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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Nikon Freak172. さて、次は・・・

2018年08月27日 | Okinawa

 最近、街を徘徊する面白さ、言い換えれば撮影する面白さが失せている。

 1つは私が街に対する関心を失いつつあることかもしれないし、2つは街が綺麗に整備されすぎていて、ストリートは代替わりして小綺麗な店構えとなってきた街側の変化かもしれない。そう考えながら炎天下の那覇の街を歩いていた。

 既に過半が整備され人口増加でマンション群が立ち並ぶ那覇の街である。もちろんヤンキーテイストの風景は既にない。あの戦後の風景そのままの農連市場も建て替えられている。では沖縄の地方にゆくかと考えると、地方はさらに近代化されていてとりつくしまがない。県内の古い街並みはテーマパーク化している。

 「新城和博:ぼくの"那覇のまち"放浪記-追想と妄想のまち歩き・自転車散歩」、「那覇まちまーい:那覇まちまーいの本」、「仲村 清司,藤井 誠二,普久原 朝充:沖縄大人の社会見学R18」などを読むと歴史が登場する。どんなに歴史に意味をこめても、被写体としてみれば歴史は残渣としてしか映らない。

 地続きの大陸だと、私が出かけた範囲とテリトリー化する意識が働くが、沖縄は島であるから全部回ったら、それ以上はありませんから、はい!、お終い!!、ときりがよい。だから私も北部をのぞけば大概の所には出かけてしまった。

 だから、さて次は・・・なのである。

 その那覇も、ダイビングの後はどこへゆこうかと文献をみながら被写体探しだ。まあ今度もニコンF3+MD4持参だな。街歩きの本を取り寄せルートハンティング。それにホテルが美栄橋だから歩いて行ける範囲に、牧志食堂、花笠食堂、いちぎん食堂、福徳食堂、軽食ルビー、ハイウェイ食堂と、うちナーの人たちがゆく定食屋があった。毎晩一つずつ回ろう、などと旅の算段をしているときは結構楽しい時間だ。

 

沖縄県那覇市桶川

NikonF3+MD4、CarlZeiss Distagon25mm/F2.8、RVP100

デュープ機材:EOS1DsMark3、EF50mm/F2.8macro

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Nikon Freak171.  SONY帝国

2018年08月26日 | Okinawa

 さてフィルム画像の沖縄。もちろんポジフィルムをデジタル機材で複写しているが、フィルム固有の色と柔らかさが残っていそうだ。

 デジタル化するとPhotoshopの力が必要になる。ほどほどに色を調整しておくのがポイント。やり過ぎないことだろう。

 ポジフィルムの色を忠実に拾ってくれるデジタル機材は、これまでの経験でいえばニコンDfにマイクロニッコールレンズがポジネガの色を忠実に拾った。それにしてもデジタル機材ニコンDfとフィルム機材のニコンF3のハイブリッド・システムなんざ道具としての格好よさがあるが・・・。

 もう一つの方法は、SONYα7S2を使う方法。多分コシナ・ツァイスレンズは綺麗な発色をするのではなかろうかと予測している。いずれ手元のα6000格安デジタル一眼レフで、ニコンマウントのコシナ・ツァイスレンズの描写力をためしてみようと考えている。試みた結果とても綺麗でしたとなると、もうニコンの出番は永遠にない。

 そのニコンのミラーレス発表・・・、これまでのニッコールレンズが使えるということは、すべての巷のレンズが付くということだよね。しかもイメージセンサーの製造メーカーは?。これまで通りSONY製であれば、SONYαと競合するから、ニコンは高い価格設定にせざるを得ないのではなかろうか。そうなると優れたイメージセンサーを開発製造しているSONYが撮影機材分野の頂点に立つ。それに高価なXQDカード使用だって、それもろにSONYの言いなりでしょう。つまりSONY帝国は崩れないわけですね。

 さてフィルムの難点は、リバーサルフィルムが1500円/本と2倍近い価格。それに現像代は5割増しだから、フィルム機材はコスト高になる。それだけに無駄玉は打たないではなく撮らない。ここぞと思う被写体に遭遇したとき撮りまくる。まあ昔はそうしていたんだけどさ。あまり撮らないから、肩からぶら下げていてる時間の方が長いので、格好がよいというのは重要な要素なんだね。

 そんな悩ましいことを考えてゆくと、面倒だからiPhoneでよいかとなる。実はiPhoneは重要な仕様を持っている。それはいつでもどこでもポケットに入っていてかさばらないということだ。これって他の撮影機材では実現できない優れた仕様だと思うけど。ブログの画像がすべてiPhoneでまかなえたら・・・、それはコンセプト明快で結構幸せな感じもする。もう撮影機材はいらない時代なのかな・・・。

 

沖縄県那覇市桶川

NikonF3+MD4、CarlZeiss Distagon25mm/F2.8、RVP100

デュープ機材:EOS1DsMark3、EF50mm/F2.8macro

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Nikon Freak170. ポジフィルム・ベルビア100で

2018年08月22日 | Okinawa

 さて昨日は、事務仕事の続きをしがてら、午前中は歯医者の定期検診とマッサージに通い、四条通をあるきジュンク堂で茶店読みの雑誌を買い、新しくできたMac京都の看板をみつつ、エクセシォールカフェの冷気にあたり体を冷やす。さて手元の雑誌、アサヒカメラを開きながら冒頭から89歳の女性写真家の自撮りか。まずったな、また老人雑誌買っちゃったよ。ああっ、この車にひかれそうな自撮りはフォトショップでやっちまったな。出身がアートディレクターだから、こんなことはお安いご用なのだろう。

