Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし255. 冬の小さな旅26.

2010年03月13日 | field work
 こういう三国町の画像は、やはり雪が降っていて欲しかった。それにの荒波が押し日本海寄せてくれると大変良い。
 WEBで糸魚川市大字筒石という漁村の画像を見ていたら、おおっ、コレコレ!。猫の額のような狭い敷地だから木造三階建てであり、屋根に明かり取りの越屋根が付いていて、間近に見える日本海が荒れている。なかなか素晴らしい風景ではないか。画像では、寒さが伝わってこないので、私はお気楽に眺めている。きっと相当にしばれるだろう。
 敷地がなく、北陸線の頸城トンネルの中に駅を設けたというのも面白い。Googleの航空写真をみても精細な写真ではないので集落形態がわからないが、それだけ、この辺りの忘れ去られたような空気を感じさせてくれる。こういうマイナーなころは是非冬の雪が降っているときに出かけてみたいと思う。
 それに糸魚川市は、北アルプスの北端が日本海にストンと落ち込む地形が親知らずであるが、その近くに僅かに残る空地にひらけた街であり、隠れ家のように世間から注目されない所がよい。もちろんここは、日本列島を縦に走る大断層、糸魚川-静岡中央構造線=フォッサマグナのあるところだから、小学生でも知っているほどに知名度だけは高い。
 話題が三国町から新潟県の集落に飛んでしまった。

福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/100,絞りf4.8,焦点距離40mm,ISO1600.
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京都暮らし254. 冬の小さな旅25.

2010年03月12日 | field work
 今日は、朝5時半に起き、名古屋に出向き入試があった。仕事の中身を書いてもしょうがないのだがトリプルヘッダーであったといっておこう。全員大変協力的且つ効率的だったので、仕事は予想外に早く無事に終わった。
 夜の7時前には開放され、地下鉄で名古屋駅に向かった。暖かくなると人手も多くなるのか、金曜日なのか、理由は不明だが、あまりみたことがない人手の多さだった。ようやく切符を買って新幹線のホームに上がったら、いつも私が敬遠する博多行きのN700系「のぞみ」が停まっていた。敬遠するというのは、博多や広島行きというのは、大変混んでいるからだ。
 朝早くからの仕事だったし、お腹も空いていたので、えいやっと乗ってしまった。案の定自由席は乗車率100%だ。それにカートを引いた乗り慣れないビジター達が自由席を求めて通路で立ち往生している。これはあかんと思い、きびすを返して7号車に向かった。ここにスモーキングルームがあるのだ。次がグリーン車だから、ここは空いているのだ。通り過ぎる夜景を見ながら一服しているうちに、米原を過ぎ、35分で京都に着いた。
 立ちっぱなしだったが、来ていた「のぞみ」に飛び乗って正解であった。イノダ珈琲がまだ開いていたのだ。早速個人的に好きなイノダ独特のコーヒーをすすりカツサンドを食べてくつろいでいた。こういうときは、少し幸せな時間である。
 お・し・ま・い(笑)。
 
福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/25,絞りf4.8,焦点距離38mm,ISO1600.
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京都暮らし253. 冬の小さな旅24.

2010年03月11日 | field work
 一昨日から昨日は、低気圧が日本列島を縦断していったので、各地で大いに冷え込んだ。東京では吐く息が白く、雪が舞っていたようだ。足跡が付くぐらいに積もったという話を聞くと、京都人としては羨ましい。京都では、雨が降って冷え込んだだけであるから。どうも東の方がよく冷え込むようである。
 京都で雪が降ったら、そりゃもう朝から何処へ出かけようかと目論んでいる。だから、雪が降るのが待ち遠しいのだが、残念ながら今年は雪の望みはない。東京で雪が降っても風景は美しくないぜ。 
 さて三国町の徘徊だが、森田銀行という看板をかけた洋風建築があった。おおっ、文化遺産かと思ったら、福井銀行三国支店として現役の建築であった。この洋風様式も往事の反映の跡なのだろう。
 日本海に面した小さな町にいることを忘れて撮影していると、次第に夕方となり、光も随分乏しくなってきた。もう少し街を歩き回らなければと思いながら、足早に旧街道を通り過ぎた。
 小さな町だからこそ、現代の雑事にかき回されることなく、生きてきた。そんな街である。港越しに遠くに灯りが見える。あれは、街の外側の海岸沿いの旅館街なのだろう。街の外側に旅館街を設えたのは正解である。これによってむしろ古い街がそのまま、残されているからだ。古い街は大きな岬の内懐に、日本海からの風から身を守るように三国町は立地している。古い街に共通する、風土的な選択の結果として選ばれた立地なのだろう。

福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/60 ,絞りf9,焦点距離24mm,ISO1600.
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京都暮らし252. 冬の小さな旅23.

