」なんて、僕が読む限り一切出てきません。
まあ、宗派、教団、僧侶等のための「智恵」のなれの果てなのでしょう。

「教行信証」 (親鸞 岩波文庫)に書かれている『非僧非俗』の言葉は、個人的に妙に気に入っています。

「往生要集を読む」 (中村元 講談社学術文庫)


本探しをしていると、十数年前に購入したままになっていた装丁が絵本もどきの「いまだ妖怪は徘徊している!」(スラヴォイ ジジェク 情況出版)がでて来て、目を通しました。

「共産主義者宣言」(刊行150周年版)の序論として書かれたもので、訳文に引っ掛かるところがありますが、ジャック・ラカンはまったく読んでいないためか、一見読みやすそうですが、スーと読めず難儀した箇所が多々ありました。

ジジェクは「コミュニズム」の復権を主張(と考えます)していますが、読み手を誘惑しており、良質なアジテーションと考えます。

マルクス(的な)の社会性、政治性に絡められた本に、どうしても手が出てしまうのは、時事絡みの新書等に食らいついてしまうことと同質なのでしょう。

 

「いまだ妖怪は徘徊している!」(スラヴォイ ジジェク 情況出版)

 

 


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