 ふと掲載された多数の写真家の経歴をみていて気がついた。ほとんどが文科系じゃないか。まれに芸術系と工学系が一寸いたが。文科系はこんなところに進出していたのか。それも文学部、まあ、書かれてある記述が抽象的で概念が曖昧なあたりからするとそうだろう。

 さてポジフィルム・ベルビア100の現像が上がってきた。デジタル化してMacに取り込んで画像にアップしてみた。結果はベルビアらしくない。モニターによっては赤みが強く見える場合もあるだろう。といって赤みを緩和すると今ひとつであり結構微妙な色合いだ。もちろんフィルム現像でみれば綺麗な発色だ。というのもベルビアの発色は、彩度が高いために少し勉強してみないとわからないことが多い。デジタル化で相性が良いのは、やはりプロビアだろう。

 那覇市内の古い風景撮影には、道楽的機材ニコンF3+モータードライブMD4&ツァイスのレンズといういでたちだ。MD4が巻き上げる感触にはまっていたですね。もちろんデジタルで撮影すればメリハリある画像になるが、柔らかくというのも悪くはない。

 それはさておき、土地区画整理されていない桶川地区には、古い民家や路地が残る。建築は風雨にさらされ、風化されてなかなかのおつな味をかもしだしている。

 話題は変わるが、夕べは地域の防犯パトロールにかり出された。白い帽子に青のTシャツに懐中電灯を支給され腕章をつけて、お巡りさんまで同行するものものしいグループで、拍子木をたたきつつというのがいかにも京都らしいのだが、防犯パトロール。まあ町内周辺を30分ほど徘徊して、終わる。帰りしなに缶ビールをいただいてお開き。京都市内は、いろんな委員会があって様々な活動している。それにしてもまあ、なんともお気楽なパトロールだったこと(笑)。

 

沖縄県那覇市桶川

NikonF3、CarlZeiss Distagon25mm/F2.8、RVP100

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ZEISSの空気37. 事務屋のプライド

2018年08月11日 | Okinawa

 薄暮の那覇空港では増設工事をしている。現在2本目の滑走路を造成中でありビジター数が著しく増加していることを示している。なにしろPeachでゆくと空港管理区域のなかの無粋で暗い倉庫がターミナルというすごさだ。もちろんこの区域にビジターは出入りできないので、シャトルバスで那覇空港と連絡している。これが本数が足りなくてトロいんだ。だから那覇空港へたどり着くのに飛行機を降りてから1時間近くかかったこともあった。

 目下役所へのA4版の申請書類を書いている。ふと思うのだが事務屋はA4版の空きスペースがデスク上にあればよいのだ、ということに気づかされる。最近では、それがノートパソコンに置き換わっているわけだが。それ以外のスペース(デスクの下も含めて)は多くの書類が山積みとなっているわけだ。

 そんな小さなスペースで大は国家戦略の構想にはじまり、画像にあるように空港の増設工事や、小はゴミの回収方法などに関する書類を営々と書いて一生の大半をつぶすことになる。その書類を書かなければ、物事は始まらないし、稟議もできないし、そして仕事も終わらない。そして役目を終えた書類は倉庫に送られ何年か後に廃棄される。それは企業でも同じであり、そうした価値観のなかで一生をすごすなんざぁ実に忍耐強い人種だと思う。

 といって事務屋は空間をつくる仕事に直接関わるわけではない。しかし事務屋にいわせれば、書類がなければ予算も付かないし、工事だってできませんよ、ということになる。そこに事務屋のプライドもあるのだろう。広く解釈すれば、世の中のすべての物事を行うのに際して大量の事務書類が発生しているわけだ。

 終日書類作成をしながら、事務屋のプライドに思いをはせていた。個人的には、こんな仕事は、あまりやりたくないが・・・。

 

那覇市那覇空港

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO500,焦点距離50mm,露出補正-0.3,f/4,1/80 

 

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ZEISSの空気36. 琉装

2018年08月04日 | Okinawa

 今回の沖縄では、ダイビングの他にもう一つ目的があった。それは沖縄の民族衣装である琉装の画像を採取することである。もちろん沖縄料理店や首里城に行けば琉装の女性達はいる。そこまでつきあっている時間は、こちらにない。

 そう思っていたら、夜飲み屋のアルバイト客引きで20代の女性が琉装でいるではないか。やはり若い子が着ると大変美しい。これだよ私が理想としていたのは。なんだ簡単にいるではないか。しかし見とれていて撮影しそびれた。

 しょうがないから、那覇市内の琉装店に出かけて撮影したのが今日の画像であり、孫のポケットマネーで買える85歳の長寿祝いの琉装だ。お店はなんと97才の琉装まで用意されている。しかし20代と85才では私のイメージとは違いすぎるが、まあこれしか画像がないしええか。

 琉装も、いまはインクジェットプリンターによる彩色が圧倒的に多い。私が見た飲み屋の客引き姉ちゃんもインクジェットプリンターで出力したものだが、それでも若い子が着ると大変美しいわけです。

 那覇市立工芸館にでかけて、名工達による琉装をみた。写真撮影禁止とあったので密かに撮影してMac上で見比べてわかったのだが、名工達の琉装は、京都友禅の技法を取り入れ染めで仕立てており、彩度が低く大変上品だ。どうですこの渋さは、いいでしょう。沖縄の技術も本土には負けていませんよ。そんなメッセージを感じたのだが、はて!?、と首をかしげた。渋い上品な色合いならば京都にも沢山あり、それは見慣れている。はて京都と同じ事をしてなんか意味があるんだろうか!。もちろん値段は0が二つつくぐらいに高価なのだが。一度も誰も袖を通すことがない工芸品ですか・・・。それは工芸品の域を外れているよな。

