みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#160 終末預言 by R.C. Sproul

2022年09月29日 | 終末預言 

The Triumphal Entry (Mark 11:1–11)

訳出時間枠:15分35秒から21分04秒まで
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聖書テキストにおける正しい意味はただひとつしか存在しないということを念頭に置きながら、マルコ福音書から改革派神学基礎教理を学ぶ。

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「旧約聖書において最悪だった王は誰か」と問われて、討論が必要でしょうか。

迷いますか。

筆頭に挙げられる名前か、それに次ぐ名前はありませんか。

アハブ王と妻のイゼベル。

何と、彼らは過激な異教とイスラエル宮廷に偶像を持ち込みました。

何と、アハブは預言者エリシャの命を絶えず付け狙いました。

アハブの邪悪はあまりにも酷かったため、ついに神はそのことにうんざりした。

アハブを取り換えるであろうことを神はエリシャに伝えた。

神の命令に従って、エリシャは1壺の油を取り、預言者の息子のひとりに渡した。

そして言った、「エフーの家に行きなさい。アハブの代わりにエフーを王に任命すると主が命ぜられた。」

預言者はエフーのもとに来て、神のことばが命じたことを彼に告げた。

エフーには王となる野望はなかったが、神のことばに従った。

預言者が彼の頭に油を注ぐと、エフーに付き従っていた者たちはみな叫んだ、「エフーが王となった。」

それから、彼らは上着を脱いで、エフーの通り道に敷いた。

彼は部下たちの上着の上を歩いた。

人々は上着を脱いで、イエスの前に敷いた。

王を任命する際の同じ原則がここでも使われています。

この行進、すなわちこの勝利の入城へとイエスが踏み込んでいく時、それがベタニアから始まるということに注目したい。

べタニアはオリーブ山があるところにありますが、オリーブ山とはやや違います。

オリーブ山の頂上にべタニアという小さな村があります。

その村は、ケデロンの谷を横切った山の斜面、エルサレム方向へ下った途中にあります。

オリーブ山はエルサレムよりも274m高く、ちょっとした高い丘です。

それは大きな氷山のような山ではありません。

行進はべタニアから始まります。

どういうこと。

オリーブ山の上から。

どういうこと。

エルサレムの崩壊とバビロン捕囚が起きたBC586年にさかのぼる。

神は預言者エゼキエルに幻を与えた。

その預言とは、エゼキエルが彼の心の目で見ることができたもの。

エルサレムと神殿、その幻の中で、エゼキエルは神の栄光が神殿から立ち上がるのを見た。

神の栄光はエルサレムの東側から出て行き、274m上昇して、オリーブ山へと下った。

私がエルサレムにいた時、この聖なる街を一望できるオリーブ山に滞在した。

ホテルのテラスにいた時のことをいまでも覚えています。

あらゆる光がエルサレムの城壁を照明し、その光の群れがケデロンの谷を横切るのを私は見ました。

以前に話したと思うが、私には忘れられない思い出があります。

自分の子アブシャロムから逃れるために、この古い都を離れるダビデのことであります。

別の夜、私はケデロンの谷を見まわし、エルサレムを覗いていた時のことであります。

エゼキエルの幻を思い出したのです。

私の心の眼で、神の栄光が神殿から立ち上り、空中で停止し、東門から出て、私のいたオリーブ山へと上ってきました。

そして、下りてきて、山に着地したのです。

神の栄光がイスラエルから去った時のイカボデの話しを知っているでしょう。

しかし、今回はイカボデの時よりもはるかに事態は深刻でした。

神の栄光が離れてしまい、人々は捕囚へと連れ去られました。