Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork787. 麗月の終わり頃

2023年04月15日 | field work

 日本語では読みも意味も同じで書体が違うことがある。だから麗月と令月は同じだと思っていた。WEB辞書によれば意味も違うようだ。麗月は感銘するほどに美しい、令月は旧暦2月を指す。しかし京都の町屋の上に半月が輝き、そして明日から3月だ。どちらもあてはまりそうな夜の散歩だった。
 エアロビクスの夜の教室後の帰りだった。途中の王将で食べてからゆくか、いや阪急河原町までゆき、その足で散歩するかとたわいないことを考えていた。結局その足で散歩に出て、遅い夕飯は家で食べることにした。というのもエアロヒグスの30分以内に食事をすると太るし、30分以後だと痩せるとする説にのっとったわけだが・・・。
 ところで新型肺炎流行下でエアロビクスに励み、体重が9kg減量し標準体重となり、従って高血圧も完治してしまい薬も服用しない、ということは以前にも書いた。だから身体は軽く頭はいつもクリアで健康診断の数値は全て標準値である。
 そのエアロビクスを1週間休むと身体の動きが鈍くなり、筋力が衰えだす。オッとこれではアカンと思い直して再び教室に通いだす。2回程続けると、身体にスイッチが入ったように体脂肪が減少し標準体重に戻って安堵する。
 冬は寒いから体重が増えがちだ。そんな冬もそろそろ終わる2月末日だった。祇園新橋から花見小路を下っていった。

麗月の終わり頃 HD 1080p
SONYα6600、ZEISS Distagon25mm/F2.8

追記
 ようやく墜落した自衛隊ヘリコプターの位置が特定出来たようだ。私なりに事故要因を考えると、やはり当時の沖縄の天候は、前線が通過し曇っていても時折強い陽が射したり突然雨も降るといった不安定な天候であった。そうした天候は私もダイビングの時に経験した。
 工学の専門家の立場では、不安定な天候下で起きたマイクロバーストかマクロバースト(総じてダウンバースト)による強い下降気流で突然ヘリが水面に叩きつけられ、救難信号や脱出する時間もなく沈んだと推測している。
 だから機体の中にほぼ全員が閉じ込められた状態ではなかろうか。それにしてもメディアはなぜこの自然現象の怖さを報道しないのだろうか。こうした自然現象で過去にも旅客機が落ちいている。いま民間航空機は気象レーダーで探知しながら着陸しているので、これによる事故はない。ヘリは気象レーダーを積んでいたのだろうか?。その辺をメディアから教えて欲しいのだが・・これについては報道されていない。文科系メディアはあてにならないので、政府が半年後に公開される事故調査報告書を待とう。
 私もレスキューダイビングの講習で体験したことだが、海の中で沈んだ人間を発見するのは大変難しい。私など沈んでいる場所を通り過ぎてから、インストラクターにフィンをつかまれ行き過ぎ!、と警告されたぐらいだから。地上から水中に潜ると人間の感覚や身体機能は、全てがグルッときびすを返すように変わってしまう。それが水の中の世界だ。
(記:2023年4月14日)
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ドローイング722.小説:小樽の翠634. 幕間ドローイングの描き方4.

2023年04月14日 | field work

 4月10日の私のブログにアップさせたイラストの解説です。
 さて透明水彩絵具のもう一つの絵具といってもよいのが水だ。画面を湿らしたり、水滴にしたりと、水分量次第で溶いた絵具が描き出す文様が美しい。これを活かさない手はない。
 樹木を描こうとするときは、描く範囲を水で湿らせておくと絵具を垂らすだけで、そのまま自然の樹形や枝振りになってしまう。もちろん樹木だけではなく海の波などもこの方法で描くことができる。
 このように透明水彩絵具は、絵具と水とのせめぎ合いの中で表現できるところが面白い。そうした面白さを絵を描いてゆく過程で多数発見し、これを何に見立てるかと感性で判断しながら加筆してゆく。だから最初に描こうとしたランドスケープとは違ってくる場合もあり、例えば湖を描いたつもりが、リアルな公園の池になってしまうことだってある。そこが透明水彩絵具の素晴らしいところだ。
 そした水と絵具のせめぎ合いも、加筆してゆくうちに他の色でつぶれてしまうこともあるし、乾かないうちにドライヤーをかけると水分が広がり樹形が消えてしまい、それは残念でしたということもある。
 その水の塗り方も全面を塗ったり、オブジェクトだけを塗ったり、或いはそれ以外を塗ったり、後から追加したりと、水の塗り方にも技法があるだろう。
 そんな風に加筆を繰り返しているうちに、なんとかみられるかなぁーというところで筆を置くわけだ。水の中で広がる絵具は、透明水彩絵具ならではの技法を発見されてくれる。

名残あり山の雪722 HD 1080p
トップ画像:小樽運河/NIKON Df、CaelZeiss MacroPlanar100/f2.0ZF
映像:SONYα6000、E f3.5/30mmMACRO
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ドローイング721.小説:小樽の翠645. 幕間ドローイングの描き方3.

