Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

希望は戦争

2008-03-26 22:22:40 | 未分類
ちょっと時間ができたので、昨年話題になった赤木智弘の「『丸山真男』をひっぱたきたい 31歳、フリーター。希望は戦争。」掲載の論座1月号、応答の4月号、赤木智弘の「応答を読んで」6月号を、まとめて読みました。

*有名なようですので、概要は省略します。

1月号を読んで、「論評のしようがない。」が率直な感想でした。
何故なのかを考えるため再読しました。
書かれていることは、ある種の人々にとっては軽いショックを与える事柄が書かれていますが、薄っぺらです。
つまり、赤木智弘自身の内省が疎んじられているため、どのような切り口でも肯定も否定もできる質であり、厚みが読み取れないためと考えます。
あえてこのような書き方をしたのかもしれませんが、分かりません。

4月号には、『7人の論者が「応答」した。』(6月号の赤木智弘の文章による)と、赤木智弘は書いていますが、7人の論者以外に、インタビュー欄で鶴見俊輔、吉本隆明、柄谷行人も直接、間接に触れています。
この3人について、コメントすべきなのでしょうが、赤木智弘にふさわしい発言として、吉本隆明の「本当に重要なのはコミュニケーションの反対、自己問答なんだよ」(同書112P)を挙げておきます。

7人の論者(佐高信、奥原紀晴、若松孝二、福島みずほ、森達也、鎌田慧、斎藤貴男)の短文と赤木智弘の書いた事柄は、交差していません。裏側に位置して(どちらが裏かは別にして)の内容に読めました。
赤木智弘は別にして、オッと言う文章がありましたが、嗜好がバレますのでかきません。

6月号の赤木智弘の「応答を読んで」は、1月号と同様でした。
僕的には「内省不足」、吉本隆明的には「自己問答不足」としか言い様がありません。



論座1月号、6月号の赤木智弘の文章は、「深夜のシマネコ」で読むことができます。