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逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

京都・大阪 旅行記

2016年11月23日 11時17分26秒 | 旅行

今週の日曜日と月曜日(月曜日は会社を休んだ)、11月20日と21日に1泊2日の駆け足で京都・大阪に行ってきました。『旅行記』というより、僕は大阪出身なので、帰省記、と言ったほうがよいのかもしれない。
目的は、亡き父母の墓参りと、父母が亡くなってから”空き家”となっている大阪の実家の維持・管理について、管理業者と話すためです。

亡き父は、学生時代を京都で過ごし(旧制第三高等学校)、京都は大学や学校が多く、こよなく学生を大事にする街であったようで、生前から京都の街を大変気にいっており、死んだら是非京都に葬ってほしい、と言っていましたので、今は亡き母と一緒に、京都の街を見下ろせる墓地に眠っています。

僕は京都に住んだことはなく、生まれてから大学を卒業するまで、ずっと大阪に住んでいましたので(大学を卒業してからは、海外駐在を挟み、ずっと東京都に住んでいる)そのあたりのところはよく分かりません。これは一言多いかもしれませんが、同じ関西人でも大阪人と京都人の気質はかなり違っています。

大阪は食い倒れ。京都は着倒れ。食いモノは京都よりも大阪の方がずっと美味いです。また、京都は盆地なので、夏は暑く、冬は寒い。大阪人は結構開放的ですが、京都人は保守的で一説には『 6世代住まないと京都人にはなれない。』と言われています。京都の家を訪問して『おあがりやす』と言われ、言葉どおりにヅカヅカと家に上がっていったら、『この田舎者めが』と思われたりします。『おあがりやす』は単なる社交辞令です。(京都在住の読者がいらっしゃったら、すみません。)

さて、亡き父母の墓参りを済ませ、まだ日没までかなりの時間があったので、観光名所である嵐山まで、人混みは覚悟の上で足を延ばすことにしました。

嵐山は紅葉のピークで常緑樹の緑と紅葉のコントラストは見事でした。
渡月橋を渡って、天龍寺に行くことにしました。

天龍寺へ続く嵐山のメインストリートはやはり紅葉のシーズンということで、かなりの人混みでした。ただ写真では沢山人が写っていますが、実際は歩けないほどではありませんでした。

天龍寺境内の前庭の写真です。



上の2枚は、世界遺産にもなっている天龍寺の庭園を大方丈(パンフレットの英語では、単にmain hall となっている)から見たものです。
僕は大阪に住んでいたので、天龍寺にも何度か来た記憶がありますが、紅葉のシーズンの頃には来たことがありません。白砂と紅葉と池と苔むした岩のコントラストが見事でさすが世界遺産、と思いました。


さて、嵐山のメインストリートでもそうでしたが、天龍寺の境内でも着物を着た女性が目につきます。(プライバシー保護のため、顔は塗りつぶさせていただいています。)それも日本髪から足元の草履まで、着こなしもバッチリ決まっています。僕は最初は京都の地元の天龍寺のそばに住んでいる人だと思っていました。

しかし、余りにも着物を着て歩いている人が多い。しかも外国人風の人が多い。ある外国人風の女性に『着物がお似合いですが、どうやって着付けをされたんですか?』と英語で尋ねてみました。『近くのレンタルショップで着物は貸してくれて、着付けも全部やってくれる。』との答えでした。さすがに『いくらかかるの?』とは訊きませんでしたが。

そのような答えは予想はしていましたが、以前は外国人が着物を着ると、髪型が合っていなかったり、丈が短かったり、帯の結び方や位置がちぐはぐだったり、いかにも外国人が着慣れない着物を着ている、ということが一目で分かりました。しかし、今回僕が目にしたのは、日本人女性にも勝るとも劣らない、トータル・コーディネートです。ですから、最初は地元の人と思っていた。

外国人にとっては、観光地京都の、その中でも代表的な嵐山の、しかも紅葉真っ盛りの時期に、着物を着てそれを写真に収める、ということが非常な楽しみであることが容易に想像できます。僕も将来通訳案内士として外国人を京都に案内することがあるかもしれませんので、このトータル・コーディネート、トータル・プロデュースは頭に入れておこうと思います。


翌日は、空き家管理の用事をすませ、新幹線の発車時刻まで、数時間余裕があったので、あべのハルカスに上ってみることにしました。あべのハルカスは現在日本で一番高い高層ビルで地上約300mの高さ。ビルではなくて建造物としても、東京スカイツリー、東京タワーに次ぐ3番目の高さだそうです。

16階までは無料で上がれますが、そこから最上階の60階まで上るには、入場券を買わなければなりません。(ちなみに一人1,500 円 !)

