Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

アントニオ・ネグリ

2008-03-14 06:05:52 | 未分類
朝刊に「アントニオ・ネグリ氏初来日へ」(08.03.13朝日文化欄)と掲載されていました。
昨年から、来春にA・ネグリが来日すると報道されており、すっかり忘れていました。

同記事の見出し「稀代の思想家か扇動者か」は、A・ネグリの毀誉褒貶を見事に表しています。

帝国(A・ネグリ、 M・ハート共著 以文社)に目を通した(精読していません)限りでは、オルタナティブを提示しているとも単なるアジビラ(氏の経歴ため?)とも読めます。

分かりやすく『帝國』=『資本』とし、『マルチチュード』=『労働者』としての読み方もあるようですが、領土、中心、国境のないネットワーク化された様を「帝國」としていますので、オルタナティブを提示している可能性が高いと考えているところです。

第3部生産の移行384Pに「このようにインターネットは電話のネットワークの構造に似ており、」と書かれていたり、荒さが目立ちます。



「帝國」の続編として、「マルチチュード」(A・ネグリ、 M・ハート共著 NHKブックス)が出版され、同書を「権力と同型の、ネットワーク状の形態で闘う多種多様な運動の先に、グローバル民主主義を推進する主体=マルチチュードの登場を予見する。」と紹介されていますが、未購入、未読です。

言葉で理解できても、自分の裡に溶かし込み、その上で見極めることができるか、試されている類の書籍と考えます。(知識と認識との混乱が満ち溢れているように。)

もしかすると、21世紀の「共産党宣言」なのかもしれませんが、見極めは何時のことやら ・ ・ ・



いくつかのシンポ(京大、東大、芸大)が予定されています。