 工芸の世界には、日常品から、毎年三越で行われている日本伝統工芸展に展示される超高級工芸品に至るまでの1ウェイのヒエラルキーがある。だからみんな頂点を目指して頑張るわけだが、それってなんか違わない!?。だってそんな超工芸品をどこで誰が使うんですか?。そんな疑問がわいてくる。一度も袖を通すことがない着物や、料理が盛られることがない器ばかりでしょう。

 柳宗悦は、用の美をといた。日常生活のなかでこんなに美しい道具が数多くあることを指摘した。それをしった工芸職人達は美を追究すれば高く売れるんだと解釈した。それに美の追究は楽しいではないか。そこで工芸作家が誕生し、ひたすら技を磨き頂点を目指している間に用の方はとんと忘れ、誰が使うかなど全く考えず、ひたすら超工芸品の技に自己陶酔する世界になってしまった。だから私は、日本の工芸界が1ウェイのヒエラルキーだと解釈しているのである。

 工芸館のビデオの中に、琉球染めの着物による帯留めの和装の画像があった。和装だから本土と同じスタイルだ。これ京都人には、ぴんとこないなぁー。京都と同じ事をやらかすと、衰退産業になりますよ。

 琉装は下寰、胴衣、表衣で構成され、帯ではなく紐で結び、広襟を返して返襟というのが正装なのだ。だから7月18日のブログ「南の島の話」でも書いたけど、ナンパした若い女の子とオカンが翌日琉装で貴方のホテルに表れ「嫁にもらってくれてありがとうございます・・・」、なんてやられたひには、あなたはイチコロでしょうというわけだ。

 例えプリント柄であっても琉装は若い女の子が着たら大変美しい。誰が着るかが重要であって、どんな技でつくるかは二の次さ。日本の工芸界や工芸作家の多くは、そこを勘違いしていませんか!?。

 さて昨日の京都も39度の日が戻ってきた。そりゃ肌が痛いぐらいに違和感を感じる。暑さをいいわけにして、仕事を放り投げ終日エアコンを効かせ寝ていたです。

 

那覇市原國商店

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO800,焦点距離20mm,露出補正-0.3,f/4,1/60 

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PEN LIFE1542. 目指すなら・・・

2018年07月28日 | Okinawa

 科学の世界に一般化という概念がある。反対概念は特殊化。大づかみにいうと、特殊解の中から共通性や類似性のある属性に着目したのが一般化である。

 くだいていえば、AさんにもBさんにも、その他の人にも当てはまる属性があるはずだというのが世間的な意味合いにおける一般化だ。社会的にいえば、マスメディアが一般化の典型例だ。多くの人が感心をもちそうなニュースについてとりあげるという編集姿勢も、その一つだろう。

 このブログで、一般化という視点でメディアで報じられた記事について書けば、そこに一つの論理ができあがる。一般的に関心が高い事だから、共通の話題として成立するし、共感と反感という現象が出現するだろう。例えば、サッカーのワールドカップとか、最近の政治問題や社会問題といった共通の話題をプログのテーマにするといった具合にだ。そんな風にマスとしての社会やマスとしての物事のとらえ方を小学校の時から教えられてきた。

 だがぁーー、芸術工学系の私にいわせれば、そんなマスを中心的に扱うというのは、文科系の見方や考え方であって、しゃらくせぇー、という意識の方が強い。大体高校までの先生を養成する教育学部が文科系なのだから、高校までの学校教育は文科系のパラダイムから抜け出せないわけだ。だから近年理科系教育と意識的にいうようになってきた。それを教える先生がまた文科系だったりするのだが。

 建築や都市の空間をつくる世界は特殊解だ。というのも例えばすべての建築が皆同じ形式を持っていたら、それは、今廃墟と化しつつある団地やロシアや中国の集合住宅だ。やはり一つ一つの建築や都市は、その土地の固有の環境や歴史などに即してつくられるべきというのが建築界の一般的な考え方だ。そして空間とは、X、Y、Zの3軸を定量的に捉える世界と定義されるだろう。属地的と3軸の定量化により、一般化と特殊化の間を渡り歩く、それが建築や都市の空間づくりかなと思われる。こんなことは、高校までの教育では誰も教えてくれなかった。

 なんでこんな話をしているかというと、そろそろ夏休みは大学受験の目標が絞られてくる頃。私は、目指すならば、情報も含む理工学系、技能が身につく芸術系、医学系や体育系をお勧めするということだ。つまり文科系は、リアルな技術が身につかないからすすめられません、ということ。英語はどの分野にいても勉強できるし、例えば数学がわかれば経済もわかるが、経済がわかっても数学がわかるとは限らない。

 さて画像は、戦後沖縄の風景を留めていた市内のミッドナイトマーケットである農連市場。当然那覇の昼間は暑いから夜から朝にかけて市場が開いている。今は大きな建築に建て変わっているので、この風景はない。私が訪れたのは、もう再開発直前の最後の頃なので閑散としていた。なくなった風景だから撮っといてよかったぜ。

 

沖縄県那覇市農連市場

OLUMPUS E-M1、M.ZUIKO DG F1.8/17mm

ISO6400,露出補正-0.7,f/5.6,1/80

 

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ZEISSの空気35. 馬が合う

2018年07月21日 | Okinawa

 芸術系の人間の、それも若いときだけの感性だが、妙にフィーリングが合う女と至極まれに出会うことがあった。調度ジクソーパズルのように2枚の紙片がぴたりと合う感覚、それはスライダーを投げるように肩の力を抜いたような案配で、こいつと暮らせば気遣いしなくていいよなと思わせてくれる感覚を残してくれた。そして拾わないと他の形の合わないジグソーパズルの大量のチップのなかに埋没してすれ違ってゆくのだが、馬が合うという表現かな。