2023年04月13日 | field work

 小説では「ナンタルの小さな店で遅い昼飯と午後の時間を過ごしていた。リュウ君がこれ持ってきたよといって津軽のリンゴをくれた。」と書いた。そのナンタルに幾つかある小洒落たカフェのあたりから坂道を下ると、明治初期に小樽の街が最初に開かれたところになる。
 このあたりは、当時の港には北回船が行き来し、荷役や倉庫の機能があり、遊郭もあったとされている。今、そうした昔の街の面影は皆無。僅かに残された古い民家や酒蔵から往事を忍ぶぐらいだろうかな。
 だから街の姿はスケッチにしていない。だが青森のリュウ君が林檎をくれた津軽林檎のスケッチを4月1日のブログにアップさせた。その林檎を描いた制作プロセスを映像にしてみた。
 林檎は冬ならば容易に入手出来るモチーフだ。ドローイングしていても面白い球状の立体だ。林檎の姿を観察すれば鉛筆書きした面がわかる。何を表現するかというと林檎や檸檬の姿を借りて丸い量感の表現である。
 形を捉えることよりも、ここでは量感を表現することの方が大切だと考えている。そんなボリュームが3つ並んだら小さな空間ができる。これらが表現出来たらと面白い。それがデザイナー目線である。

ドローイング・静物画 HD 1080p
トップ画像:NIKON Df、CarlZeissDistagon25mm/F2.8ZF、ISO100,露出補正0,f8,1/250.
映像:SONYα6000、E f3.5/30mmMACRO
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ドローイング720. 小説:小樽の翠644. 幕間ドローイングの描き方2.

2023年04月12日 | field work

 4月8日にブログにアップさせたイラストの描き方について映像化しました。
 小説では翠の家から目抜き通りの入船通りへゆく途中に、函館本線の踏切がある。時折昔の蒸気機関車のような警笛をならしながら新千歳航空行きの電車が通過する。その音はいかにも北国の厳しい音色だ。これを渡るとツカモッチャン先生の家があり・・・といった具合に最初の頃に小説のロケハンをイメージしていた。トップ画像をみると、ZEISSレンズのシャープさに意識が傾くが・・・。
 他方で現実の風景に付き合っていたら小説の面白さが半間する!、という見方もできる。むしろランドスケープのドローイングは、googleの地形図を見ながら、この辺だったらこんな風景もあるだろうとする考え方で描いている。そんなわけでここでは、写実的というよりも創造の要素があるドローイング方法。
 透明水彩絵具は絵具と水の反応が面白い。それ次第で山になり、樹木になり、水面にもなる。だからそうした一瞬の反応で遊んでみることが透明水彩絵具の面白さでしょう。そんな技法の一端を映像でまとめました。

名残雪20230224 HD 1080p

トップ画像:NIKON Df、CarlZeissDistagon25mm/F2.8ZF、ISO6400,露出補正0,f4.0,1/25
映像:SONYα6000、E f3.5/30mmMACRO
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ドローイング719. 小説:小樽の翠643. 幕間ドローイングの描き方

2023年04月11日 | field work

 トップ画像は小樽の街らしい古い民家であり、小説ロケ場所に設定させていただいている。翠とアチキの家だ。さて小説の幕間だから、私流ドローイングの技法を紹介しておこう。4月5日アップのブログのイラストの描き方である。
 私の技法、といってもデザイナー目線で描いているので、絵画の人達の目線とは少し違うが透明水彩画の使い方は大きく変わらない。
 ここで何を表現したかというと、一番の主目的は、雪の積もる大きな空間を表現しかった。そのための要素として地平線や遠景の山々、中景の土が露出した盛土、近景の折れた樹木を用いた。
 最初のポイントはシャープペンシルによる下書き。あまり書き込まないこと。あたりをとる位でよいだろう。
 2番目は、最初に水刷毛で水彩紙の空の部分だけ水を塗っておく。それから彩度の低い水分たっぷりの絵具と紙の水分とを混ぜ合わせて空に着彩してみる。あとは水と絵具のせめぎ合いに任せておこう。透明水彩絵具は、そうした水と絵具の反応の仕方で不規則な面白さがいくらでもできるから、それを発見し見立てる感性が必要だ。
 従って着彩の手順は背景から描いてゆくこと。この場合は大きな空や山だ。それから次第に手前の風景へ移動しながら絵具を塗り重ねてゆく。雪の部分は水を塗らないでそのまま残しておこう。
 3番目は、色を濃くし立体感を出そうと努める事。といっても立体的な要素は空間と手前の杭ぐらいだから、あとはそれなりにである。
 4番目は一番色の濃いところに絵具を直塗りする。つまり絵具と水の混合比で描き別ける。近景の短い樹木は雪が吹き付けていただろうから白絵具を使用し雪の表現を加えた。特に白い絵具は最後の仕上げに便利だ。このドローイングシリーズでも電柱をしばしば描くが、電柱に吹雪で雪が絡まりつく様を少し描いて円筒形である電柱を立体的に表現しつつ空間の表現につなげている。
 描いた時のメモは、それぐらいかな。

ドローイング1.HD 1080p

トップ画像:NIKON Df、CarlZeissDistagon25mm/F2.8ZF、ISO6400,露出補正0,f4.0,1/30
映像:SONYα6000、E f3.5/30mmMACRO
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ドローイング718. 小説:小樽の翠642.名残あり山の雪

