気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Priiest by Ken Bruen

2010-06-13 17:27:56 | 読書感想

親友の一人娘を自分の不注意から殺してしまったことにより 茫然自失の状態になってしまい  精神病院に収容されていたアル中探偵のJack Taylorは 5ヵ月後、やっと自分の心の闇から脱け出して 退院をみとめられる。
かっての仕事のパートナーNi Iomaire(Ridge)に住まいを提供してもらい 自ら警備員の仕事を決めた矢先、Jackはかっての依頼人だった老婦人が亡くなり 彼に相当の財産を遺贈していたことを知る。そして、彼の過去の探偵としての業績にあこがれてやってきた探偵志望の若者Codyの熱意に押され ふたたび探偵業務を始めることを決意する。そんな時、母親の相談役をしていた牧師Malachyが訪ねてきて、 世間で話題になっている牧師の殺人事件の調査を頼まれる。

事件は アイルランドの西部の都市Galwayの教会の牧師が殺され、懺悔室にその牧師の首が置かれていたというショッキングな事件、警察の捜査にもかかわらず犯人がわからないまま 現在に至っていた。
牧師Malachyは 警察がつかんでいない手がかりとして 数年前、殺された牧師は 牧師の補佐役として教会に仕えていた子供達に性的虐待を行っていたとして 被害をうけた男たちから訴えられていたことを話す。 訴えは教会の失墜を恐れた教会幹部によってないないに処理されていた。牧師Malachyは 彼らが犯人である可能性を調べるようJackに頼む。
Jackは 牧師の腐敗振りに怒りを感じながらも かって彼の亡き父親が牧師を尊敬していたことを思い出し、自分が牧師を助け、この事件を解決したら 父は彼のことを誇りに思うだろうと考え事件の調査に乗り出す。

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ミステリーとしては 山場らしいものもなくたんたんと進んでいくのだけど、 このJackの語り口がとても魅力的。
舞台がアイルランドという見知らぬ国のため 地名にも文化にも知識がなかったが Jackの語りの中からアイルランド人気質や文化が分かってくる。そして、それが変化しつつあることも・・
自分の愛する国アイルランドが そしてアイルランド人がアメリカなどの文化に侵食されて変わっていく中、自分だけが変わらず流れから取り残されてしまった 彼の孤立感が独特の調子で語られていく。

面白かったかどうかというとイマイチかな。


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