 大半は、歳だからソロソロあきらめてという、あきらめ婚とか、まあ男と女は違うしさと達観した者同士の達観婚とか、できちゃった婚といった案配でカップルができあがってゆく。つまりパズルのチップが似ていたけど少し違ったかぁー、といった案配だ。だから少し削ったり継ぎ足したりするわけだが、それで馬の合わないカップルばかりの仮面夫婦となる。男と女の関係程度の話では、それ位の誤差があって普通のことなのだろう。

 多分馬が合うというのは、どこかに共通性がある。それが生い立ちであったり、育て方であったり、苦労していたり、価値観であったりと探っても答えは出ない。ようは感性がそんな共通性を嗅ぎ取ったのだろう。

 そんな馬の合う女をひろいそびれたと思うことがあった。もっと自分に正直であればよかったのだが、若い頃はいろんな向上心のみならず、思惑・欲望・野望が働くから、それらが邪魔をして自分の感性に正直になれず、ひろいそびれたのだろう。人間は、そうして自分の感性とは違う選択をいつもしているわけだ。

 というのも先日の祇園祭で大量のカップルが成り行きでできあがり、夏の暑さで頂点に上り詰め、それでやっぱり馬が合わないと気がつけば、京都には縁切り寺の安井金刀比羅宮がある。そこで願かけをして縁を切り、また来年に次のチャンスねというわけだ。祭が男と女をひっつける役割は今も昔も変わらない。そして縁切り寺も必要になる。これらはセットなのだ。

 その祇園祭前半が終わり、一時少し静かな日々に戻った。京都の夏も最高気温38度以上の日が一週間以上続いているし、この先の予報でもまだ一週間はこの暑さだ。これほどに暑い京都の気温は私は記憶にない。過去には、フィールドサーベイで出かけた中国広州市で連日40度の気温を体験しているが、それに迫る京都の最高気温だ。

 だから、せめて画像ぐらいは沖縄にしよう。画像はもろに沖縄の成り行きカップル風。オカンの方が支配的な感じもして日焼けてしていて素晴らしい。オトンのひ弱な感じは内地からきたのかな!?。

 最近、色の白い女子アナみたいなポニャポニャ感が漂う女の子って都会には多いのだけど、いかにもスポーツをしてない感じがモロだ。私スポーツ苦手でと愛嬌を振りまいても、この猛暑のなかで体が動かないなんて、こちらは願い下げだよ。猛暑だと自己管理も家事も旅もできない人種ですといっているようなもので、そういうつまらない女には手を出さないことだね。

 私には、ひ弱な文学的趣味はないので、やはりスポーツとか農作業とかをして黒くたくましいほうが魅力的だなというのが最近のテイストですけど。

 

那覇市松山

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO25600,焦点距離24mm,露出補正-0.3,f/8,1/25

 

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ZEISSの空気34. ロンゲスト・ウィーク

2018年07月20日 | Okinawa

 LGの4Kモニター画面が映らなくなったことは以前のブログに書いた。送料着払いだし、ならばメーカーに送ればいいじゃん。だが話はそう簡単にはゆかなかった。

 先ずLGのサポートにメールした。すると、切り分けてこい!、という話だ。つまりPC側に原因があるのか、接続ケーブル側に原因があるのか、モニター側にあるのかを検証してこいというわけだ。そこで検証作業を開始した。こういうとき同じシステムに2台のMacがあってよかったぜ。

 そこでLGモニターに接続しているMac pro自体に不具合がないかを検証した(もちろんコンセントやプラグの差し替えなども含み、NVRAMクリア、SMCリセット、は当然行った)。次にMac miniに接続してモニターを検証した。結果はLGモニター映らずであった。

 次は接続ケーブルだ。これはポートがMac miniとは異なるので新品を調達しての検証になる。それがなんと1万円!。S.ジョブスがなくなってから眼が届かなくなったのか、堕落しきっているAppleのいやな予感がする。そして結果は、ケーブルにも異常はなかった。それにしても検証のために1万円出費・・・泣くですね。

 次いで再度LGメーカーとコンタクトした。今度はAppleと相談してこいという話だ。

 えっえー、いつつながるかわからないAppleかよ!。だがしぶしぶAppleの画面をみると担当者とすぐにお話ししたい場合というメッセージがある。ふぅーーん少し進化したか。

 そこでAppleとコンタクトした。当然若い女の担当者がでてきた。いちおうシステムを説明し、LGモニターの箱の中にはいっていたケーブルで接続したんですか?、変換器を間に介したものはAppleでは扱わないのですよ!!、と珍奇なことを言い出す始末。

 オイオイ、LGのモニターには最初からケーブルはついていないの!、変換ケーブルはAppleの純正品だよ、Appleストアでこれが必要だというので使っているのですと何度も説明してもらちがあかない。こいつ絶対に文化系卒だな。ことばの端々を捕まえて反論してくきて、消去してゆくというダサい論理を使うのは文化系しかいないだろう。まずい相手にあたった。相手は精密工学機械なので、文化系の論理は通らない。やっぱ堕落したAppleかよ!!。

 そうしていたら、男性のスペシャルアドバイザーに電話が変わってようやく、PCを使う者同士の会話になった。つまり対応が二段構えになっているわけだ。

 電源を入れながらshiftキーを押すセーフモードを試みたが、ダメ。そこでLGのサイトからスクリーンマネージャーをダウンロードする作業を、Appleの担当者と画面共有しながら2時間の苦闘であった(20秒で10円かかるスマホだけどさ)。結果はLGモニターが映らないので当然これもダメ。そして翌日LGとコンタクトしますと伝えたら、スペシャルアドバイザーのApple内線連絡先をメールで送ってくれた。メールには最後までサポートしますと書かれてあった。意外にAppleは、よくやるじゃん。まあAppleで扱っている製品だからなのだが、他のモニターメーカーではそうはゆかないだろうな。