2023年04月10日 | field work

 夕べは翠と燃えていた。人間は、何で悦楽の時間が恋しいのだろうか。それは考える事ではなく、人間の生理本能なのだろう。燃え尽きた朝は寝坊してしまった。既に翠は病院へ出勤していったし、テーブルの上には「気をつけていってらっしゃいませ!!!💋」と書かれたメモがある。今晩のフライトで名古屋の大学へ出稼ぎなんだな。
 できるだけ授業を固めてあるので、毎日ゆかなくてすんでいる。というか毎日出かけざるを得ない仕事など大学には存在しない。だが今は大学も新学期か・・・。
 どうせ出かけるならば昼間は少しだけ時間がある。いつもの高原へレンタカーで出かけてみよう。もう吹雪で車が走れないという日はなくなっている。そして高原に来てみれば名残雪ある山の雪だ。山には雪がのこっているが、平地は少なくなってきた。すでに水温む頃だ。
 ひとしきり描いて街に戻ろう。遅い昼飯は、やはり温かいものが欲しいと胃袋が叫んでいる。藪半で蕎麦でもすすろうか。あら!、時間が中途半端だ。ならば新千歳空港行きの快速列車で空港の白樺食堂で味噌ラーメンにしよう。この空港を通過するとき、いつもここで味噌ラーメンだな。
 飛行機が太平洋に向かって高度をあげてゆく。遠方に羊蹄山が見えている。オレンジとピンクかがった夕焼けが、寒い土地の色だ。2時間で仕事場のある大都市に着く。さて稼ごう!、といっても給料だから頑張りがいはないけど翠のためだ。だから毎週2日間だけ単身赴任なのだ・・・。

追記
 架空の話ではなく、現実の話。
 宮古島で自衛隊のヘリが墜落した報道を見ていた。事故原因は数ヶ月後に発表される事故調査報告書を待つほかない。ダイビングで沖縄を足繁く訪れた立場の人間としては、あの時の気候に関心がゆく。気候は曇天で時折激しく雨が断続的に降る。それは沖縄ではよく経験した天気だ。
 レーダーから消えた3分前には正常に飛んでいたとする目撃情報があるから、突然何かが起きたことになる。あのときの気候で考えられるのは、マイクロバースト、あるいは広範囲の大きさならマクロバーストの可能性がある。それは海面に向かって破壊的な強風を巻き起こす下降気流のことだ。
 天候状態から類推できるのは、ヘリが突然マイクロバーストに突っ込んで海にたたきつけられた可能性がうかがえる。ドアの激しい損傷がそれを裏付けていると私は判断とした。いずれにしろ事故調査報告書を待ちたいと思う。
 それにしても当初WEBサイトで中国に撃墜された説が飛び交い、ほんまに論拠もないのにマジでいっているのかよ。それを見たとき私は、これが日本人の民度だと思われた。論拠のない推測で語るという習慣が日常的に跋扈しているわけだ。そんな文科系発想はやめて欲しいですね。
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ドローイング717. 小説:小樽の翠641.スカーレットレッド作戦

2023年04月09日 | field work

 春遠からじの小樽だ。
スカーレットレッドの絵具が切れた。この色は下地によく使うからしばしば切れる。いつもの画材屋へ行こう。
春休みだから明菜姉ちゃんがバイトをしている。
明菜「いつものスカーレットレッド?・・」
「はい、それ1本!」
明菜「そういえばスカーレットレッドな話題があるよん!」
「なにそれ?、スカーレットレッド色の話題って?」
明菜「2月14日のバレンタインデーの日から3月31日までが、先輩達のスカーレッドレッド作戦だったんだ」
「その期間はチョコレートをばらまき続けるのかなあ?」
明菜「少し当たり大いに外れ。だってさあ高校3年生って卒業したらみんなバラバラになるじゃん。社会にでたって職場の彼氏ぐらいしか選択肢がないじゃん。そんなの回りからはやし立てられたり、おべんちゃらで結婚するみたいじゃん。そんなつまんない社会限定の彼氏をつかまえなきゃならないでしょう。だから、沢山男の子がいる高校生のうちに彼氏をゲットしようという作戦。3年女子は最後の大ハッスルをするんだ」
「すると切っ掛けはバレンタインデー!?」
明菜「そうなの。貴方が好きですよと最後に言えるチャンスじゃん。だからまだ彼氏のいない女子ね。ここが最後のチャンスとばかりにバレンタインデーでチョコレートをあげて脈がありそうなら猛烈にアタックする期間なんだ」
「なるほど、3月に入ると大方の進路が決まるから、グッドなタイタイミングとなるわけだ・・・」
明菜「そう、それに3月は高校が春休みじゃん。その間でもアタック女子はみんな学校に来るのよ。そして彼氏を追いかけるわけ。だから生徒や先生達が少ない校舎の中で大変だったよ。先輩達のラブシーンばかりで・・・・・」
「ふぅーーん、それでゲットしたらどうすんの?」
明菜「もちろんさっさと初体験通過するの。そこまでいったら男は彼女を離さないわ。それで男の人生は決まり!!。みんなそこを目指して女子同士で情報交換して・・・、つまりどうしたら女の喜びを極めて男の人を満足させられるかられるといった情報ね(*^▽^*)。もう準備が大変だったんだから・・・」
「ふぅーーん、抱かせて快感の極値を味合わせて男の自由をもぎ取ろうというわけだ。それまで東大を目指していた優秀な奴を、悦楽の沼に引きずりこみ、子供も出来たから就職ですー!!、といって男の人生の進路を大幅に変えさせられる。すごいなぁー、女が身体を張った本気度は!!!」
明菜「抱かせて女の子の快感で男の子の人生を決めたる!!、という作戦だもん。だから女子はこの1ヶ月間超猛烈にアタックするの・・・」
「のるか、そるか、勝負の世界だな」
明菜「女の子の本気の勝負だもん」
「じゃあ彼氏がいる明奈姉ちゃんは楽観じゃん」
明菜「彼氏がいれば学校には来ないのよ」
「結果は、どうなんだろうね?」
明菜「ほぼ90%の確率で卒業式までには彼氏ができるんだって。そして半分ぐらいの確率で半年以内に結婚式。それでゴールインした女の子は大体妊娠しているの(*^▽^*)、やっぱ女の快楽を初めて覚えた男はおぼれるらしいの。それで簡単にできちゃうんだってさ・・・
「なんか羨ましい高校生活だなぁー・・・」
明菜「種は新鮮なうちに仕込まないとね!」
「女の子が本気で身体張って詰め寄ってきたら、断る男はいないだろうなぁー。ピュアな感性があるうちに新鮮なDNAでベイビィか・・・!!」
明菜「(*^▽^*)!!!」
「高校生活も愉しそうですね」
つまり彼女たちは、仮面夫婦の親達の生き様を見ながら学習したんでしょう。あっちにいったら職場結婚か見合いしかない。だから好きでもないカップル同士が疑似恋愛でくっついて、義理でなんとなく出来た子供をつくると育てるのに金がかかるといって一人っ子に勤め、そしていお互いが解らないように不倫暮らしを続け、それで産まれてきた女子は考えたというわけだ。
・・・
入船通りの坂道が見えるところまで来ると青空が広がっている。
春かなぁー・・・。
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ドローイング716. 小説:小樽の翠640. 春の予感