2010年03月10日 | field work
 よそ者の眼から見て、小さな三国町には不思議だと思われる古美術・骨董を扱うお店を2軒、そして明治の俳人が起居していた安居を見かけた。この街には文化がある、そう感じさせてくれる。
 もちろん今では、古美術のお店がどの程度の商品を扱っているかは不明だが。そのことは、福井市内からの鉄道がこの街で終点になるということをあわせてみても、北前船の港として栄えてきた往事の街の勢力を十分感じさせてくれる。
 三国町は、いまでも冬は越前蟹の収穫があり、十分機能している日本海沿いの小さな街である。現代に通じる生業があるこいうことが、地方の小さな街の命運を分けているように思われる。
 古い民家を残そうという努力はしているようだが、特にこの街が特定の地区に指定されているわけではないようだ。歩いて1時間はかからないだろうというところに東尋坊がある。多くのビジターは車やバスで東尋坊に乗り付けるので、この街に立ち寄ることは少ないのだろう。
 あまり事前に情報を集めなかったのでよくわからないのだが、この街の朝はどんなだろうかと思った。越前蟹を食するならば敦賀が盛んだ。そんな類推で考えると三国町も朝だけは、蟹の市が開かれ遠来の客で大いに賑わっているのだろうか。ブラッとでた小さな旅では、そんな想像をさせてくれる。
 私は雪の港町を期待したのだが、雪は微塵もなく普通の晴天の夕方の風景である。
 
福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/40 ,絞りf4.5,焦点距離32mm,ISO320.
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京都暮らし251. 冬の小さな旅22.

2010年03月09日 | field work
 三国町(坂井市)は、かって北前船の往来で栄えたことを、今でも残された民家に感じさせてくれる。街を歩くと、所々に古い建築物が残されており、小さな旅には、うってつけの所である。福井市内からえちぜん鉄道というローカル線が今でもこの街に通じているというのも、往事の栄華の名残なのであろう。
 越前ガニの水揚げ港なのだが、その多くは他所にもって行かれるのであろうと思われるぐらいに、蟹を食する店は皆無に等しい。今時の観光客が、この街を訪れるとも思われないぐらいに静かだ。
 日本海に面した大変静かな港街。人気のない曲がりくねった旧道を歩きながら、小さな旅には、格好の場所だと思っていた。

福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/60 ,絞りf4,焦点距離22mm,ISO320.
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京都暮らし250. 冬の小さな旅21.

2010年03月08日 | field work
 永平寺からえちぜん鉄道で福井市内に戻り、そこで乗り換えてから再びえちぜん鉄道で九頭竜川の河口に位置する三国町へ向かった。WEBで三国町を見つけたのは、雪の荒れる日本海が撮影できる東尋坊を探っていたからだ。当然私が訪れた時は、波も雪もない静かな日本海だったので、東尋坊はパスした。
 三国町のタウンマップを見ていたら、最初に特異な形態の明治建築が目に付いた。駅から近いので、坂道を上がっていったら、ほどなくあった。みくに龍翔館という。ここの管理者に話を聞いたら、明治当時の設計図を用いて20年程前に再建したというものだ。内部は郷土資料館になっている。
 あの頃故郷創生基金というものがあったし、おそらくそんな財源を用いて整備しだと思われるような昔の記憶の再生である。まあ、悪い選択ではなかった、と思わせられるぐらいに三国町は古い建築が比較的残っている。単なる越前ガニの水揚げ漁港だけではなかったようだ。これは、東尋坊よりも面白そうだというので、街を徘徊していた。
 ところで昨日は、夕方町内会のボーリング大会に参加してきたので、いささか疲れた。まあ、もちろん夕飯時にワインを飲んでいたのが利いたのだが・・・。

福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/250 ,絞りf10,焦点距離32mm,ISO320.
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 京都暮らし249. 冬の小さな旅20

