Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ファルージャ市街戦

2009-04-29 06:55:21 | 憲法・非戦・平和
コナミが、04年11月のファルージャでの市街戦(イラク戦争後に起きた戦闘)の殺戮(イラク市民を含む2,000人以上が死亡)がテーマのゲーム「ファルージャの6日間」を発売中止にしました。

イラク市街戦をゲーム化、米で批判受け断念 コナミ(09.04.27朝日)より抜粋
04年11月にイラクのファルージャで一般市民など2千人以上の犠牲者を出した米軍の戦闘を疑似体験できるコンピューターゲームの商品化を検討していたことがわかった。今月初め、同社の米現地法人が来年以降の製品として発表したが、米国などで批判が続出。同社は「扱わないことを決めた」という。
 米国での発表後、欧米を中心に兵士の遺族や退役軍人、市民団体などから批判が相次いだ。

兵士の遺族や退役軍人、市民団体などの批判の内容が知りたく、ニューヨークタイムズの記事にあたってみました。

Konami cancels realistic Six Days in Fallujah video game(09.04.27ニューヨークタイムズ)より抜粋 *
戦闘の斬新さ、ファルージャでの米国の戦争請負人のリンチに係る感情、およびイラクで人々がまだ死んでいるという事実は明らかに論争に寄与しました。 米国とヨーロッパの軍人、軍退役者、および市民団体の家族は悪趣味で鈍感なゲームを批判しました。(拙訳)

少しは「反戦」を期待したのですが、単に、米国による殺戮を直視せず、米国人のアイデンティティが毀損されることを恐れるだけにしか読めません。
イラク戦争で使用された劣化ウラン弾により障害を持って生まれた子供のことなどは、米国民とは関係のないことと、思っているのでしょう。

きっと、米国民のほとんどは「ファルージャ」が、地球の何処にあるか知らないことでしょう。

障害を持って生まれた子供の悲惨な写真が散見されます。
きっこの日記に掲載された北海道A駐屯地の陸上自衛隊員からのメールを引用しておきます。

きっこの日記「サマワで被爆した自衛隊員たち」(2005.06.18)から抜粋
「陸自第一次派遣隊の隊員の中に、帰国後に奥さんに赤ちゃんができた先輩がいるのですが、今年の3月末に生まれた赤ちゃんは、手の指が2本しか無く、カニのハサミのようになっているのです。噂には聞いていましたが、自分の目で実際にその赤ちゃんを見た時には言葉を失ってしまいました。」
「他にも障害を持った赤ちゃんが生まれたという噂は耳にしますが、皆、事実を隠そうとしているので、実態は分かりません。先輩の赤ちゃんの事も、生まれたという事は皆知っていますが、障害の事を知っているのは数人だけです。」




Konami cancels realistic Six Days in Fallujah video game( April 27, 2009)より抜粋
The freshness of the combat, the emotions around the lynching of U.S. contractors in Fallujah, and the fact that there are still people dying in Iraq clearly contributed to the controversy. Families of soldiers, military retirees and citizens groups in the U.S. and Europe critized the game as in poor taste and insenstive.