Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

2012-07-04 21:55:38 | 未分類
「棺一基 大道寺将司全句集」(太田出版)に目を通す。

辺見庸が序文、跋文を書いている。
辺見庸は、僕が僕であることを、生きる主体(実存)であることを証することに、大道寺将司の位相との深淵を絡めて書いている。

「僕は僕にあらず、故に僕なり」、「自己ならざる自己」と妄念している自分にとっては、立ち位置は明らかに異なっている。

であっても、辺見庸の序文、跋文は秀逸であり、一読の価値あり。

書名の「棺一基」は、『棺一基四顧茫々と霞みけり』(123P)より選ばれており、
また、注書き(東京拘置所で永山則夫君ら二名の処刑があった朝)のうえ『夏深し魂消る声の残りけり』(26P 194P参照)と詠われている。



棺一基 大道寺将司全句集 太田出版


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