Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE489. 隠れ家

2012年10月11日 | field work
 個人的には、街の角という人が集まりやすいよい位置に神社があるなと思ったりしている。
 祭が開かれ、縁日が立ち、そして近所の人々が集まるのだろうか。縁日というのは、仏様と触れ合うという意味だ。地方都市らしい落ち着いたたたずまいが、素敵である。
 輪島の街を歩きながら、隠れ家にするならば、こういう街なのだろうと考えていた。事業に失敗するとか、都会暮らしが嫌になるとか、リタイアして時間を持て余すとか、放浪の果てに落ち着くところとか、人それぞれに事情があって隠遁生活するところは、都会からはなれ、空き家があり、食べ物だけは豊富にあって癒されるところであろうか。
 でも、輪島の冬は、すこぶる寒いと思う。そんな寒さが、人生の寒さのようでもあり、かえって癒されたりするのかな。そんなことをイメージをしながら、街を歩いていた。
 輪島市は、町村合併後であっても人口4万人にも満たないという話を聞いた。仕事のない街では、若者は都会へ流れてしまう。だが逆にシニアや放浪者は、街次第でやってくる場合もあるだろう。街というのは、出てゆく人があり、やってくる人もいるだろうと思う。それは街の姿勢次第だろう。隠れ家として、放浪の果てにたどり着く輪島の街、それはそれでありえる話のようにも思われる。
 さて、金、土は放浪ならぬ公務の出張である。

輪島市,2012年9月28日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離29mm,露出補正-0.3,f10,1/320,リーニュクレール
コメント
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