2023年04月08日 | field work

 春遠からじの小樽だ。翠も朝病院へ出勤していったし、今日はレンタカーで羊蹄山の麓にある小さな湖の半月湖にゆこう・・・。標高が少し高いからまだ雪が少しは残っているだろう。雪道だから国道5号線の往復で良いか。
 羊蹄山がちゃんと見えて、小さな湖もほどよく収まって・・・。そんなアングルは容易にないから適宜つくっちゃおう。そんな屋外でスケッチしていると山はまだ寒い季節のままだ。早々に車に戻り暖をとる。さて小樽でお昼にするか・・・。
・・・
 定番なら三角市場の滝波食堂や味処たけだか・・・。でも外で絵を描いていたから暖かい昼飯にしたい。すると中華の桂苑か龍鳳のあんかけ焼きそばか、あるいは藪半のうにとじ蕎麦か。いやいや麻ほろのラーメンもある。でっ、結局若鶏のなるとに出向いてざんぎ定食にした。なぜならば車の運転をしていたし、立ちっぱでスケッチしていたから、床に座りたかったというのが理由だが。
・・・
遅いお昼の次は珈琲。やはり入船通り沿いのコロンビア珈琲。昔ながらのボックスシートよろしく大ぶりな椅子が心地よい。広いテーブルでスケッチの整理をしていると、ウトウトとしてしまう。
眼が覚めると窓越しにガード下の八百屋に赤子を抱えた玲香姉ちゃんがいた。3時のお茶に付き合わせよう。
ツカモッチャン家の玲香姉ちゃんの赤子もみんなの思い出のネタだ。
記憶をおこすと、実家で産気づき動けない。そこへ翠の息子のマサヒロ君がおじいちゃんのなれ寿司を届けに行ったらヘルプの声がした。それでマサヒロ君は産婆さんを担いできた。そうこうしているうちに家人達が帰ってきて翠も駆けつけた。それでみんなで声援しながら、夜中に生まれた記憶が蘇る。その赤子も随分と大きくなった。
・・・
玲香「また勃起して寝てたかなぁー(*^▽^*)」
「恥ずかしい話題は、なかなか消えませんなぁー(*^▽^*)」
「7人の子供達がいたツカモッチャン家も、いまは明菜と小春だけになったかな!?」
玲香「そうだよ。一太郎兄ちゃんも結婚したし、小太郎兄ちゃんは横須賀だし、翼君もコテージでアルバイトしながら高校に通っているし、美希は札幌で時々帰ってくるぐらいかな。随分減ったけど、新しい子供が二人増えたね。
翼は、小樽の近くに住んでいるから実家によくご飯を食べに来るよ」
「この3年間で随分変わったなぁー」
玲香「COVID19があったしね。でもみんな乗り切ったよん」
「なんだろうね。乗り切れたのは?」
玲香「感染が流行る前に全員彼氏彼女がいた事かな!」
「おおっ!、それは大いにある!!」
玲香「それぐらいじゃ、男と女の仲は変わらないよ(*^▽^*)」
心強い言葉を聞きながら、途中まで一緒に帰ることにした。
玲香「今日は夜勤だから、翠さんと交代だよん。子供を旦那に預けて・・・・」
・・・
入船通りを一緒に歩きながら、ツカモッチャン家を通りすぎて函館本線の踏切をわたると翠の家がある。
青空の端がすこし赤くなってきた。
春の予感かな。
もうじき翠が帰ってくる頃だろう。
今晩もタップリ愛してあげよう。
家に帰る亭主は、そんなことを考えながら家路につくのだろうか・・・。
・・・
小樽の街には綺麗な夕焼け空が広がっている。
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ドローイング715. 小説:小樽の翠639. 冬の終わり