60階の展望フロアーはこんな感じです。(↑)

あいにく曇りがちの天気で、それほど視界はよくなかったです。右下に写真ではよく分かりませんが四天王寺が写っています。

浪速のシンボル、通天閣(写真左側)です。

神戸、六甲山方面の写真です。

展望フロアー(60階)からエスカレーターで2階下った58階には、上の写真のようにごろんと横になれるソファーがあります。吹き抜けになっていて少々寒かったですが、ブランケットもタダで貸してくれます。僕も30分ほどごろんと横になって外の景色を眺めました。なにか天上を漂っているような気分になります。

最後にあべのハルカスのゆるキャラです。名前はよく分かりませんが、ハルカス300というらしい。なんでも雲をイメージして作られたそうです。

僕はいい年をしてまだ好奇心旺盛で、”地元の関西”でも時間の許すかぎり、あちこち行きますので、長い旅行記になりましたが、最後までお読み頂き、有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

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ブラジル出張

2016年04月16日 00時58分51秒 | 旅行

突然ですが、4月16日(もう今日になってしまいましたが)から4月23日までブラジルに出張します。

オリンピック直前のリオデジャネイロに行ければよいのですが、今回はリオへは行く時間がなく、サンパウロと南部のポルトアレグレだけです。どちらも10年ほど前に行ったことがありますが、どのように変わっていることやら。

サンパウロはご覧の通り、一見近代的な大都市です。しかしいったん裏通りに入ると、そこは誘拐や強盗などの犯罪の巣窟です。最近ブラジルの経済が悪化しているので、ますます治安は悪くなっていると聞いています。

ポルトアレグレは以前行ったときは、比較的治安のいい都市(ブラジルは南部へ行くほど治安が良くなる。)でしたが。。。

ブラジルの出張、というと結構海外旅行馴れしている僕でも、かなり身構え、緊張します。

本当はこういう距離もあり(飛行機で成田からサンパウロまで、ニューヨークトランジットで合計30時間かかる。成田からニューヨークまででも結構疲れるのに、そこではまだ道半ばでさらに10時間ほど飛行機に乗らなければならない。今回の出張では現地滞在時間よりも移動時間の方が長いほどです。)時差も激しいところへは、僕のような中高年ではなく、30歳ぐらいの元気まんまんの若手に行って欲しいところですが、こと経営に関する仕事で上層部からのご指名なので、宮仕えの身、止む負えない。

ただ長時間のフライトは映画もタダで観れるし、本を読む時間もあるというメリットもあります。(また、今の時期のブラジルは杉の花粉が飛んでいないので、ひどい花粉症が治るかもしれない。)

帰国したら、また現地の事情など報告します。

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インド出張報告

2015年02月14日 12時49分28秒 | 旅行

2 月 8 日から 13 日 (昨日)まで、インドに出張してきました。

15 年前にも行ったことがあり、その時は予防注射もなにもせず行ったのですが、今回は狂犬病、A 型肝炎、腸チフスの 3 本の予防接種を受けて行きました。

インドの混沌とした中にもエネルギッシュな雰囲気は、実は嫌いではありません。

街に立ち並ぶ屋台も昔のままです。ただ、昔はプレジデントというインド製のむっくりした車が多かったのですが、今は車が非常によくなり、ベンツやアウディといったドイツ車も結構沢山走っています。圧倒的にシェアが高いのはスズキで、スイフトのような型の車が沢山走っています。

ただ、車線を全く守らないのは昔のままです。

デリーと近接したグルガオンには、産業団地が発達してきており、『 インドの六本木ヒルズ 』 と呼ばれています。

一角にはスターバックスもダンキンドーナッツもマクドナルドもあります。ただしマクドナルドはビーフは使えないので (牛はインドでは神聖な生き物)、チキンナゲットとフィレオフィッシュだけです。

また、一角を出ると野犬やイノシシ(!)が徘徊しています。基本的にインドの人は殺生をしないので、増える一方です。が、狂犬病が蔓延していますので、動物は触ってはいけません。

ほとんど毎日インド料理ばかり食べていましたが、さすがに本場のインド料理は美味い。

ただし、日本のインド料理店のような、ばかでかいナンはインドにはなく、ホットケーキぐらいの大きさで薄いナンがインド式です。

グルガオンの気温は今が最適で、20 ℃ ぐらいで過ごしやすかったです。

その後ムンバイに移動しました。気温は 30 ℃ を超えていますが、今は乾季で湿度が低いため、蒸し暑さはそれほど感じません。

が、ムンバイの空港は最近新設されたとかで、街中の混沌とした中から突然超近代的な空港が現れます。

出国の時のセキュリティは大変厳しく、液体物はもちろん、ライターも持ち込み禁止で、セキュリティを通過するだけで一時間以上かかります。人の多さは相変わらずです。

インドの人口は 2030 年頃には中国を追い越して世界一になるといわれており、また、35 歳以下の若年層が 60 %以上を占めるため、爆発的な経済発展が見込まれます。

