Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

BLASTED

2010-01-06 06:18:23 | 漫画・劇画
正月休みは、実家、駅伝、ラクビー、雑読等で瞬く間に過ぎました。
雑読した中から一冊メモします。

本を漁っていると、店員さんに「○○さんですね。」と言われ「注文された本、入っていますよ」と言われた中の一冊です。
室井大資の「ブラステッド 1」(エンターブレイン)です。

彼女に「変なの注文するから、顔と名前覚えられてしまったね。」と。

スクリーントーンを使わず白黒の基調が、冷たく乾き切った「暴力」を描ききっています。
「暴力」と無縁と思っている堅気崩れの主人公が、「暴力」に塗れていくストリーがあるのですが、描かれる「暴力」の前では添え物です。

人間の暴力性は、殺人、破壊、強制、抵抗、テロ、戦争等として現出、また心理的には破壊衝動、抑圧発露等が言われ、暴力論、非暴力論が多々あります。

これらの暴力論、非暴力論を矮小化するかのように、主人公に「暴力は有効に機能している」の台詞を吐かせています。

飛び散る血飛沫は、区切りとられたコマの染みでしかありません。



「ブラステッド 1」(室井大資 エンターブレイン)