2010年03月07日 | field work
 昨日のブログでFujiS5の後継機が出ないと撮影意欲がわかないと書いた。Fujiを含む最近のニコンシステムは、実に開発のテンポが遅い。ニコンは、かっては評価の高いニコンFシステムをいち早く世に送り出した先進企業だったのに、どうしたことか。
 だから、見えにくいファィンダーやネイチャー系の色の悪さを我慢して、時々キャノンシステムを利用している。私の場合、それぞれバッテリーグリップを付けた初代EOS kiss Diditalと40Dの2台を使用している。バッテリーグリップは電池の持ちが俄然良くなるし、重たくなるが必需品である。電池がそれぞれ共用できるというのも便利だ。レンズは16-35mm/f2.8(25mm~56mmとして多目的に使用できる)、100-400mm/f3.5-5.6(何度も書くがAPS-Cサイズでは望遠側が600mmになることは大変重要なポイント)、それにマクロ60mmかf1.8の標準レンズで機材のシステム化をしてある。
 私の場合、これは世界のどこにでも持参できる必要十分なシステムであり、今後これら以上に機材が増えることはない。つまりキャノンの方がシステム化が容易だったのである。
 同じ時期にニコンでシステムを組むと、20-35mm/f2.8(広角側が17mmになったのは、購入後しばらくしてから)、80-400mm/f3.5-5.6となるが、この望遠ズームレンズはフォーカス速度が著しく遅くて泣かされるだろう。
 ボディはFujiが一種類しか販売していないので、2台というわけにはいかない。だからS5の後継機が必要なのである。
 S5の致命的な欠点はファィンダー像が小さすぎること。ツァイスのマクロレンズを使用すると、切り替えモードのライブビューに依存せざるを得ず、撮影の現場ではピント合わせが大変面倒なのだ。だからニコンでは、いまだに手元の機材のシステム化ができないでいる。だから、あのニコンFシステム時代の意欲は、何処に行ったのかと思うのである。
 土曜日の晩から、京都は冷え込んできた。これから数日は寒い日が続く。最後の冬の気分なのであろう。

福井県,永平寺,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/160,絞りf11,焦点距離16mm,ISO1600.
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京都暮らし248. 冬の小さな旅19.

2010年03月06日 | field work
 最近撮影意欲が全くない。気候がつまらないというのもあるが、Fujiの撮影機材の後継機が出るという話が全くないからだ。こんなに良い色を出してくれるボディは、これで終わりかい、と思うと撮影意欲がなくなってくる。
 デジタル機材は、日進月歩が激しいので、Fujiもついに呑みこまれてしまったか、と想像している。手元には、このブログをしばらく続けられる位のデジタル画像のストックはある。それで足りなければ、スライドのポジが50ケース程あるので、写真のストックは十分なのだが、意欲の方が先に失せそうだ。
 最近、銀座の伊東屋で、FABER CASTELLの建築用に選色された24色の色鉛筆を買った。しばらくご無沙汰していた自家製のイエローブックを持ち出して、デザインのスケッチでも、始めようかという魂胆である。イエローブックの表紙には、使いはいじめた日付を入れてあり、それが昨年の2月11日であった。3ヶ月で1冊のイエローブックを使い果たす時があれば、1年以上使っていないこともある。
 そうだiPhonにもゲームソフトを入れておかなければ。退屈な時間つぶしには、最適だ。最近iBookを持ち歩くと、公共LANをよく拾ってくれる。私がMacを使い出した1995年は、精々電話モデムしかなかった。 少しは普及したと思うが、機能的にはあまり変わらないか!。
 さて冬の旅・・・永平寺・・・・・今日は特に書くことがない。冬の旅人のように、気分が陰鬱に倦怠しているようだ。

福井県,永平寺,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/225,絞りf11,焦点距離58mm,ISO1600.
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 京都暮らし247. 冬の小さな旅18.