パキスタンとの紛争など、色々問題も抱えていますが、インドのエネルギーを肌で感じた出張でした。

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京都の紅葉と大混雑 その 2

2014年12月07日 00時30分08秒 | 旅行

ブログの引っ越しなどで、時間が開いてしまいましたが、11 月 25 日の記事の続きです。

京都駅七条口の近鉄京都駅ホテルのロッカーに重い荷物をようやく預けて、財布とデジカメだけの身軽な体になり、待たせてあったタクシーにまた乗り込み、南禅寺に向かいました。

洛東の南禅寺から銀閣寺まではいわゆる 『 哲学の道 』 と呼ばれている散策道で、途中にある法然院というこじんまりとした寺も含め、京都では僕の好きな定番コースです。

しかし、京都の交通事情に詳しいタクシーの運転手さんによると、南禅寺まで行くのも大渋滞で一苦労だという。

僕は南禅寺まで行くのが目的ではなく、そのそばにある 『 哲学の道 』の入り口に行くのが目的ですので、その行き先を告げると、運転手さんは幹線道は避け、京都の街の路地裏を上手くすり抜け、30 分ほどで到着しました。もし市バスなどに乗っていたら、渋滞で 2 時間ぐらいかかったと思います。

『 哲学の道 』の入り口に到着しましたが、ここから銀閣寺まで歩いても、そこから京都駅まで帰ってくるのが大渋滞で大変なので、なにかいい方法はないかと運転手さんに訪ねると、銀閣寺からタクシーで四条烏丸まで出て、そこから地下鉄で京都駅まで戻るのが最も良い方法だと言う。僕もそう思い、タクシーを降りて運転手さんと別れ、『 哲学の道 』 を歩き始めました。

この散策道は過去に何度も歩いていますが、上の写真のように、京都らしい風流な竹垣などある、静かな散歩道です。ですから西田幾多郎のような哲学者が歩きながら思索に耽ったのです。

前に来た時は、爺さんばあさんが数人歩いているだけでした。しかし、今回は列を作ってみんなぞろぞろ歩いています。近場から来たと思われる若いカップルも多いです。

 途中に茅葺の門の屋根がなんとも風情のある法然院があります。(上の写真)しかし、ここも人でいっぱいでした。

さて、人の列について、銀閣寺に着きました。

 ここも普段はかなり静かなのですが、入場するのはディズニーランドの人気アトラクションのように、300 m ぐらいの行列が出来ていました。有名な銀閣も回りも、上の写真は人混みの部分が入らないように撮ったのですが、実際は下の写真の右端のように、押すな押すなの人波でした。

しかし銀閣寺には下の写真のように、わび、さびの効いた庭園もあります。

さて、混雑した銀閣寺を後にし、先ほどのタクシーの運転手さんのアドバイス通り、タクシーを捕まえ、四条烏丸に向かいました。四条烏丸に行く途中で、運転手さんに 『 僕も何十回も京都に来ているが、春の桜のシーズンや、秋の紅葉のシーズンでもこんなに混雑しているのは初めてだ。』 というと、運転手さんは、『 今は遠くからの観光客だけでなく、京阪神からの日帰りのカップルが多い。昔は若者のデートと言えば、男が無理をして車を用意して、ドライブしてディナーというパターンが多かったが、いまは車もなく、電車に乗ってお金のかからない日帰りの安近短のデートが増えている。イオンでデートするカップルもいる。』 との分析でした。この分析はあたっていると思います。

四条烏丸でタクシーを降りました。ここは特に観光地ではなく、人はほとんどいませんが、同志社大学があります。僕は同志社の出身ではありませんが、昨年の NHK の大河ドラマ 『 八重の桜 』で新島 譲の生き方にも感銘を受けたので、寄ってみることにしました。

ちょうど法学部の推薦入試を行っている日だったので、正門は空いていました。
下の写真は同志社の精神的原点のチャペルです。

 

また、下の写真はクラーク理化学館です。

どちらも赤レンガが美しく、重要文化財に指定されているとのことです。大学の中を歩くのは、自分の学生だった頃に思いをはせる事が出来るので、僕は大好きです。

四条烏丸の地下鉄の駅から京都駅まで 10分ほどで、京都駅で無事荷物をピックアップして、新幹線で東京に戻りました。

わずか半日でしたが、中々中身の濃い京都旅行でした。今後もし外国人を京都に案内する機会があったら、このすさまじい混雑は念頭に入れておく必要があります。

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