 翌日3度目は電話でLGにコンタクトした。これまでの検証経緯を説明し、ようやく修理することに合意した。さてモニターの箱は捨ててしまった。

 ヤマト運輸の配送所が近くにあるのはありがたかった。早速相談に行き、精密機械用の箱に梱包しますという話だった。そしてヤマトは、LGモニター一式、接続ケーブル、保証書、Appleの購入時領収書(機器のシリアルナンバーが記載されているのでとっておいてよかったぜ)、検証の経緯の書類を2個口に梱包ししてくれた。

 検証経緯の書類というのは、私が作成したもので、事故の発生、検証の過程、結果、同梱物リストなのだ。それにApple担当者が送ってくれた連絡先テキストを加えたもの。

 その検証の書類は、詳細にではなく簡潔に検証過程を論述した文章だ。つまり学術論文の書き方と同じなのだ。私は学術論文を書いてきてから容易にまとまったが、一般の人がこんなの書けるのかなぁー。最近どこか学術論文風に論述しないと納得しない社会の空気を感じる。おそらく上から指導されているのだろう。学術論文を書かない社会人が学術論文の指導というのも笑っちゃうけどさ。

 そしてようやくヤマト運輸の配送所から、LGにモニターを送ることができて1件落着した。モニターを修理でメーカーへ送る、たったそれだけの作業で6日間の時間と、送料着払いとしても、新品接続ケーブル・梱包料で11,600円程の費用を費やした。随分と長い道のりだった。デスクの上からモニターが消えてすっきりした。

 通例モニターの故障はPC側の要因が多く、ついでケーブルとなり、それでもつかなかければやっぱりモニターかという手順が必要なんだということを理解した。その検証過程を学術論文のように簡潔明瞭に記述する必要がある。そしてメーカーに電話するときは、固定電話の方がよい(専門家に尋ねてきますなどで20分ぐらいまたされることもままあった)という教訓を残した。

 なんと39度!、の猛暑の京都、家中エアコンを効かせて黙々として作業していたロンゲスト・ウィークだった。もう疲れたぜよ。昼飯食べて午睡です。

 

那覇市牧志

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO25600,焦点距離20mm,露出補正-0.3,f/8,1/30 

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ZEISSの空気33. 南の島の話

2018年07月18日 | Okinawa

 街歩きしながら撮り忘れた画像に、沖縄の民族衣装がある。民族衣装に関心がいったのは、たまたま名刺のデザインにいれようと考えいたからなのだが。もちろん大阪の国立民族学博物館に行けばいくらでも見られるし、WEBですぐに引くことができるので画像に納めようという意識が低調だった。その民族衣装がいかにも南国固有の色彩で痛烈な印象を与えてくれる。

 もし自称二枚目の貴方が沖縄へ遊びに行き、夜まあ多少おへちゃだけどかわゆいところもあるかと思いつつ地元の女の子をナンパするのに成功して、セックスの頂点でおへちゃなかわいさあまって「嫁にでも来るかい?」とつぶやけば、すかさず女の子は「ゆく!、ゆく!、ゆくーー!」といってはてたとする。最近の人達の口説き場所はセックスの最中が結構多いんだ。そして沖縄の女の子は純情なんだな。

 でっ、翌日白河夜船で寝ている貴方のホテルへ来客がある。そこには、沖縄の民族衣装にバッチリ身を固めたおへちゃな女の子がやってきたわけだ。脇には着物姿のお母さんが付き添っており、「片親ですから てぃー が行き届か ねーん とぅくる もあります。うち ぬ みやらび を ゆみ んかい もらってくれて、ありがとうございます(片親ですから、ふゆきとどきの娘ですが、もらってくれてありがとうございます)」といわれて、娘を差し出されて貴方は一巻のお終いとなる。おへちゃから「あんまー、歳やっさーからマジュンうちなーんかいちょぎりーさーね(お母さん歳だから沖縄に住んでね)」といわれ、貴方は都心のエリート企業を退職し沖縄のしょぼい企業に転職し、ウチナー(沖縄人)になるわけだ。それぐらい沖縄の純情な女の子が民族衣装で現れたら有無をいわさぬ迫力がある。

 それが功を奏したかどうかはわからないが、実際沖縄県の人口増加率は全国トップだ。外国人労働者の増加、そして出生率の高さがあげられ、シニア人口よりも若年人口が多いこともあるから、やはりあの民族衣装で口説かれたかと類推している(笑)。

 それが幸せかどうかは貴方次第だが、昔から外来文化を受け入れてきた沖縄だから、今でも移り住んでくる人は多い。一寸エキゾチックな南の島の話でしょ(笑)。

 

那覇市松山

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO25600,焦点距離24mm,露出補正-0.3,f/8,1/25

 

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ZEISSの風32. ウチナーの人達

2018年07月16日 | Okinawa

 夜表通りに出ると自分の平常時の体温より高い街の気温が温泉にでもつかっているようだ。祇園祭宵山のあたりは、おそらく40度は超えているだろう。この祭が京都市内の気温を押し上げている。こちらは暑くて、エアコンをきかせた屋内からでられず祭どころではない。