2023年04月07日 | field work

 札幌市内も雪が溶けた。というよりは除雪車が頻繁に入ってきたので、力づくで排雪したという感じだ。
 美希姉ちゃんと直人君のワンルームアパートにも、春の気配が始まりそうだ。二人とも3月は春休み、しかも今日はバイトも休み。朝寝坊するのには調度よい。
直人君はまだ寝ている。美希姉ちゃんが起きようとすると、直人君の手が骨盤を抱え込んだ。
美希「なんだぁー起きたの?」
直人「随分前に眼が覚めたけど、まどろんでいた」
美希「起きる?、まだ寝ている?、朝ご飯をつくろうか?」
直人「美希を食べたい!」
美希「夕べ私アルバイトで遅かったからねぇー。そのまま寝ちゃた。飢えてる?」
直人「もちろん・・・」
美希「じゃ、すっか・・・」
美希姉ちゃんが直人君のスウッとの下に手を滑らせて・・・
美希「なんだあ!?、立ってないよーーーー」
直人「立たせてよ!・・・・」
美希「ハイハイ!」
美希姉ちゃんが直人君のペニスをしごきだした。
美希「感じるかな?。男の人っていつチャージするんだろう?」
直人「普通は、美希に撫でてもらっているときに次第に精子がチャージされるみたいだよーー」
美希「あら、エロ雑誌でチャージしないの?」
直人「そんなものでは興奮はするけど、チャージはしないよ」
美希「ふうーーん、意外とデリケートなんだなあ・・・」
直人「女の人の冷たい細い指の感触がいいみたい。あっ、少し早すぎるよ。もっと時間をかけてゆっくりとさ・・・・」
美希「ハイハイ・・・・」
そういって美希姉ちゃんが直人君のスウッとを降ろして・・・
美希「お口でしてあげるね!」
直人君のを咥えた美希姉ちゃんの頭がズンズンと前後に揺さぶられる。
直人「シュシュで束ねた後ろ髪が揺れる姿が感じるよなぁー」
美希「これでどうだ!・・」
そういって唇で包皮をグイッと下げてみた。
直人「ウグッ、もうちょっと刺激が欲しいな。美希のお口のヌルヌル感がいいよ・・・」
そういって直人君が美希姉ちゃんの頭をグッと押さえた。
美希「ウグッ、ゲホゲホ!!!・・・・」
ぺニスの先端が喉の奥にぶつかる感じがした。
美希「あたしゃ、吐きそうだったよん・・・・、いれっかぁー」
そういって美希姉ちゃんが直人君の上にまたがり、腰を動かして・・・・
美希「どお、これでゆかないかなぁー」
美希姉ちゃんの腰使いが激しくなり・・・・・
美希「アアッ、ああっ、いってえ・・・・・」
直人「もっと膣を締めないとダメだよ・・・」
美希「アカンか・・・、疲れた!、一寸休もう・・・」
そのまま直人君の胸に倒れ込み・・・・
まどろんだ時間が続いていた。
直人「いきなり腰を振ってもダメだよ。こうしてジッとしていると次第にチャージするんだよ・・・」
・・・・・
そんなわけで、直人君と美希姉ちゃんが快感の頂点にたどり着くのには、まだしばらく時間が必要だった。
柔らかい光がカーテン越しに射してきた。
・・・・・
ゆっくりと時間が流れる冬の終わりの頃であった。
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ドローイング714. 小説:小樽の翠638. 終日・・・

