ワールドカップがたけなわです。
僕もスポーツ観戦は大好きなので、主な試合は TV で観ています。
しかし、本当に命をかけて戦っているのは選手たちで、選手たちのひたむきさを観て、私も、俺も頑張ろう、というのならばいいのですが、仕事を辞めてまでブラジルに観戦に行くのはどうかと思います。
また、渋谷あたりのスポーツ・パブで、夜通し騒いでいるのもどうかと思います。
主役は選手であり、そんなことではいつまでたっても自分が主役にはなれませんね。
さて、ワールドカップの騒ぎのどさくさにかこつけて、集団的自衛権の話が閣議決定されようとしています。
集団的自衛権を考えると、戦争とはなにか、ということを考えざるを得ません。
世界には戦争をしたくてしょうがない人達も沢山います。とくにアメリカは、ボーイングからコカコーラまで、軍需産業が一大産業なので、10年に一度ぐらい戦争をしないと、多くの企業が儲からない構図になっています。
日本もややそれに近い構図になってきています。
僕は歴史が好きで、特に現代に直結する大正、昭和以降の現代史が好きです。
そうすると、戦争の話に直面せざるを得ません。
僕は、戦後の主にアメリカから押し付けられた民主主義教育を受けて育ってきましたので、太平洋戦争は、軍部とくに陸軍とその裏で糸を引く財閥が組んで中国を侵略したことが原因と教えられましたが、本当にそうでしょうか?
また、東京裁判で死刑になった A 級戦犯はみんな国民を戦争に引きずり込んで塗炭の苦しみを味あわせた悪いヤツで死刑になっても当然だ、などとも教えられましたが、本当にそうでしょうか?
正しい部分もあるかもしれませんが、ほとんどはアメリカの都合のいいように、改変された歴史認識です。
集団的自衛権も日本の国益になることは一つもなく、得をするのはアメリカです。
アメリカにもちゃんと言い返せる政治家がいないとだめですね。その前にそもそも英語が出来ないとだめです。
太平洋戦争中の陸軍は、とんでもなく好戦的で、残虐で、捕虜の扱いもとんでもなかったということで、多くの人々が戦犯として、処刑されましたが、僕はそれらも疑っています。
旧陸軍にもインパール作戦を指揮した牟田口中将のようなとんでもない人もいますが、インドネシアを統治した、今村 均 中将 (終戦時は大将) のような、現地人に今でも慕われるような、高潔な人もいます。僕はインドネシアにも出張で 7 回行きましたが、親日家が多く、今村さんのおかげです。
今村さんは、戦後左のような回想録を出されていますが、昭和史を正しく認識する意味でも、貴重な本だと思います。
そして集団的自衛権についても自ら考え、自らの意見を持つことは、4 年に一度のワールドカップよりも大切なことかもしれません。