さて、今回はリスニングのパート3の対策です。
2人の話し手による100語ぐらいの会話を聞いて4つの選択肢から正しいものを選ぶのが3問を10セット、合計30問です。
これも英文自体は全く難しいものではありません。しかし、仮に日本語で話されても人間の記憶力はたよりないもので、設問で聞いていることを記憶出来るわけではありません。『会議は何時からはじまるのか?』『歯医者の予約を何時に変更したか?』などという設問は、あらかじめ設問を意識して聞かないとなかなか後で思い出せません。
そこで、英文が読まれる前に、設問の3つをあらかじめ読んでおく必要があります。回答の4つの選択肢まで読んでおけば、理想ですが、短時間で全て読むのは難しく、また人間の短期記憶力のキャパシティは極めて限られているので、回答の選択肢まで読むと混乱します。設問だけ読んでおくことをお勧めします。
いつ設問を読むかですが、TOEICでは、問題の回答例がアナウンスされているあいだに他のパートを見てはいけない、という規則はありません。パート1の写真から選択する問題を読む前に、数十秒の回答例の説明がありますが、その間にパート3の
最初の1セットの3問の設問を読んでおきます。実際にパート3が始まると英文が話されている間はそれを極力集中して聞くようにし、最初の問題記入の指示と次の問題記入の指示のアナウンスがある8秒間ほどで、3つの問題の回答をマークし、2つ目の問題、3つ目の問題の記入の指示のアナウンスがある間に、次のセットの3つの設問を読んでしまいます。回答の指示通りマークしていく必要は全くありません。指示通りにマークしていくと、長い回答選択枝の場合、時間が足りなくなります。
指示のアナウンスと違う速さでマークしていくのは、慣れないとちょっと違和感があるかもしれませんが、公式問題集を時間を計ってやってみることにより、慣れます。
次のパート4もそうですが、設問の先読みと、先読みのリズムを守る、ということが、非常に重要です。最初に躓いて、時間を取られ、遅れてしまうと、このパート中ずっとタイミングがずれて引きずることになりますので、先読みのリズムを守ります。少々自信がない回答でもサッとマークして次に進むようにします。