2023年04月06日 | field work

 日曜日、文さんの店は定休日だ。
今朝方、馬喰の健さんが帰ってきた。
文「もう帰ってくるなり、おねだりだもんねぇーー。いつもいないのにさっ。お店は健さんがつくってくるステーキの燻製で食べてゆけるから、そんなにきつい仕事をしなくてもいいのにさぁー・・・、」
健さん「これが俺の生業さ・・・」
そう言いながら、文さんは健さんのペニスをクネクネと揉んでいる。
健さん「文も揉むのが旨くなった」
文「そりゃいつも健さんのを揉んでいればツボがわかってくるもん」
健さん「女の細い指の手触りが心地よいのさ・・・」
文「じゃあこうしてみる」
といって文さんが2本の指でつまんだ包皮を下に沈めた。切っ先が天井にそそり立つ。
健さん「ウグッ!、でちゃいそうだよ・・・・」
文「そうおーー」
健さんのペニスがビクビクしている・・・
文「尿道の根元をおさえて寸止めーーー!!、私がいれるまで出しちゃダメよ!!!」
健さん「ウグッ!!!」
文「入れる!」
思わず健さんが力ずくで文さんの骨盤を抱き寄せて上に載せた。
文「もう、力があるんだから・・・。ウウッ!、私のは揉んでくれないの?」
健さん「これか・・、文のおさねが少し固いよ!」
文「ペニスの名残だから少しは勃起するよ。アウッ・・気持ちいい!!」
健さんが2つの骨盤を密着させて揺さぶりだした。
文「アウッ、アウッ、もっと、もっと、突いて・・・」
健さんがこれでもかという程に二つの骨盤を密着させて一つになってうごめいている。
文さんの子宮口の感触がスルッと通り過ぎた時に健さんは精子を撃ちはなった。
文「アウッ、アウッ・・・ぶつかっている感じがするーーー。アウッ、ウッ・・・、子宮が、お腹が空いていたみたい・・・・」
二つの骨盤が激しく動いて静かになり、そして次第に力が抜けていった。
肩で息をしている文さんの身体が健さんの上に倒れてきた。
健さんが文さんの大臀筋を揉みしだきながら・・・。
健さん「こうして撫でていると次のチャージができるんだよ・・・、なんていったらよいか・・・女のケツを撫でる心地よさは言葉にならないなぁー。肉の塊とも違う柔らかな感触。それに女の菊座は可愛いねぇー。」
文さん「そうお、ただのお尻だけど・・・」
健さん「指を突っ込みたくなる柔らかさ、押してみよう・・・」
文さん「ああん!、肛門に指を入れないでよーー」
健さん「痛がる苦悶の顔が感じるね」
文さん「ハイハイ!、次はどんなのがお好み?」
・・・
こうして文さんの家では、終日男と女の愛撫が続いていた。
窓の曇りを払うと、漆黒の空が見えていた。
これもまた晃子さん達とのネタかなぁー。
・・・
小樽も漆黒の空に風花が待っている。
まだ空気が冷たい。
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ドローイング713. 小説:小樽の翠637. アチキの主夫業

2023年04月05日 | field work

 午後も過ぎた頃、翠は準夜勤で病院へ出勤していった。
 翠は、出勤が遅いので朝早く起きる必要がなかったから、夕べも熱く萌えていた。確か湯上がりにベッド上で翠が鼠径部を突き出して、いれてぇーとおねだりしていた。悶えている女の鼠径部、そこだけが別の生物のようであり、背後の子宮からの命令を受けたようにうずうずしていた。そういう意識ではコントールできない女の自然の摂理の光景に結構男はしびれるのだけど・・・。
 女の身体も不思議なもので、男がいなければそれはそれで静かだし、いればいたでおねだりをする。それは排卵日のピークとはあまり関係なく、無造作にやってくる。多分身体が精神的な安定感を求めているのだろうか、とまあ男は勝手に想像するが・・・。
 世の中の女達は、みんなそんなおねだりをしながら暮らしているのだろうか。小樽のような寒いところでは厚い布団にくるまり、南の暖かいところでは思いっきり裸で・・・。そのあたりの事情は、男が詮索してもよくわからない。女の身体の生理構造なのかなあーーー。
 確か昨日は調子が良いから翠が次!、次!!というので、2発目までは憶えているが3発目あたりから意識朦朧として寝てしまった。それでも翠は出かけられるという女の体力には恐れいっている。
 翠が出勤していった後、午後の時間がタップリ空いてしまった。まだ雪が残る郊外へスケッチにゆこう。レンタカーで到着した郊外の平原は、酷寒ではないがそれでもまだ寒い。そろそろここのスキー場もシーズンを終える頃だろう。雪はあるものの、ところどころ溶け出して盛土が見えている。
・・・
 そんな夕方に近い光景を描いていると、早々と陽が落ちかけており気温は下がり、さすがに夜はまだ寒い時期だ。翠は夜半には帰ってくるから、描き終えたら小樽の街に戻り、夕飯の支度でもするか・・・。こんなときに帰っても鍋ぐらいしかイメージ出来ない。風呂も沸かしておこうか。こんな日はアチキが主夫業だ。
さて生協で食材を調達しよう。
・・・
小樽の街も静かだ。
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ドローイング712. 小説:小樽の翠636. カップル達の進路相談