 さて那覇市内のスナックでの会話

「7年前にうちのママが循環器系の手術をしたんだわさ」

「ウチナー(沖縄県民)の先生だから手術が下手なのよ」

「でっ、最近また具合が悪いというのでこの間病院で検査したら、内地から来た先生が臓器が3カ所くっついている、こんなことあまりしないけどなぁー、といわれたんだわ」

「でっ、また手術なのよ、うちが看病しているんだわ」

 ウチナーの先生は下手なんだと聞きつつ・・・。

 そういえば、私がダイビングを始めた頃タマタマが痛む。水中はバイ菌だらけだし、以前旅先で急性尿道炎になった経験があるから用心のために那覇市内の総合病院にいったことがあった。

 いかにもウチナーという風体の先生がやってきて、なんもないよというそっけない診断。こちらは場所が場所だけに女医よりはウチナーの男の先生で十分さ。まあ痛み止めなどもらって帰った。そういえばダイビングのインストラクターが、新しいウェアは堅いからこすれることもあるよ、といっていたことを思い出した。実はインストラクターの指摘が正しかったのだが。

 ダイビングをしているから、耳と鼻のケアには気を使っている。本土に帰る朝、耳がすこし変調をきたしているので、気圧の低い飛行機に乗る前に那覇市内の耳鼻咽頭科にでかけた。でっ、地元では信頼されているためか患者はそこそにおり、でてきた先生が80代。耳と鼻に管を差し込みエアを通過させて、通った、通ったと喜んでいる。看護師さんが先生の説明を翻訳してくれて鼻薬もらって帰ってきたけど。看護師さんに支えられている地元の名医なのだろう?。

 沖縄で医者というのは、あまりピンとこない。つまり沖縄の人は、あまり病気をしないのではないか。やはりこの土地の食生活に要因があるかもしれない。

 その食事が野菜に豚肉・・・つまりゴーヤの類いにテビチの類いですか。それが健康の秘訣らしいのだが・・・。

 でっ、こちらは毎日豚肉ばかりだと飽きるんですね。だから沖縄料理系以外を探すわけ。例えば東京系の天丼屋とかモスバーガーなんかへ出かけたりして。そしたらスナックのママが、沖縄へ来てそんなの食べているの?、と軽蔑の眼。

 確かに東京系の天丼屋は、さっぱりした味というのが下馬評で列ができていたけど、結局サッパリ上がっておらず後で胃がもたれた。

 かよいつめた三笠食堂にも少し飽きた。なにしろ食卓にマーガリンがおいてあって、ウチナーはマーガリンをご飯にかけて食べているんだから。

 さて夜の食事処を開拓しなければ。ダイビングをする前日は、お酒を飲まないから定食屋になるが、それが意外に見当たらない。居酒屋と沖縄料理屋とコンビニは沢山あるのだが。

 

那覇市松山

SONYα6000,ZEISS Vario-TessarE4/16-70mm

ISO3200,焦点距離24mm,露出補正-0.3,f/8,1/60

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ZEISSの空気30. つらつらと・・・

2018年06月30日 | Okinawa

 ふぅーーん、WEBをみていてこんなことをやっているんだ。

 東電刑事裁判!。第18回公判とあり、長い裁判のようだ。訴求されているのは長期評価をどのように扱ったかとする経営者判断のようだ。地震・津波の長期評価と経営判断との関係性が争点だろうか。長期評価を机上の空論としないで経営者も考慮すべきだし、従わなければ違法性が問われますよ、という結審になるのだろうか。責任問題を追及してもF1の解決にいたりませんが。

 原告3人の経歴をみると、会長が東京大学経済学部、副社長2人が東京大学工学部ですか。あっ、また文化系がトップでしたか。文化系に牛耳られた技術者のイメージが濃いですね。その人選は科学技術を扱う分野ではミステイクだと思うけど。

 不思議なのは責任問題の追求は裁判になっているが、技術に関するニュースが聞こえてこない。それは航空機事故に比べれば、事故発生のメカニズムが単純だったから技術的原因解明は終わったという見方か。確かに核燃料を露出させてお湯を沸かして蒸気を発生させタービンを回転させて発電させるという構造は単純だったし、それをコントロールする電気系統が想定以上の津波で全部やられたので現在の事態になっているとする筋道は明快だったけど。知りたい核心は人間の判断の背後にはどんな要因があったのかという科学的知見なんですが・・・。

 今その技術解明が必要なのは廃炉技術。核燃料を抜けば廃炉にできるとは考えたが、核燃料が取り出せなかった場合の廃炉のことは考えなかったし、誰も指摘しなかった。そんなときに壊すことまで考えることなく原子力発電所をつくり、それを安全と言い張っていたし、反原発論者も原子炉の危険性は指摘したが、廃炉技術を人間が手にしていなかったことは指摘しなかった。あえて指摘したといえるのは、理学博士高木仁三郎だろうか。

 どんな場合でも、科学技術に100%安全ということはない。だが社会的に100%安全ですといわしめる世論の政治的風潮があるんだろうな。そうした風潮はよく考えれば非科学的だが、それがまかりとおってゆくところが文化系社会の怖いところだ。

 高木仁三郎の、核燃料は放射能が半減するのに1万年はかかりますよ、という記述が今も記憶に残っている。だからF1 がなしえることは石棺しかないでしょう。それもチェルノブイリ以上に大きな石棺。しかもチェルノブイリと比較すれば福島は地盤が悪いはず。地盤沈下も報道されているけど。そんな弱い地盤に超重量構造物だから、最初に地下30m〜50m以上の巨大な基礎をつくらなければならない。地下を掘り下げれば、そこは放射能に汚染されているから、地上に放射能が飛びでてくる場合もあるのかな。そうすると地上から一気に杭を打ち込むにしてもそんな巨大重機は世界にあったかなぁー。こりゃ容易に工事ができない難問ですね。それをどう解決するかに、日本の技術力が問われているわけですね。まあ外部の人間は、そんな風に考えていますが、実際はどうするのかなぁー。