2010年03月05日 | field work
 永平寺の伽藍は、廻廊で結ばれているばかりではなく、冬はこの画像のように、方立てとビニールとで諸堂の縁側部分が雪囲いされている。確かに冷えているのであるが、冷たい風にさらされるのとは少し違う感覚である。
 実は雪は積もると、寒い割には冷たい風を遮り、なんとか過ごせそうな気温になるのだと思う。だからむやみに除雪しないで、そのまま雪を積もらせておいたほうが、良い場合もあると私は考えている。
 実際、私も青森でしばしば経験したことだが、雪が積もっている時のほうが、意外にしのぎやすいことがあった。この地方で時折見かけたのが、無落雪という屋根の構造がある。屋根を平らにして、雪を積もらせたままにしておくというものであり、雪の厚さによって断熱効果があるのだ。
 かまくらという風習が東北にはある。雪で洞窟をつくり神棚を設けてお供え物と灯明をともすだけなのだが、内部は実は意外に寒くないのである。これも雪が外部の冷たい風を遮っているわけである。
 私が雪だと叫ぶのも、実は雪が降った方が、冷たい風にさらされるよりも、すごしやすいということを、知っているからだ。勿論田舎で雪が積もれば、先ず屋根の雪下ろしと生活面では大変なのだが。
 寒いのだけど、寒さの質が少し異なる、雪の意外な一面があるといえる。だから暖冬と言いながら、雪の降らない冬は、雪が降ったときよりも大変寒く感じるのではないかと思っている。
 さて夕べの京都は、雨がバシバシと降っていた。最近よく雨の日が続く。予報が当たれば、来週は冬の気温に近いのだが、雪は無理かな!?。

福井県,永平寺,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/35,絞りf8,焦点距離22mm,ISO1600.
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京都暮らし246. 冬の小さな旅17.

2010年03月04日 | field work
 雲水が参じる永平寺は雪だろう!、というかここだけ雪というのはおかしいので、境内が広いので必要なところ以外は、除雪をあまりしていないということだろう。それでも境内には、十分な雪が残っている。さすが永平寺といって感心していてもしょうがないのであるが。
 以前NHKで永平寺の番組で見たときは、随分広い寺院だと思ったが、実際に訪れてみると、敷地は広いのだが、寺院の伽藍は、随所に廻廊でつながれており比較的コンパクトにまとまっている。もちろんそうしなければ、雪の多い寺院では生活しにくいだろうと思うぐらいに、一塊の寺院伽藍が、斜面に展開して集約配置されている。
 永平寺は、今でも多くの雲水を受け入れ、そして企業の研修にも使われており、立派に現代を生きている禅宗寺院であることを如実に感じさせてくれる。律儀なお坊さんに案内されての、伽藍拝観は面白いところがある。インフルエンザも伽藍内で発生するなど、いかにも現代的寺院である。
 雪による凛と引き締まった空気が心地よい。そんな気分を味わいながら、拝観していた。修行中の僧侶以外は、何を撮影しても良いというのは、こちらとしてはさらに心地がよい。

福井県,永平寺,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/250,絞りf8,焦点距離35mm,ISO800.
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京都暮らし245. 冬の小さな旅16.

2010年03月03日 | field work
 雪景色を見たい!、というので今年の2月13日に、思いつきで福井県へ1日、小さな旅をした。個人的には永平寺を見たことがなかったし、それよりも土曜日だけは、えちぜん鉄道で1日800円の全線フリーパスのチケットが発売されるというのが、出かけたせこい理由だ。京都から特急で1時間20分というのも出かけやすい。
 福井の街は寒いだけで、雪景色は皆無だ。それならば、えちぜん鉄道で終点の勝山を目指す。勝山は、1mほどの雪が見られる。それもそのはずでスキー場が近くにあるので、雪があって当たり前である。それにしても大変寂しい風景だ。足早に途中駅である永平寺口に戻る。こういうときフリーパスは便利だ。どこか鉄チャンの行程のようでもある。
 永平寺口駅から10分程バスに乗れば、永平寺の参道につく。ここも雪はない。参道の最奥に、禅宗の曹洞宗大本山永平寺が静かにたたずんでいる。
 FUJI FinepixS5を小脇に抱え、スノーシューズを履き、どういうわけかザックには100-400mmのズームレンズを付けたEOS40Dが入っている。何を撮影しようというのか、自分でもよくわからずに持参してきた。久しぶりの休日に、撮影目的で、お気楽な冬の小さな一人旅で知らない土地を尋ねるというのも、意外に楽しいものである。

福井県,永平寺町,撮影日2010年2月13日
FUJI FinepixS5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/250,絞りf8,焦点距離62mm,ISO200.
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京都暮らし244. 冬の小さな旅15.