2023年04月04日 | field work

 雪は随分溶けたけど、まだ寒い日が続く小樽だ。
明菜姉ちゃんは高校の授業が終わったので春休み。画材屋のバイトがないときは同級生の彼氏の家と愛の時間を過ごしている。彼氏の家は夫婦ともに仕事にでているから、昼間は高校生のカップルの時間というわけだ。それが若かろうが熟年であろうが、好きになったら年齢は関係ないのだろう。
・・・
彼氏「今日は激しく燃えたね!?。膣に吸い込まれる感じ・・・」
明菜「最近すっごく感じるようになったんだ。身体がガクガクと収縮する感じがしてさ・・・」
彼氏「燃え尽きたって感覚かなぁー」
明菜「いっちゃうと男がすっごい好きになる感じ・・・。もう一時も側を離れたくない感じになるんだな・・・、離れたら側次の男になるかもよ・・・・」
彼氏「一生ラブラブですごせたら、愉しいだろうね」
・・・
明菜「君は受験はどうするの?」
彼氏「東京藝大かなぁ・・・」
明菜「私達の力じゃ無理かもよ・・・」
彼氏「無理かなぁー」
明菜「全てを捨てて数年浪人しながら目指すなら別だけどぉーー」
彼氏「明菜は捨てられないし、それはやだなぁー。じゃあ武蔵美!」
明菜「武蔵美も多摩美も今は私学の名門だよ。藝大同様に難しいかなぁー」
彼氏「ならば地元か・・・」
明菜「札幌市立大学があるよ。通えるし・・・」
彼氏「現実的な話だなぁー」
明菜「恋は現実よ。君は卒業して美術の先生を目指せば・・・」
彼氏「画家じゃ食べられないから、やはり美術の先生が現実的かなぁー」
明菜「小太郎兄ちゃんの彼女が筑波の芸術だって・・・、彼女がいってた。夫婦用の学生宿舎があるんだって。それで同級生同士で結婚するカップルも多いらしいよ。男の子と女の子が仲が良いんだって。これって受験雑誌には載ってない情報だよね」
彼氏「そういう手もあるか・・・」
明菜「私達みたいなのがいたって不思議じゃないよね。一緒に受けるか・・・、先生の進路相談で学科は大丈夫だって言われたもん
。ついでに君もOK!。滑り止めに札幌市立大ね」
彼氏「筑波なら高校の先生の大派閥だよね。日本の高校の先生の半分ぐらいは筑波出身だっていう話を聞いたことがある」
明菜「一緒に受けて夫婦寮に入ろうよ!!」
彼氏「そうするか・・・、合格したら籍をいれようよ!!!」
明菜「うれひい!!!、これで一生離れる事がないんだ!」
そういって明奈姉ちゃんは彼氏に抱きついた。
若いカップル達の進路相談だった。
夫婦になることを目標に大学受験を頑張る高校生というわけだ。それって随分と筑波大学向けのキャラクターだよね。
まあ独りで頑張るよりも二人で力を合わせた方が、すっごーく頑張れるよな。
そんな方法があったか・・・。
合格すれば夫婦寮があるし・・・。
・・・
早く春が小樽に来ないかなぁー、そんな待ち遠しさを感じる4月である。
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ドローイング711. 小説:小樽の翠635. バーゲン価格!

2023年04月03日 | field work

 毎月定例のクロッキー教室だったから、翠の実家のマサヒロ君のアトリエに出かける。あっ、今日もモデルさんはアメリカ人のジェシーか・・・。贅沢は言えないというよりは、こんなスレンダーなモデルさんが小樽まで来てくれることの方がありがたい。
マサヒロ「彼女はモデルクラブに所属していないから、うちのアトリエだけなんだってさ・・・。だから呼びやすいですー」
そんなわけでクロッキー教室は盛況だ。アチキなんか前にいる人達の頭の間からクロッキーを描いていた。
・・・
ジェシー「アチキ!、駅まで送れ!!、道わかんない!!!」
「(*^▽^*)、じゃアトリエに来るときはどうしたんだい?」
ジェシー「(*^▽^*)、肉屋に案内しろよ!!」
「ハイハイ、今夜もラブラブですね!?」
ジェシー「OKもち!。最近気がついた!。昔の日本人は奥さんを愛さない!!」
「ハァーッ」
ジェシー「日本はキリスト教文化ではない。だから愛という概念がないのだ」
「そりゃまあ、そうですけれど・・・、だって今でも仮面夫婦が多いもん。大方の娘は年頃だから嫁にゆこうと考えるから、ゆこうが先で愛が後、ないしは愛が存在しない場合もある。まあ親のためかなぁー」
ジェシー「よくそれで夫婦が続くよな。アメリカじゃ離婚だぜ」
「まあ家のために結婚するというのが、習慣かもな。結婚は家同士の関係だからという考え方が、今も心の中にあるんだよ」
ジェシー「愛されない亭主と愛されない奥さんのカップルかぁー・・・」
「日本じゃ結婚は形式なんだよ。世間体があるから一緒になっておくという感じかな」
ジェシー「だから晩婚が多い。それに子供をつくらない。おおっ、神の意志に反しているーーー」
「お互いにないものを貸し与えて欲望を発散する。そして運悪く子供が出来ちゃった。しょうがない育てるか・・・、じゃないかなあ!」
ジェシー「欲望国家か?」
「昔から色事は日本にもあった。だから遊郭も盛んだった。奥さんに家の留守番をさせて遊郭に通う旦那は多かったという話だ。奥さんに愛はないけど遊女は愛されたらしいよ。それで物語にもなった。近松門左衛門の心中天網島というやつ・・・」
ジェシー「何!、奥さんを愛さないで娼婦を愛するのか!?。チ・カ・マ・ツ!?、昔の恋愛小説か・・・!?」
「日本には農本社会という言葉があった。子供は労働力だから、5才ぐらいになったら赤ん坊の世話をしたり、ご飯を炊いたりするのが義務だ。親たちは農作業で忙しい。そういう世界だった。だから愛!?、ナニソレ?、という環境が支配的だったな・・・」
ジェシー「子供は労働力か・・・!!!!」
「そうなのよ。誰の子供でもよいから早く育てて家事を憶えさせろ!、でしよう。だから忙しくて子供を育てられない親は、子供を田舎の里親に出すという方法もあった。今はそれが少しましになったかなぁー・・・」
ジェシー「オオッ、愛のない世界・・・」
「愛!??、そんなのないない!!!!。今でも格好だけよーー。あのぉーーー、お肉買いましょうよ!!」
ジェシー「オオッ!、そうだった。うちらは毎晩愛を確認するもんね」
そういって駅前の肉屋で閉店間際のバーゲン価格になっていたステーキを調達していた。これが目当てだったんだ。ならワテも・・・。
そっかぁー、日本の男と女の恋愛もバーゲン価格だったか・・・。
ジェシーを見送り家に帰ろう。
・・・
小樽も曇天の冴えない天気が続く。
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ドローイング710. 小説小樽の翠634. 釈然としない天気

