気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

the Girl Who Kicked the Hornets'Nest by Stieg Larsson

2014-01-03 10:28:16 | 読書感想

この本は前作「The Girl who played with Fire」の続きです。前作を読んでからこの本を読むことをお勧めします

 

頭に銃弾を受け昏睡状態に陥っていたSalanderは医師Jonassonの適切な手術のおかげで一命を取り留める。意識を回復した彼女はZalachenkoも死を免れこの病院にいることを知る。
銃弾を3発浴びせてSalander を殺そうとした彼女の父親Zalachenkoは 彼女の反撃にあい顔と足に重傷を負うが命に別状はなく、Salanderの病室と一つ離れた病室に収容されていた。そして、その夜、女性捜査官Modigが尋問に訪れたときには意識を回復しており、彼はSalanderを自分への殺人未遂の罪で告発する。

一方、Salanderの友人で雑誌編集者のBlomkvistによって道路標識に拘束されていRonald Niedermannは逮捕に向かった警官を殺して逃亡する。警察は緊急配備を行うが彼の行方を突き止めることはできなかった。
Salanderの捜査にあたっていたBublanskiは、Blomkvistの証言や彼女が12歳のときに起こした事件についての公安警察官Bjorckのレポートなどから、物的証拠にかけるものの、Stockholmで起きた3件の殺人事件もNiedermannの犯行と断定し、Salannderに対する殺人容疑の撤回を主張する。しかし、担当の検事は父親に対する殺人未遂と暴走族リーダーに対する傷害事件の疑いで、集中治療中の彼女を逮捕拘留する決断を下し、治癒次第拘置所に移送する決定をする。

Zalachenkoは一連の殺人事件について自分の関与を否定し、すべてNiedermannがしたことだと弁明する。しかし、Salanderが生きている限り自分が拘留される危険性が高いと感じ、看護婦の巡回が終わった深夜、Salanderの病室の前まで激痛に耐えながら歩いていき殺害のチャンスを狙う。Salanderは戸口にいるZalachenkoの気配を感じていた。ベッドに起きあがることしかできないSalanderは枕元のコップを武器にすることを考えながらZalachenkoの攻撃に備えていた。二人は相手よりも早い体力の回復を願いながら、毎夜、ドア越しに睨みあいを続けていた。

マスコミがSalanderの事件を大々的に報じている中、Zalachenkoが警察に取り調べられる事態に、Evert Gullbergは危機感を抱いていた。
Gullbergは 13年前に退職するまでは公安警察内の極秘防諜組織SSA(the Section for Special Analysis)のチーフであり、ソ連崩壊前、元GRUのZalachenkoの亡命を受け入れ 彼に偽名とスウェーデン国籍を与え、彼を保護してきた責任者だった。

Gullbergは、この事件を通して、Zalachenkoの正体が明らかにされ、彼ら組織の存在が公けになった場合、世間から非難糾弾されるばかりでなく罪に問われる可能性が高いことを危惧し、自ら先頭に立って対策を指示する。    

同じ頃、BlomkvistはSalanderの元上司Armanskyや元後見人Holger Palmgren、Salanderの弁護を引き受けたBlomkvistの妹などを集めて自分たちはSalanderを守る騎士として彼女を今の窮境から救い出すことに全力を挙げることを提案する。

そして、Gullbergの指揮の下SSAは一斉に行動する。まず、SSAの不正を暴く決定的な証拠と思われたBjorckの報告書の強奪に動き、さらにBlomkvistの家やMillenniumの出版スタッフたちの電話に盗聴装置を設置、検事を説得してSalanderに同情的なBublanskiたちを捜査からはずし、Gullberg自らはZalachenkoの口封じのために、彼に会いに行く。    

BlomkvistはSSAの暴露記事を書こうとするが、矢継ぎ早のSSAの攻勢に窮地に陥いる。彼は事実を究明するにはSalanderの助けが必要であることを痛感する。弁護士以外面会が許されないSalanderと連絡を取り合うために彼は奇策を思いつく。             

               
***************************************************************************************************

あいかわらず、スウェーデンのPalme政権の話など、どうでも良い話(?)が延々と語られるのはちょっと退屈。

Salanderはかっこいい!トラブルに出会っても、決して他人に頼らず、自分一人で解決してしまう。たとえば 後見人弁護士との問題、大男との格闘、わずか150センチの体にもかかわらず並外れた体力と知能で難問を解決していく。
そして、孤高をつらぬく。
(p243より)She did not have the remotest wish to talk about her feelings or her actions....She just wanted to be left in peace....She did not expect anyone to be her friend.

そんな彼女が自分を思いやってくれるBlomkvistたちナイトの存在を知り、病院からの脱走計画を中止し、彼らの計画に彼女の身を任せる。
今まで人とのコミュニケーションを拒否していた彼女が人々の思いやりや優しさに接して戸惑いながらも徐々に人々に心を開いていく。

そして、ネットでは多くの友達を持つ彼女が現実の社会でもついに友人を得ていくハッピーエンドな展開。もう一度、読み返してみたくなった、読み飛ばす部分は分かっているので?

Kindleにもページ数が表示されるようになった!820ページ

★★★★★


コメントを投稿