Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング789. 小説:小樽の翠697. 後付け初物国家?

2023年09月10日 | field work


 毎週クロッキー教室があるのでマサヒロ君の実家のアトリエに出かける。今日もモデルさんはジェシーだった。アチキは帰りにジェシーを駅まで送る。
・・・
ジェシー「初物好きの日本人が、上さんは処女でなくて良いというのはよくわからない」
「ああつ、先週の話の続きね・・・」
ジェシー「日本人は初鰹だ、新米だ、新茶だ、新玉葱だと、初物好きじゃないか・・、それがどうして女だけはセックスの経験済みの中古なんだ?。日本の男はそんな女を許せるのかよ!?」
「神道は初物好きだから、確かに新米や新しいお米を供える。それは1年ごとに更新される。しかし人間は1年ごとに更新するわけではない。だから処女なんか期待するのは無理よ。10代から30代までの日本女性の男性経験数は、二極化していて、20代前半までは1〜3人、30代に近づくと15人とかだよ。だから平均すると日本女性の結婚前の男性経験数は平均7人という統計があった。それよりも産めよ、増やせよの国だったから経験数は関係ない。むしろ五穀豊穣、子孫繁栄のほうが重要なんだ。だから子供は農家の労働力。誰の子でもいいから産みゃ!、いいですよと言うのが神様のご意向なんだろう」
ジェシー「なに7人も経験してから結婚して、生まれる子供は誰の子でもいい!?、なんだ!!、それは・・・!!!」
「昔、里親という仕組みがあった。子供を産んだまでは良かったがなにかのの事情で育てられない。だから親戚にあげて育ててもらおうというわけだ」
ジェシー「それは海外でもありそうな話だが・・・」
「だから神様は、処女とかセックスには言及していない。それよりか子供を沢山作ることを神様は奨励したんだろう」
ジェシー「それで夫婦になれるんかよ!」
「欲求不満そうな男がいて、女が『私体空いているからぬく?』 といってつきあいか始まる。そのうち一緒に住んで生活する。長い間暮らせば、この女も愛おしいなと思うようになる。もし日本に愛という概念があれば、生活行為の最後にくるんだよ。愛おしいという感覚かなぁー。まあ犬や猫を可愛がるのと大差ないよ」
ジェシー「愛は、後付けなんだ・・・」
「昔の農家じゃ、旦那さんがいなくなった後家さんが若い青年達の相手をしていたという話も残されている」
ジェシー「後家!、それで後家に子供が出来たらどうすんだ・・?」
「そりゃ、めでたしめでたしだから、親戚や集落の人達が子供をそだてるんだよ。家の炊事や洗濯や赤ん坊の世話をしたりするわけさ。人手が増えるのは歓迎されるのさ」
ジェシー「今の女はどうなんだ・・・」
「今は、そんなことをする必要もないけど、DNAは引きついでいるよ。愛がなくても夫婦になるってやつだよ・・・。だもん結婚前の経験数が平均7人だもんね」
ジェシー「初物好きの後付けの愛か・・・」
「後付け国家だもん(*^▽^*)」
・・・
ジェシー「アチキー・・今日もステーキがない。カルビだよ!!」
「暖かくなると屋外でバーベキューなんてのが多いからだろう」
ジェシー「また韓国焼肉だなぁー」
・・・
そういってジェシーは、「ジャパンの後付け国家!!、といって札幌行きの列車に乗り込んだ。
さて翠が待つ我が家に帰りましょう。
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