2023年04月02日 | field work

 小樽の春は初夏と一緒にやってくるようだ。だから4月というのは、平均気温で2℃〜9℃の間であり、まだ寒い。
 寒ければ食傷気味だけど石狩鍋でもしようか。というよりすでに帰宅した翠がキッチンで準備をし始めている。
翠「アチキー・・・、お風呂沸いてるよ!。先に入りなよ・・・!!」
そういわれて風呂から上がるとお鍋の準備と熱燗が用意してある。
翠「わたしも風呂に入ろう」
「一寸追い焚きしてねぇー」
そういいつつ熱燗をちびりながらテレビのニュースをみている。まだ寒いから冬の暮らしが続いている。
・・・
 食後、炬燵で湯上がりの翠の足がアチキをつついている。しようよ!、というサインだ。
ならば、翠を抱えて二階へゆく。
翠の湯上がりの香りを嗅ぎながら、スウッとを剥いでゆくというのも、矛盾する話だが。
翠の唇が厚くアチキの唇を吸い込んでゆく。
「今日は、飢えていたかなぁー?」
翠「なんかすっごくしたい気分になっちゃって・・・」
そう言われて翠の胯間に手をやるとタップリ濡れていて崩れてゆくような感覚だ。
乳首に唇を沿わせると突起する感じ。
翠「あうっ! ・・・」
そういって胯間をすり寄せてくる。
じゃあ入れてみようか・・・。
ズルズルと入ってゆく感じがするのだろうか、翠が眼をつむって身体がそってくる。
そんな瞬間が男は好きなんだな。
翠がアチキの眼を見ている。入っているという感覚を味わっているのだろうか。多分女にとって心地よい時間なのだろう。
そして子宮が元気になり出す頃だ。
翠の胯間がリズミカルに動き出す。
それはペニスを吸い込むように緩く、そして深く飲み込もうとしている動きといったらよいか。
翠「アチキーー、打ってえーーー」
「あら、もうですかぁーー」
二つの骨盤が一つになって緩く動いてゆく。
動きの頂点に達し子宮口が切っ先をかすめた頃、子宮に撃ち放つ。
翠の身体がのけぞって子宮が呼吸をしているように収縮を繰り返している。
翠のおなかが上下にビクビクと動いている。
子宮がお腹を動かしているのだろう。
翠「今日は一日中したい気分になってさ・・・・」
「一日中燃えていたかなぁー?」
翠「多分・・・、そんな日もあるんだ・・・、冬の抜けきらない天気のためだよ・・・。」
「釈然としない陽気だもんね。外に出れば寒いし、といって景色は汚れた雪が積もっていて醜いしさ・・・」
翠「そんな景色を見ていると気分を変えたくなるんだよ・・・」
発熱している翠の身体を抱きながら、まどろんでいる。
みんな今はこんな気分なんだろう。
そう思いながら睡魔の中にはいっていった。
・・・
小樽も明日は晴れそうだ。
小樽も、雪が降ることは少なくなったが、それでも寒い時がある。
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ドローイング709. 小説:小樽の翠633.  午後の光で林檎が輝いている

2023年04月01日 | field work

 青森のリュウ君が精力剤をもらいに小樽の病院へ来ていたから、ナンタルの小さな店で遅い昼飯と午後の時間を過ごしていた。リュウ君がこれ持ってきたよといって津軽のリンゴをくれた。午後の光の中で眩しそうに輝いている。
リュウ「先日は、kikも喜んでいたよ。ひさしぶりに賑やかになったというので・・・」
訪問して泊まって喜ばれる家庭というのも、今の日本では少なくなった。つまり今の普通の家では、第三者がはいってきてほしくない世界ができている核家族世帯ばかりなのだ。といってじゃあ夫婦ラブラブかというと、実はそうではなく娘達から、あれは仮面夫婦だとさげすまされているのが現実。つまりそれぞれが自分の部屋である蛸壺に籠もっていたいからなのだろう。これを蛸壺家族といっておこうか。しかしリュウ君の家は違うのだ。
「今時の家庭で歓迎されるのは息子娘夫婦と孫ぐらいだから、それ以外は来るなといわんばかりだよ。だからリュウ君の来客を歓迎する家なんて今の日本では珍しいよ
リュウ「それは寂しい世界ですね。kikiは貧乏人育ちだし親族も多かったから実家では結構回りに神経を使っていたんですよ。だから日本の暮らしは、そうした点で神経を使わなくて済むから楽だといってた。しかし楽だけど静かすぎて寂しいだってさ。だから賑やかなことが彼女にとっては大切な時間なんですよ。僕もすこしは賑やかに振る舞うけれど、やっぱ頭数が揃わないと賑やかにはならんですよ。だからゲストがやってくるのは大歓迎!」
「それは、今の日本では珍しいよね」
リュウ「そこがkikiの取り柄かなぁー。だから僕も大切にしている我が家の習慣なんですよ・・・」
・・・
そんな話をしていたら夕方になってきた。しかし小樽の空はまだ明るい。随分と日が延びたみたいだ。
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