Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

御手洗会長参考人招致要求へ その3

2007-10-02 19:59:04 | キャノン
湖底の光芒 (松本清張 講談社文庫 「石路」を改題)

カメラ業界のストリーで、親会社の無理難題や横暴に翻弄される下請けの悲哀やカメラの生産工程やカメラ業界の問題が詳細に書かれています。
僕は、勝手にこの親会社は「キヤノン」と考えていました。

10月02日に次のような報道がありました。

御手洗会長の招致要求 民主、国会で追及へ 偽装請負(10月02日 朝日)
民主党は1日、違法な労働形態である「偽装請負」で行政指導を受けたキヤノンの御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)を、衆参の予算委員会で連携して追及する方針を固めた。以下略

また、同日電波芸者の発言も報道されていました。

「大企業として襟正して」=キヤノン偽装請負で舛添厚労相(10月02日時事通信)
 舛添要一厚生労働相は2日の閣議後会見で、精密機器大手、キヤノンが実態は労働者派遣遣であるにもかかわらず業務請負契約を装う「偽装請負」を行っていたとして栃木労働局から是正指導を受けたことについて「大企業として恥ずかしいことで、襟を正してもらいたい」と苦言を呈した。 中 略
 また、偽装請負を防ぐための規制強化には「今の枠組みの中で十分やれる」として、消極姿勢を示した。(了)

最後の2行に電波芸者の本質が現れています。

日本経団連の御手洗冨士夫会長の出身会社であるキヤノンと朝日新聞社とが全面対決しており、キヤノンは朝日新聞への広告出稿を止めました。
朝日新聞社の御手洗冨士夫会長「二枚舌」記事が原因とのことです。*1


Books.Yahooより

*1道路財源御手洗氏板挟み/諮問会議と財界、主張が矛盾(2006.11.14朝日新聞)
ガソリン税などの税収で賄われる「道路特定財源」の見直し問題を巡って御手洗富士夫・日本経団連会長(キヤノン会長)の腰が定まらない。御手洗氏は経済財政諮問会議の民間議員として、道路以外にも使えるようにする「一般財源化」の政府方針を支持した。
ところが自ら率いる経団連は「財源が余るなら、税率を下げて納税者に還元するのが筋だ」と一般財源化に反対しており、矛盾する主張を使い分けている。 中 略
御手洗氏らの「二枚舌」がこの問題を一層混迷させそうだ。


懐疑主義

2007-10-02 06:11:22 | 読書ノート
読書ノートNo.16

「はじめに」その2

「学問的な懐疑主義は教養形成の過程を単純化してとらえ、一挙に片づけることのできる事柄だと考えるが、知がつぎつぎとあらわれる精神現象学の道程では、教養形成の過程に生じる真ならざるものを、現実に一つ一つ克服していかねばならないのである。56P」
精神現象学を意識していなくても、様々な過程を単純化はしないのですが、アジテーターにとっては必要な才能だと考えます。横道にそれました。
結果的に深度を追っていると、自ずと些細な事柄の克服の連続となってしまいます。

「自然のままの意識は非真理というとただただ否定的なものだと考えたがるが、そうした一面的な考えに凝り固まった知は、それ自体が、知の道程にあらわれて分析の対象となる、不完全な意識の一形態にすぎないのだ。56P」
「否定」もしくは「対立」の視座があれば、すぐに気付く事柄だと考えます。

「知の関係するものは、関係すると同時に知から区別され、この関係の外に存在するものとも考えられるのであって、この『それ自体(本体)』が『真理』と名づけられる。58P」
これは、ちょっと困りました。
「関係ある区別」の周縁に『真理』と言われても、「関係ある区別」と『真理』とに「対立」はあるとしか考えられないことから、わたしには理解できないフレーズです。
ただ、「神」を持ちこめば、構造としては理解できるのですが。


  植樹枡のコスモスも終わりに近づいています。