 あとは、今でも漏れ出している汚染水の元素分解かなぁー。でもこれは試論の域をでないし。つまり今人間がすることは、廃炉という難しい問題のテクニカル・アンサーでしょう。

 さて昨日は本格的な梅雨の天気であり、大変湿度が高い1日だった。そんなことを雨模様の合間につらつらと考えていた。

 

那覇市浮島通

SONYα6000,Ziess Vario-Tessar E F4/16-70mm ZA OSS、ISO1600,焦点距離24mm,露出補正-0.3,f/4,1/60

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ZEISSの空気29. 国際通り

2018年06月29日 | Okinawa

 たまにはSONYツァイスで、沖縄の海でもと思ってα6000を持参していた。これで海を撮影する時間は無かったが原色の街国際通りでも、一寸出歩いてみた。やはりなと思うのだが、ストリートを歩いているほとんどの人々は、韓国人、中国人、台湾人ばかりだ。確かに国際通りなのだから、それは当然のことかもしれない。

 すれ違いざまのファミリーに思わずレンズが向いた。そして彼ら家族の表情が喜々としている。一体彼らの心を捉える要素がこんなギミティックな免税店が建ち並ぶストリートにあるのだろうか。私が知る限りでも中国の街だって相当に魅力的な市場街が沢山あることは経験している。私には見えないエキゾチックな空気が彼らの目にうつるのだろうか。それとも中国などは沖縄県に立ち寄ると数次旅券が発行されるという制度だろうか。日本人である私には、こんな雑貨店が立ち並ぶストリートで何が彼らの心を捉えているのかが、まったくわからない。沖縄県の年間観光客数750万人とあるので、大半は入れ替わりやってくる大型船でくるのだろう。

 牧志の公設市場の2階の食堂街に行けば、当然中国人ファミリーばかりだ。雑貨店をのぞけば、キャラクター商品やお土産がならんでいる。どうせならファッション・ショップ(例えばGAPテイスト)でも並べて高品位な生活の訴求をすればよいの現実はそうではない。もちろんドラッグストアで品質の高い日本製品を買いあさるのはわかるけど、中国の街中の薬局にゆけば、抗生物質だって簡単に調達できるというのに。

 そしてなかには私でさえまったく関心がわかない、大きく、重く、高い、3悪の高級一眼レフを携えているではないか。そこにはおしなべて標準ズームレンズが必ず付いている。量販店のお勧めなのだろう。他方で意外なことに中古カメラ屋でよくアメリカ人などをみかける。そこで購入仕立ての新品高級一眼レフシステムを売却したり、中古のニコンF3を物色していたりする光景をみたことがある(彼らがF3を構えた姿が格好いいのよ)。当然ここでそんな中国人マニアに遭遇することはない。

 国際通りにみる中国人観光客達の購買意欲はなんだろうか!?。当然価値ある商品では無いから、いずれは飽きて客足が遠のくだろう。中国13億の1割が富裕層だとすれば、1億3千万人、それが通り過ぎ飽きられるまで国際通りが中国人ファミリー達の闊歩するストリートなのだろう。

 私は、そんな表通りの光景に飽きて裏通りに脚を向けた。

 

那覇市国際通り

SONYα6000,Ziess Vario-Tessar E F4/16-70mm ZA OSS、ISO2000,焦点距離35mm,露出補正-0.3,f/4,1/60

 

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ZEISSの空気28. エゴタウン

2018年06月24日 | Okinawa

 1週間沖縄へダイビングに出かけていた。今週で梅雨が明ける沖縄の風が心地よい。旅の終わりから話を起こそう。

 最終日京都に帰る朝、ホテルで朝飯を食べ少し海岸散歩。沖合に防波堤と高架道路が視界を遮るので海が遠いぜ。そう那覇市内は波の上宮のところに僅かに砂浜があるだけで、海岸の多くは港湾、物流施設で占められている。だから海を全く感じない。

 画像は、沖縄本島を縦貫する幹線道路国道58号線。このあたりは県庁や市役所、オフィス街、数多くのホテル、松山の歓楽街、多数のチェーン店の豚肉酒場などなどがある那覇市の中心部。ならばカフェにゆき沖縄の空気を感じよう。沖縄の心地よい風が抜けてゆくカフェテラスなんかよいのだが、それが無理ならスタバかドトールでもよいさ。だが・・・ない、ない、すべてない。なんとこの都心のホテルから歩いてゆける範囲にカフェが1件もないのだ。

 ならばコンビニのテーブルでカフェか・・・。そんな気の利いたコンビニが、これまたない、ない、ない・・・ようやくソルビィータホテルのファミマにテーブルをみつけた。しょうがない、ここで朝の珈琲か。

 椅子の向きを窓側に向けて外を眺めながら珈琲を飲んでいた。視界の中にはいってくる沖縄の叔母半がなにやら茶色い餡子をさしだしている。「食べない?」という意味らしい、ゲッそれ芋だろう、「いいよぅー遠慮しとく、おおきに」沖縄の女性は気さくで優しいらしいよ・・・という話ではなく、この街は夏の暑いときでも珈琲を飲むという習慣がないのだろうか。

 海が見えない、喫茶店がない港街かぁーー。

 このあたりのホテルには、朝飯のないところも多々ある。だからコンビニで朝飯を調達するらしい。そういえば歩道に座って珈琲を飲む若者、歩きながらお弁当を食べている猛者とすれ違った。なんだこの街は?。作り方を間違えたな。

