Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

横濱6. 隣は別世界か!

2008年09月16日 | Yokohama city
 隣の国でありながら、中国は別世界だと思うときがある。だが我が国の新しい神社である平安神宮や、東大寺などの会式における僧侶の袈裟などが極彩色であって、お互い様かと思うときもある。我が国は、中国渡来文化の影響を受けているから、やはり根本は同じである。その後の歴史の経緯によって異なった進化をとげた。今こうして進化してきた日本と中国の文化が再び出会うと、やはり隣は別世界と感ずる。
 横濱中華街の中心に二つの廟がある。街をつくってその中心が神様だというのは、わかりやすい構造だ。実際に我が国の多くの集落の中心には、鎮守の杜に囲まれた社に神様が鎮座し、コミュニティを祭がつなげていた。近代以降そうした神様不在の街が、ニュータウンである。人が住む街であることには、変わりはないが、神様の在と不在という相違が、興味深い。
 横濱にもニュータウンがあり、街の計画時には、神社は当然考慮されなかった。従って祭は商業イベントと化してしまった。そんな両方を併せ持つというのが、横濱なのだろう。
 そんなこともあって私は、専ら在のある街を徘徊している。というよりも、そのほうが絵になりやすい、ということかも知れない。 横濱媽祖廟では神様をダイレクトに撮影してはいけないので、遠くから八角形の建築空間全体を撮影した。

横濱媽祖廟
Canon EOS Kiss Digital,SIGUMAF3.5-5.6/18-125mm
コメント
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