Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

人を食らう その1

2010-05-23 20:53:31 | 異形の滓
奴隷発言の報道記事を読んで

先日朝日の紙面に、共和党の元大統領候補の奴隷制度そのものを肯定、復活の発言(批判され最後は謝罪)記事があり、ある種の憤り(尊厳、平等、自由、白人優生等)が過りました。

この「ある種の憤り」は、不偏性(普遍性ではありません。)なのではと考えるところがあります。

当ブログでもメモ(「昼下がり」(2009.10.16)、構造主義の父 その3/3(2009.11.10))しましたように、西欧、東洋の知性以前の「存在者の存在を存在の明るみに出す」だけのことなのでしょうが、様々な事柄が内から泡立つように想起され、滓のように沈みましたが、何か引っかかっています。

3月下旬に出た「ヤノマミ」(国分拓 日本放送出版協会)に触発され、「銃・病原菌・鉄」(ジャレド ダイアモンド 草思社)、「アマゾン文明の研究」(実松克義 現代書館)を読みました。

GWのまとまった時間に、妄念に解き放したのですが、何か引っかかったままです。
そのままにしていたのですが、奴隷発言の報道記事に触れ思い出しました。

雑念のままに、多分野に広がったその極一部を非論理なメモをします。(自分の中ではまとまっていません。多分まとまらないでしょう。)

これらの三冊は、未開、野蛮はない、文明の差異は環境によるものである。フィールドワークの結果に基づき、構造主義の視点が基底にあります。

狩猟・採集・漁労生活の共同体は、平和、平等、不生産的労働で成り立っており原始共産制の疑似をみることができますが、一日の大半を、食料を追い求めることに費やしています。
共同体内において人を殺すことがあり、同じ民族であっても他の共同体と突然出会うと殺戮をします。

そして食料(タンパク源)とします。これは「慣習だ。」と言わしめています。

言語、文化の異なる人間は、同類と見ないためなのかもしれません。


「ヤノマミ」(国分拓 日本放送出版協会)