 那覇の中心は、これだけ観光客が来ていても、朝から開いているカフェが一つもないという、どうもハードウェア志向や利権がらみで街をつくっちゃったのではなかろうか。とてもアメニティだの界隈だのヒューマンでソフトな環境まで手が回らない。そうしたハードウェア・利権志向の街をエゴタウンといっておこうか。カフェの存在は都市文化を示すバロメーターだと思うけどな。

 

那覇市

SONYα6000,Ziess Vario-Tessar E F4/16-70mm ZA OSS、ISO100,焦点距離50mm,f/13,1/80

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EOSな日121. 沖縄のRC造

2017年12月06日 | Okinawa

 本土とは異なり、沖縄県ではRC造の住宅が圧倒的に多い。もちろん台風の直撃を受けるので家は丈夫であるのにこしたことはないとする考え方が支配的なのだろう。

 画像はRCラーメン構造の4世帯が入居するアパートなのだけど、斜線制限の斜めの柱といい、階段を支える柱なんか通例こんなところには設けないのだが、ものすごく無骨な作り方だ。こんなRC造を時折見かける。

 それは本土復帰前で、ひたすら建築構造の教科書に忠実につくったという代物。そしてルーフが物干し場となり、それは誰でも上がれるから窓には泥棒よけの格子が付くというなんとも倉庫のような、あるいは長崎県軍艦島のアパート群を思い出させる。それにしても建物に接して電柱や街灯をつけたりと、なんだよ、この珍奇な建築は。

 こうした住まいが住みやすいかといえば、開口部が少ないのだから湿気がこもりカビが生え当然住みにくいはずだ。私にいわせれば、窓には格子ではなく雨戸を設け二重にするほうが風雨や保温に対しては効果的だし、そうすればもっと大きな開口部をつくることができて通風がよくなるのだが、そのあたりの方法がずれているRC造建築をよくみかける。

 といってこれが沖縄県固有の建築様式かといえば、実はそうでない。沖縄県には、備瀬のように福木という厚い防風林を何年にもわたり育て上げて海岸にもかかわらず風雨に強い快適な環境を実現したり、あるいは竹富島のように家の周りを石垣で囲い建物を低く構えたりするなど、伝統的民家は賢い方法、そして美しい身の処し方をしてきた。

 画像はモダニズム建築固有の様式かといえば、そういえなくもないが、あまりにも下手くそすぎる設計がどこか滑稽でもある。

 さて、EOSのレンズフードをAmazonに再度注文した。今日配達予定であることはWEBでわかっていたが、佐川急便はいつくるかWEBをみてもわからない。半日待っていたがお腹がすいたので夕飯の買い出しに20分ほど近所のスーパーへ出かけたすきに配送にきたらしい。厚さ4cm、直径11cmで事務書類並みなのだから、そんなの梱包を小さくして郵便ポストに入れておいてくれればよいのに、もう全く留守を見計らったように配達しているのは泥棒のような根性としか思われない。再配達を依頼したので明日午前中は外出できない。たかだかレンズのフード一つで実に面倒な話だ。こういうのは、生活が便利になったとは絶対にいえない。宅配便のために半日家で悶々と過ごすのだ、もうやってられないよ。このアホらしい田舎くさいシステムは、都市部ではいずれ崩壊すると断言しておく。

 

那覇市桶川

EOS1Ds Mark3,EF16-35mmL USM

ISO400,焦点距離35mm,露出補正0,f/10,1/400


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番外編304. ラーメン、カプチーノ、レンズフード

2017年12月05日 | Okinawa

 ダイビングの後は身体が冷えるためかラーメンが食べたくなる。それも沖縄そばではなくラーメンだ。ラーメン通の公評のおかげて最近旨いラーメン屋が随分多くなってきた。那覇のラーメン屋は(那覇のラーメン屋も・・と書くべきか)、旨いところが多いのではなかろうか。

 ラーメンを食べに行くついでに、EOSをかついでタウンウォッチングだ。この日は市役所の脇を抜けて「ラーメン麦麦」に出かけた。黒胡麻担々麺とチャーハンのセットで私には旨い。

 食後店を出たら暗くなっていてWEBをみても方向がわからない。かすかにかってのエキゾチックな空気がある通りを歩いて行くとリーガロイヤルホテルがみえるではないか。そうだここで珈琲を飲んで行こう。街のラーメン屋とホテルの珈琲という組み合わせもなかなかおつだ。

 リーガロイヤルホテルの大変静かなラウンジで飲んだカプチーノはおいしかった。正面には国場川とあまり使用されていない米軍の空漠とした港がみえる。眺めはよいが見るべきものがない。被写体がないとEOSがもてあましている。

 プロダクトデザイン的に見るとフード付き広角ズームレンズをつけた大きなEOS1の後ろ姿が大変格好がよい。その鏡胴にテープでくくりつけ10年は使ったフードを帰りの空港の混雑の中で簡単に紛失した。そこでAmazonで700円で16-35mmL USMⅡ型のフードを注文した。EOS1シリーズのバッテリーは型番が違っても共通だから、たかだかレンズフードごときで型番違いでもつくだろう。

 でっ、歩いてとりにゆけるヤマト便の配送所送りにしたのは正解だった。私のものよりは安っぽくなったフードをレンズに取り付けてみると、ややっ!、大きすぎる。そういえば16-35mmL USMレンズは初期型とⅡ型では鏡胴の口径が違っていたか。今頃気がついても遅い。やはりレンズにあった型番で注文しなきゃならんことになり、いまいましい話だ。返品、まあ安いからほかしておこう。フードがないと格好が悪いし、できれば使い込んだ中古フードがいいよな。

 ラーメン、カプチーノ、レンズフードと全く脈絡のない話になった。だが私の行動で一つにつながっている。

 

那覇市旭橋

iPhon7s,3.99mm,ISO200,f/1.8,1/4

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