2010年03月02日 | field work
 冬季オリンピックも、昨日で終わった。日本が多くの種目で入賞を果たしながら金メダルが取れなかったとしても、それは不思議ではない。
 冬季スポーツ種目は、お金がかかるといいうのが、私の認識である。フィギャー種目を例にあげれば、外国から専門のコーチを招いて技術の基本や、振り付けや、音楽のアレンジ、コスチュームをデザインするといった演出要素を構築し、いくつもの国際大会に出場して場数を踏むといった経験を積めば、当然一人の選手に数千万円位の費用は必要になる。そうした費用は、もちろん自腹である。だから選手は、企業というスポンサーが必須なのである。スポンサーが付けば少しはましになるが、それがつかなければ大きな借金生活となる。
 国が費用を出すのは、オリンピックに出場が決まった選手を、僅かばかりの形式的な強化合宿に連れ出し、渡航費用を負担する程度といった開発途上国並みの支援でしかない。当然その程度では、勝てない。その他にスポーツ振興で費用を出してはいるが、効果的に個別の選手の技量能力を高めているかは疑問である。
 だから継続的に選手を支援できる募金を募ることが必要だと私は言いたい。例えば毎年サラリーマン一人当たりの昼食代にあたる千円の募金をテレビやインターネットを通じて一千万人集めれば、年間100億円となり、相当程度の応援ができるだろう。そうした仕組みづくりや支援が、大人社会の選手の応援の仕方である。
 会場で日の丸を振ったり、テレビの前で声援を送っても、それらは幼稚というほかない。応援というよりは、カナダへ遊びに行き、ついでにオリンピックではしゃいで、楽しかったといった個人の道楽にすぎない。
 冬季オリンピックを応援するというのであれば、選手への経済支援、それが最適な大人の応援方法なのである。

滋賀県,海津大崎,撮影日2008年2月2日
FUJI S5pro,AF-Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/225,絞りf8,焦点距離116mm,ISO200.
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京都暮らし243. 冬の小さな旅14.

2010年03月01日 | field work
 さて、冬季オリンピックの浅田真央がキムヨナに勝てないことは、予想通りと以前のブログに私は書いた。これについて補足しておこう。
 まず、フィギャーの審査ルールがオリンピック以前に変わったことが大きい。このなかに浅田真央が苦手なジャンプの種目が入っていた。それはキムヨナにとって有利なジャンプ種目となってしまった。つまり浅田に不利な審査ルールに変わったことが最初に上げられる。これは審査規定を制定する委員として日本人が加わっていなかったことが大きいだろう。
 従って浅田に不利な審査基準で、しかもキムヨナに有利な審査基準で試合が運ばれると言うことは、試合前から予想されたことである。この下りは、日経新聞に詳しく解説されている。
 次にコーチとお金の問題。まずロシアの月一回しか来ない60歳のコーチでは、古くさくさすがに指導とは言い難く、これではお話にならない。今時ラフマニノフなんて使いふるされた古くさい曲の定型であり、その点キムヨナの007シリーズのように誰でも知っている曲を選び、それに相応しい演出をしたほうが冴えているし、そうした感性が日本側には完全に欠落していた。日本にも優れた演出家は、いるにの残念なことである。
 さてこのコーチの費用だが、自腹で払う日本と、国費で払う韓国とで差が出るのは当たり前だろう。自腹で何千万と賄うのであれば、インターネットで浅田真央募金を集めるべきだろう。一人千円払っても、一千万人集めれば百億である。そんな資金集めの気運や仕組みが日本にないことが大きいのである。冬季スポーツは、大変お金がかかる種目なのである。それはマラソンとは発想が違うのである。そのことを理解している人間が、日本にどれぐらいいただろうか。日の丸を振って応援するといった幼稚な芸当では、とても勝てない世界なのだ。
 つまり採点の基準、資金集め、コスチュームや選曲や演出といった諸要素を、統括して行うプロデューサーがいなかったことが、最大の敗因である。日経新聞に、「優れた馬はいるが、騎手がいない」と言われているのも当然なのである。だから試合前から結果が出ていると、私は述べたのである。
 最初から勝てないとわかっているいる試合であるにも関わらず、そんな基本的な事情に一切触れずに、金だと騒ぐNHKをはじめとするテレビマスメディアの馬鹿さ加減が、今回の一連の報道で良くわかったでしょう。マスコミならば、そうした基本的なことを報道すべきだと思いますね。

滋賀県,海津大崎,撮影日2008年2月2日
FUJI S5pro,AF-Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/1200,絞りf8,焦点距離200mm,ISO200.
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